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『主夫の私は家族を捨てたい』のあらすじ

どん底からのスタート

主人公の高志強(ガオ・ジーチャン)は、家族のために20年以上も尽くしてきた専業主夫だ。 でも、その正体は誰も知らない。実は彼は、街一番の大金持ちで、巨大企業の会長なんだ。 妻の李夢露(リー・モンルー)はプライドが高いから、自分が金持ちだと知ったら傷つくんじゃないかと思って、ずっと身分を隠してきたわけ。

優しいよな。でも、その優しさが仇になる。 ある日、高志強は妻の李夢露を会社の工場長に推薦してやろうと、ウキウキで家に帰るんだ。そしたら、妻の首にキスマークを発見しちまう。それだけじゃない。隠しカメラを見つけたら、そこにはセクシーな下着姿の妻が、不倫相手に愛を語る姿が映ってた。

もう最悪だよな。20年以上信じてきたものが、一瞬で崩れ去ったんだ。

地獄の家族会議

高志強が証拠を突きつけても、妻は「写真技術の交流よ」なんて、ふざけた言い訳をする。そこに子供たちまで入ってくるんだけど、こいつらがまた酷い。娘の高珊珊(ガオ・シャンシャン)と息子の高俊杰(ガオ・ジュンジエ)は、とっくに母親の不倫を知ってたんだ。

それどころか、「家にいるだけのパパが悪い」「ヒモのくせに」って父親を罵倒する始末。母親に金持ちの愛人がいるのは当然、くらいに思ってる。信じられるか?自分の子供だぜ?

そこへタイミングよく不倫相手の林博文(リン・ボーウェン)が登場。こいつは妻の初恋の相手で、会社の会計主管。妻に高価なネックレスをプレゼントしたり、子供たちには「娘には50万の嫁入り資金を、息子には良い仕事をやる」なんて約束して、完全に一家を懐柔してる。

結局、高志強は「あんたは人生のお荷物」と妻に言われ、子供たちからは「早く離婚して林おじさんの場所を空けてよ」と追い立てられる。そして、離婚協議書を突きつけられて、家から追い出されるんだ。

主要な登場人物たち

高志強(ガオ・ジーチャン)

こいつがこの物語の主人公だ。 表の顔は、20年以上も家事をこなしてきた専業主夫。妻や子供たちからは「ヒモ」だの「能無し」だの、言われ放題。いつもニコニコして、何を言われても我慢してる、ちょっと気弱なオヤジだ。

でもな、本当の姿は全然違う。 実は、街一番の巨大エネルギー企業の会長で、誰も顔を知らない謎の大富豪なんだ。 なんでそんなことしてるかって? 昔、病気だった妻を支えるために、自分のキャリアも何もかも捨てたんだ。プライドの高い妻が、自分の金持ち身份を知ったら傷つくんじゃないかって、ずっと隠してきた。 愛情深いんだよ。でも、そのせいで全部裏切られる。 どん底まで落ちてから、こいつの本当の逆襲が始まるんだ。決断したら、もう誰にも止められない。

李夢露(リー・モンルー)

高志強の元妻で、このドラマの元凶だ。 とにかく虚栄心の塊。自己中心的で、恩なんて一瞬で忘れるタイプ。 夫が裏で支えてくれてるおかげで成功してるのに、その夫を「向上心がない」って見下してる。 地位と権力が大好きで、甘い言葉をささやく男にすぐなびく。 すべてを失ってから後悔するけど、まあ、遅いわな。

林博文(リン・ボーウェン)

メインの悪役だ。李夢露の不倫相手。 こいつは本当にたちが悪い。表向きは優しくて紳士的な、李夢露の初恋の相手。 でも、その本性は、感情を利用して金と地位を狙う詐欺師みたいな男だ。 李夢露が工場長になるっていう権力にしか興味がない。 計画がバレると、会社の金を横領したり、労働者を扇動したり、やることがとにかく卑劣。

高月(ガオ・ユエ)

高志強の妹だ。兄貴とは正反対の、有能でクールな代理工場長。 最初から、兄が家族のために自分を犠牲にしすぎてるのが気に入らない。 だから、兄が復讐を決めた時、彼女は最強の実行部隊になる。 頭がキレて、誰が敵で誰が味方か、はっきりしてる。物語をひっくり返す重要なキーパーソンだ。

問題の子供たち

高珊珊(ガオ・シャンシャン)

高志強と李夢露の娘だ。 前半は、マジでひどい。金がすべての、親不孝な娘。 林博文がくれるっていう50万の嫁入り資金のために、実の父親を家から追い出す手伝いをする。典型的な「恩を仇で返す」タイプだな。 でも、この子は唯一、成長する。婚約者に捨てられて、父親が自分のためにずっと貯めてくれていた大金と愛情の証を見つけた時、ようやく自分の過ちに気づいて号泣するんだ。

