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『ダンディライオン・ドリフト』の最終回、観たか?あれはもうレース好きにはたまらん展開だったな。俺が感じたリアルな感想と、物語の結末まで全部話しちまうから、まだ観てない君は注意してくれよ。

伝説のレーサー、洗車屋になる

物語の主人公は阿周(アージョウ)っていう青年だ。

普段は田舎の沈家村で、ただの洗車屋の雑用係として働いている。

でもその正体は、5年前に忽然と姿を消した伝説の最速レーサー陳望洲(チェン・ワンジョウ)。

デビューするなり、あらゆるレースの記録を塗り替えた本物の天才だ。

そこに、今のレース界で最強の男黄浩(ホアン・ハオ)が、わざわざヨーロッパの決勝戦を蹴ってまで彼を探しにやってくる。

俺が三連覇できたのは、あんたがいなかったからだと言われる。あんたとレースがしたいんだ。

黄浩のこのセリフから、物語の熱い火蓋が切って落とされるんだよ。

『ダンディライオン・ドリフト』が最高なのは、登場人物がみんな個性的で、人間臭くて、生きてるからなんだよな。この物語を彩る主要な連中を、俺の視点でガッツリ紹介していくぜ。

物語を動かす二人の「車神」

このドラマの核になるのは、何と言ってもこの二人だ。過去の伝説と現在の王者がどう絡み合うのか。そこが一番の見どころだな。

陳州(チェン・ジョウ) / 阿周(アージョウ)

こいつが俺たちの主人公だ。
表の顔は、田舎の修理工場で働く「阿周」っていう名の、口数の少ない洗車係。
でもその正体は、5年前に忽然と姿を消した伝説の天才レーサー「陳望洲(チェン・ワンジョウ)」。
デビューするなり、誰も破れないような記録を次々と打ち立てた本物の「車神」だ。

レース中の事故で弟を亡くしたことが深い傷になってて、全てを捨てて隠居生活を送ってる。
だから普段はオーラを完全に消してるんだ。
でも、仲間のために一度ハンドルを握ると、眠っていた才能が爆発する。
そのギャップがたまらないんだよ。
静かな男が、実は誰よりも熱い魂を持ってる。王道だけど、やっぱりこういうキャラは最高だ。

黄浩(ホアン・ハオ)

現役最強のトップレーサーで、新世代の「車神」と呼ばれてる男だ。
プライドが高くて、自分が一番じゃなきゃ気が済まない。
でも、決して嫌な奴じゃないんだ。
彼の行動原理はすごくシンプル。「最強の相手と戦って、勝ちたい」。ただそれだけ。

伝説の陳望洲と戦えなかったことを、ずっと心残りに思ってる。
だから、わざわざヨーロッパのレースを蹴ってまで、彼を探しに来るんだ。
こういう純粋なレース馬鹿みたいなライバルは、見ていて気持ちがいい。

主人公を支える沈家村の仲間たち

田舎の小さな村のチームだけど、ここの連中の絆が物語を熱くするんだ。

沈清浅(シェン・チンチェン)

この物語のヒロインで、沈家村チームのエースだ。
伝説のレーサー、陳望洲に憧れてて、彼のレースビデオを擦り切れるほど見てテクニックを学んだ努力家。

才能はあるけど、プロとの実力差も冷静に分かってる。
最初はただの憧れだった陳望洲が、まさか目の前の雑用係「阿周」だなんて夢にも思わない。
彼女が阿周の指導でどう成長していくのかが、見どころの一つだな。

沈村長(シェン・ツンジャン)

清浅の親父さんで、村の修理工場の主。
この人がいなきゃ、物語は始まらなかった。

ただの頑固親父に見えて、実は誰よりも人を見る目がある。
村の誰もが阿周をただの雑用係として見ていた中で、たった一人、彼の才能を見抜いて大勝負に出るんだ。
こういう渋い大人がいると、物語がグッと締まるよな。

沈雨澤(シェン・ユィーザー)

清浅の弟で、チームのムードメーカー。
ちょっとお調子者で、口ばっかり達者なところがある。
最初は阿周のことを完全に見下してるんだ。

でも、彼の神がかった走りを見てからは、一瞬で手のひらを返して一番のファンになる。
こういう分かりやすい奴って、憎めないよな。

冠军哥(グァンジュングァ/チャンピオン兄貴)

沈家村チームのもう一人の主力選手。
地元の草レースで優勝したことが自慢で、「チャンピオン兄貴」と呼ばれてる。

典型的な井の中の蛙で、自分の地元じゃ敵なしだと思ってる。
だから、最初は阿周のことをめちゃくちゃ馬鹿にする。
でも、本物のプロや阿周の実力を目の当たりにして、自分の未熟さを知っていくんだ。

