キャスト/登場人物一覧

謝蘊(シエ・ユン) 役
シュー・ジェンジェン(徐轸轸)
謝蘊(シエ・ユン)は、名家である謝家の令嬢として生まれ、聡明で鋭敏な感覚を持ち、內に強い精神力を秘めた女性です。しかし、彼女の運命は家族の沒落によって一変し、罪人の奴隷という身分にまで落とされます。
殷稷(イン・ジー)と名乗る人物に救い出されるものの、それは新たな苦難の始まりに過ぎませんでした。彼のもとで三年間もの長きにわたり囚われの身となり、心身ともに大きな苦痛を味わいます。
物語の序盤では、大切な家族を守るという一心で、あらゆる屈辱や困難にじっと耐え忍ぶ姿が描かれます。しかし、その家族が既にこの世を去ったという殘酷な事実を知ったとき、彼女の中で何かが変わります。
悲しみと絶望の淵から立ち上がった謝蘊は、かつて救いの手を差し伸べた殷稷の自身への感情を逆手に取り、壯絶な復讐計畫を開始します。受動的に運命を受け入れていたか弱い女性は影を潛め、確固たる意志で道を切り開く、決斷力に満ちた復讐者へと変貌を遂げるのです。

殷稷(イン・ジー) 役
チョン・ユーフォン(程宇峰)
彼は白玉城の若き城主です。その過去には、蕭家に私生児として預けられていた時期があり、そこで謝蘊(シエ・ユン)と出會い、互いに惹かれ合いました。しかし、ある悲しい誤解が二人を引き裂き、彼は謝蘊に対して深い恨みを抱くようになります。
城主となった彼は、その権力を使って謝蘊を「保護」の名のもとに城内に閉じ込めます。表向きは冷静沈着で、時には冷酷なまでに計算高い振る舞いを見せますが、心の奥底には謝蘊への愛情が消えずに残っていました。謝蘊を苦しめることでしか、自身の歪んだ感情を表現できなかったのです。
物語の進行と共に、彼は視力を失うという試練に見舞われます。この出來事が大きな転機となり、彼は自身の行動を省み、謝蘊への真の想いに目覚め始めます。失明という闇の中で、彼はこれまで見えなかったものを見るようになり、やかで謝蘊と和解し、共通の敵である逆賊に立ち向かうため力を合わせます。彼の失明から視力の回復へと至る道のりは、愛憎による盲目から解放され、真実の愛と自己の過ちを悟るまでの心の成長を象徴的に描いています。

蕭宝宝(シャオ・バオバオ) 役
タン・ズーウェン(滕澤文)
蕭宝宝(シャオ・バオバオ)は、物語の主人公である殷稷(イン・ジー)と政略結婚をするキャラクターです。演じるのは俳優の滕澤文(タン・ズーウェン)です。
彼女は、城主夫人という立場でありながら、その性格はわがままで気性が激しく、しばしば周囲を困らせます。特に、殷稷(イン・ジー)が心惹かれる謝蘊(シエ・ユン)に対しては、嫉妬心も相まって執拗な嫌がらせを繰り返します。
蕭宝宝(シャオ・バオバオ)の行動は、當時の封建的な社會における政略結婚の犠牲者としての一面や、その中で生きる女性が抱える抑圧や葛藤を映し出していると言えるでしょう。彼女の存在は、謝蘊(シエ・ユン)と殷稷の関係にさらなる試練を與え、物語に緊張感をもたらします。
物語が進むにつれて彼女の登場シーンは少なくなりますが、その強烈なキャラクターは視聴者に強い印象を殘すでしょう。