キャスト/登場人物一覧
穆青(ムー・チン) 役
ムー・チン（秦俊傑）
通稱「門三刀(もんさんとう)」。內務府二等侍衛であり、南少林菩提院の伝承者でもある。穆青(ムー・チン)は高貴な家柄の出身で、満州正藍旗に屬している。文武両道で、特に事件の捜査に長けている。かつては光緒(こうしょ)帝の側近である御前侍衛を務めていたが、皇帝に忠誠を盡くし、変法派を擁護したために12年間投獄されていた。
その後、內務府総管の存清(ツン・チン)によって釈放され、「浄壇密蔵」と呼ばれる秘寶の行方を追う任務を與えられる。 捜査の過程で、彼は清朝末期の動亂した世情への理解を深めていく。様々な勢力との駆け引きや、志を同じくする人々との出會いを通じて、穆青は次第に自らが進むべき道を明確に見出していくことになる。
卓不凡(ジュオ・ブーファン) 役
ジュオ・ブーファン（劉宇寧）
融天剣派(ゆうてんけんぱ)の宗主。
「天下第一の剣士」を自稱するほどの腕前を持つが、時代に恵まれず、剣の時代が終わりを告げ、銃火器が臺頭する時代に生まれてしまった。さらに、彼が育ったのは衰退の一途をたどる小さな門派であった。
門派の復興という悲願を果たすため、彼は淇親王(きしんのう)と協力関係を結び、伝説の財寶「浄壇密蔵(じょうだんみつぞう)」を探すことになる。その過程で、同じく密蔵を追う俠客・門三刀(もんさんとう)と何度も剣を交えるが、互いの実力を認め合う二人は、やがて敵から友へと変わっていく。
烏蘭珊(ウランシャン) 役
ホアン・モンイン（黃夢瑩）
淇親王(きしんのう)の娘。西歐への留學経験があり、新しい思想を受け入れた聡明な女性。
穆青(ムー・チン)とは互いに想い合う初戀の仲であり、一時は光緒(こうしょ)帝が媒酌人となる話も持ち上がるほどであった。しかし、彼らの幸せは維新変法の失敗によって打ち砕かれる。穆青(ムー・チン)が投獄されたことで、烏蘭珊(ウランシャン)は北洋軍閥出身の鐘海潮(ジョン・ハイチャオ)との望まない結婚を強いられることとなった。
この不幸な結婚生活と、西洋で學んだ新思想への傾倒から、彼女は密かに革命組織「同盟會」に加入し、革命家として清朝に立ち向かう道を歩むことになる。
王家洛(ワン・ジアルオ) 役
ワン・ジアルオ（龐瀚辰）
別名は王地保(おうじほ)。大沽(タークー)県の捕吏(とり)であり、南少林達磨院(なんしょうりんじだるまいん)の伝承者でもある。
性格は一本気で、やや融通の利かないところがある。長年、科挙の試験のために苦學を続けてきたが、まさにその年、科挙制度が廃止されてしまう。 生計を立てるため役所の書記官に応募したところ、思いがけず県の捕吏(役人)として採用されることになった。
それから6年後、大沽県內で殺人事件が発生する。王家洛(ワン・ジアルオ)は、被害者の傷跡と犯行の手口から、この事件が架空の武術門派である稜西融天嶺(りょうせいゆうてんれい)の門人によるものだと見抜く。犯人を捕らえ正義を貫くため、彼は役所の反対を押し切り、犯人を追って単身千里の旅に出ることを決意する。
霍芩(フオ・チン) 役
フー・チーチン（傅菁）
卓不凡(ジュオ・ブーファン)の師の妻で、毒蟲の扱いに長けている。
霍芩(フオ・チン)はもともと卓不凡の妹弟子であり、二人は幼馴染で互いに想い合う仲だった。しかし、師父が突然の病に倒れたため、霍芩は病気平癒の儀式として師父との結婚を強いられ、想い人の師父の妻(師母)となった。
卓不凡が寶を探す旅において、彼女は常に寄り添い、行動を共にする。寶の在り処が明らかになる直前、于煥傑(ユー・ホアンジエ)が弟子たちを率いて反亂を起こし、卓不凡は深手を負ってしまう。霍芩は彼を庇いながら、決死の覚悟で包囲網を突破した。
反亂が平定された後、二人は世俗を捨てて江湖から身を引き、新たな人生を共に歩もうと決める。しかしその道中、王家洛(ワン・ジアルオ)によって殺害され、悲劇的な最期を遂げる。
林安靜(リン・アンジン) 役
チェン・スーチェ（陳思澈）
日本の女性スパイ。林安靜(リン・アンジン)は孤児であり、幼い頃に生き抜くため、日本人の清伊(きよい)信風に身を寄せ、スパイとしての訓練を受けた。物心つく前に両親と生き別れたため、自身の本當の名前を知らず、任務で様々な偽名を使う以前は「43號」というコードネームで呼ばれていた。
清伊信風(きよい しんぷう)の指令を受け、王家洛(ワン・ジアルオ)に潛入する。彼のそばで信頼を得ながら、密かに寶の在り処を示す手がかりを日本側に渡していた。しかし、任務の過程で、彼女は次第に王家洛(ワン・ジアルオ)に惹かれていく。最終的に、林安靜の正體と裡切りを知った王家洛の手によって、その生涯を終えることとなる。
林浩瀚（リン・ハオハン） 役
チェン・ティエンミン（陳天明）
英語名はラッキー。表向きは骨董品を扱う商人だが、その真の姿は南少林般若堂の伝承者であり、革命組織「同盟會」の黨員でもある。 一見すると金と女に目がなく、お調子者で遊び人のように振る舞っている。
同盟會の密命を受け、清王朝が遺したとされる伝説の財寶「浄壇密蔵(じょうだんみつぞう)」を探すために帰國する。しかし、密蔵の在り処が明らかになろうとした時、日本の勢力と北洋軍閥が手を組み寶を奪おうと畫策する。仲間である門三刀(もんさんとう)たちが危機に陥った際、彼は身を挺して殿(しんがり)を務め、彼らを逃がすための時間を稼いだ。その結果、自らは日本軍の手にかかり、壯絶な最期を遂げた。a>
柳琳(リウ・リン) 役
ホアン・ハオユエ（黃昊月）
革命黨員。柳琳(リウ・リン)は同盟會の命を受け、譚先(タン・シエン)が上海で連絡員と接觸するのを護衛する任務に就く。しかし譚先が志半ばで命を落としたため、同盟會に渡すべく秘寶「浄壇密蔵」を求め、一人で寶探しの旅に出ることを決意する。
その道中で門三刀(もんさんとう)に捕らえられるが、彼と行動を共にするうち、次第にその人物像に惹かれ、革命の道へと導こうと試みるようになる。
やがて「浄壇密蔵」が世に現れようとする時、門三刀たちが危険に陥る。彼女は林浩瀚(リン・ハオハン)（リン・ハオハン）と共に仲間を逃がすための盾となり、自らの命を犠牲にした。