立ちはだかるライバルと悪役

レースの世界は甘くない。実力者や、汚い手を使う奴らが次々と現れる。

李恒(リー・ヘン)

物語序盤の大きな壁となるプロチーム「飛騎車隊」のリーダー。
全国ランク3位の実力者で、常に冷静沈着。
勝つためには、少し汚い手も使う現実主義者だ。

でも、ただの悪役じゃない。
阿周の才能を見るやいなや、すぐに考えを変えてスカウトしに来る。
敵ながら、実力はしっかり認める度量がある男だ。

周海(ジョウ・ハイ)

飛騎車隊の選手で、李恒の部下。
こいつは典型的な嫌な奴だ。

プロであることを鼻にかけて、沈家村チームを「田舎のアマチュア」と徹底的に見下す。
衝突の火種を作るのは、だいたいこいつの傲慢な態度が原因だ。

鄭恩(ジョン・ウン)

物語の後半に登場する、正真正銘の悪役。
外国から来たレーサーで、勝つためならドーピングや妨害行為も平気でやる。
レースの神聖さを汚す、卑劣な男だ。

彼の存在は、主人公たちがこれからもっと過酷な世界の舞台で戦っていくことを予感させる。

あらすじ:悪徳プロチームとの3本勝負

物語が大きく動くのは、地元のプロチーム飛騎車隊が、沈家村の峠道を練習場として手に入れるために、汚い手口で迫ってくるところだ。

わざと自分たちの超高級な改造車を村の修理工場で壊させ、修理代1000万元(日本円で約2億円)を払え。さもなければ、この村の峠道を使わせろと脅してくる。

金なんてあるわけない村の連中は、プライドと生活を賭けて、この無茶なレース対決を受けることになる。

第1戦:ドリフトでボトルキャップ開け!?

最初の勝負は、ドリフトでボトルのキャップを開けるっていう、とんでもないコントロール対決。

プロチームの連中は、さすがのテクニックを見せつける。

村のチームは絶体絶命。

でも、最後の最後に雑用係の阿周が車に乗ると、空気が一変する。

なんと、置いてあるボトルキャップを全て完璧に開け、しかもボトルには一切触れないっていう神業を披露。

ここで初めて、周りのみんながこいつ、ただ者じゃないって気づき始めるんだ。

第2戦:走行中にタイヤ交換とか正気かよ

2回戦はさらに無茶苦茶だ。

なんと、車を片輪走行させながら、浮いた方のタイヤを交換しろっていうんだ。

そんなの曲芸師じゃないんだから無理に決まってる。

村のチームは車体を持ち上げることすらできない。

プロチームが余裕でクリアして嘲笑う中、またもや阿周が登場。

彼はなんと、走行中の三輪バイクの後部に飛び乗り、自分の体重移動だけで前輪を浮かせ、仲間たちにタイヤを交換させた。

常識外れの発想と実行力。これで2連勝だ。

第3戦:プライドを賭けたガチの峠レース

最後の3本目は、村の峠を使った本気のスピード対決。

ここからが本番だ。

飛騎車隊は、レース中に平気で体当たりしてくるような連中。

村のレーサーたちは次々と妨害され、クラッシュ寸前に追い込まれる。

でも、阿周は冷静だった。

相手のダーティな走りを利用し、壁のように使ってブロックしたり、かつての天才的なドライビングテクニックで抜き去っていく。

最終的には、ギリギリのところで飛騎車隊を打ち破り、見事に3連勝を飾った。

ネタバレ:伝説のチーム、爆誕の瞬間

ここからが最終回の核心だ。

レースに勝ったことで、阿周の正体は徐々にバレていく。

飛騎車隊のリーダーや、トップレーサーの黄浩は、彼の才能を高く評価し、自分のチームに誘う。

でも阿周は、頑なにそれを断るんだ。

彼には5年前にレース中の事故で、実の弟を亡くしたっていう深いトラウマがあった。

だから、もう二度とプロのレースには戻らないと決めていたんだ。

代わりに、彼は自分がお世話になった村の修理工場の娘、沈倩(シェン・チエン)たちをプロレーサーにすることを決意する。

コーチとして彼らを指導し、新人戦青素杯で見事、表彰台を独占させることに成功した。

そして、物語は最高のフィナーレを迎える。

黄浩が、新人戦で勝った沈倩たちを、国際レースシロエール杯に出場する自分のチームの正式メンバーとして迎えるんだ。

そして、そのチームのヘッドコーチとして、一人の男を紹介する。

俺たちの主将を紹介するぜ。

そこに立っていたのは、洗車屋の雑用係じゃない。

伝説のレーサー、陳望洲本人だった。

現役最強の黄浩、才能を開花させた沈倩たち、そして伝説のコーチ陳望洲。

このドリームチームが、世界の頂点を目指して走り出す。

その最高の瞬間で、物語は幕を閉じるんだ。