高俊杰(ガオ・ジュンジエ)

こっちが息子。姉ちゃんとそっくり。 金とコネのためなら、平気で親を捨てる。林博文に良い仕事を紹介してもらうために、父親との関係を断ち切って、名字まで変えたいって言い出す始末。 こいつは最後まで特に成長しない。母親の歪んだ価値観が生み出した、ただの残念な息子だ。

その他の重要な脇役たち

小琴(シャオ・チン)

高志強の新しいパートナーになる女性だ。 若い頃からの知り合いで、ずっと高志強を想い続けてきた。 ただ待ってただけじゃない。彼にふさわしい女性になるために、自分を磨いて、海外で成功した投資家になったんだ。 優しくて、一途で、自立してる。ドロドロした人間関係に疲れた高志強にとって、まさに救いの女神だな。

李夢露の家族や取り巻き

李夢露の父親や弟、林博文の親戚の人事部長とか、まあ、出てくる脇役は金に汚い奴らばっかりだ。 金持ちにはヘコヘコして、貧乏人(だと思ってる高志強)は徹底的に見下す。 こいつらのおかげで、李夢露がどういう環境で育ったのかがよく分かる。 最後は全員、まとめてひっくり返されるから、そこは見ててスッキリするぜ。

ネタバレ解説!胸糞からの大逆転劇

ここからは、このドラマの真骨頂、壮大な復讐劇の全貌を話していくぜ。

復讐の狼煙

家を追い出された高志強は、妹の高月(ガオ・ユエ)と会う。彼女は会社の代理工場長で、兄の正体を知る唯一の協力者だ。高志強は、家族への未練を断ち切る。そして、妹にこう指示した。

「李夢露の昇進は取り消し。李夢露と林博文をクビにして、業界から永久追放だ」

一方、何も知らない李夢露一家は、工場長昇進の祝賀ムード。林博文は代理工場長(高月)に電話して、李夢露を持ち上げる。高月はそれを利用して、「年次総会でサプライズを用意している」と伝え、昇進は確実だと信じ込ませるんだ。

クライマックス!年会での驚天動地

工場の盛大な年次総会。李夢露と林博文、そして子供たちは、まるで会社の「第一家族」気取りで登場する。彼らは、会場にみすぼらしい姿で現れた高志強を見て、ここぞとばかりに嘲笑う。

そして、大勢の前で離婚協議書と、親子関係を断絶する書類にサインするよう強要するんだ。子供たちは、名字を「林」に変えるのを待ちきれない様子。あまりの仕打ちに、高志強は全てを諦めてサインする。

だが、ショーはここからだ。

高志強は、会長専用の席に堂々と自分の名前をサインする。パニックになる李夢露たち。もみ合いの中、李夢露は高志強が持っていた母親の形見の懐中時計を奪い、床に叩きつけて壊してしまう。

その瞬間、妹の高月が警備員を連れて登場。兄の正体を、そして自分が高志強の実の妹であることを、会場の全員の前で明らかにする。

「ご紹介します。この方こそが、我が社の会長であり、この街一番の富豪、高志強です!」

李夢露、林博文、そして子供たちの顔は、天国から地獄へ真っ逆さま。最高の見せ場だったぜ。

それぞれの末路

当然、李夢露と林博文は即刻クビ。林博文は会社の金を横領して逃げようとしたけど、高志強にあっさり阻止されて逮捕される。

娘の高珊珊は、林博文が約束した嫁入り資金が消え、婚約者から捨てられる。絶望して実家に戻った彼女は、父親が自分のために毎年貯めてくれていた数百万の嫁入り資金や、手作りの贈り物を発見する。そこで初めて父親の愛の深さを知って号泣するんだ。でも、もう遅い。高志強は彼女の謝罪を拒絶する。

妻の李夢露は、一連のショックで持病の癌が悪化。死を目前にして、ようやく自分の過ちに気づき、高志強に謝罪する。高志強は彼女に「もう元には戻れない」と冷たく告げる。でも、病室を去った後、昔よく彼女のために買って剥いてあげた栗を、そっと置いていくんだ。これが、彼なりの最後の別れだった。

最終回:高志強は、ずっと彼を想い続けていた昔の知人、小琴(シャオ・チン)と再会し、新しい人生を歩み始める。李夢露は後悔の中で亡くなり、娘は母親を抱きしめながら、自分たちが失ったものの大きさを噛みしめる。まさに因果応報、自業自得ってやつだな。