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ねえ、中国ドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~』って知ってる? 「なんか難しそうな宮廷ドラマでしょ?」って思ってるなら、ちょっと待って!
実はこのドラマ、ただの復讐劇じゃないんだよね。 もちろん、知略を尽くした復讐がメインストーリーではあるんだけど、本当にすごいのはそこじゃない。 このドラマの本当の魅力は、登場人物たちの「人間性」と、それを彩る「圧倒的な映像美」にあるんだ。
今日は、なぜ『琅琊榜』が中国版エミー賞を総なめにし、「神ドラマ」とまで呼ばれるのか、その理由を熱く語らせて!
「え、ストーリーが甘い?」最初はそう思うかも。でも、そこが沼の入り口だった!
このドラマの感想で、たまに「権謀術数がちょっと弱い」なんて声も聞くんだよね。主人公の梅長蘇(ばいちょうそ)が天才すぎて、計画がトントン拍子に進みすぎ!みたいな。
確かに、彼は「麒麟の才子」って呼ばれるくらいの天才策士。 でもさ、考えてみてよ。彼は12年間、たった一人で復讐の準備をしてきたんだ。 それだけ長い時間、朝廷の黒い情報を集めて、敵を研究し尽くしたんだから、計画がうまくいくのも当然じゃない?
そもそもこの物語は、史実をベースにした歴史ドラマというより、壮大なファンタジーに近い。皇帝が7万の精鋭部隊を罠にはめて全滅させちゃう、なんていう大胆な設定もあるくらいだからね。 だから、「ご都合主義じゃん?」ってツッコむより、「これはそういう世界観の物語なんだ!」って受け入れちゃう方が、断然楽しめるよ。
細かすぎて伝われ!『琅琊榜』の「神は細部に宿る」ポイント3選
このドラマが「傑作」と呼ばれる本当の理由は、その圧倒的なディテールにあるんだ。 一見しただけじゃ気づかないような細かい部分に、物語の深みが隠されてる。
1. 映像美が映画レベル!どのシーンを切り取っても絵になる
まず、とにかく映像がきれい。制作会社が映像美に定評のあるチームだから、どのシーンを一時停止しても一枚の絵画みたいなんだ。
特にすごいのが、セリフのない風景ショット。登場人物の心情や季節の移ろいを、ただ美しい映像だけで表現してる。こういう細かい演出が、物語全体に重厚感を与えているんだよね。
2. 仕草や礼儀作法に隠された伏線がヤバい
登場人物のちょっとした仕草にも、実は深い意味が込められているんだ。
- 梅長蘇の癖: 主人公の梅長蘇は、考え事をするときに無意識に服の裾をこする癖がある。これが後々、彼の正体に気づく重要な伏線になる。
- 霓凰郡主のお辞儀: ヒロインの霓凰(げいおう)は、最初は武人らしく男まさりな挨拶をする。でも、ある人物と再会してからは、女性らしい優雅なお辞儀に変わるんだ。 彼女の心の変化が、こんな小さな動作で表現されてる。
こういう細かい伏線が全編に散りばめられていて、2回、3回と見返すたびに新しい発見がある。
3. 音楽と俳優の演技が感情を揺さぶりまくる!
BGMの使い方も天才的。ある重要なシーンでは、一切のセリフを排して、壮大な音楽だけで登場人物の覚悟や決意を描き切る。これが鳥肌モノなんだ。
そして何より、俳優たちの演技がすごい。 特に主人公・梅長蘇と、彼の幼なじみで許嫁だった霓凰郡主。 2人が見つめ合うシーンは、セリフがなくてもお互いを想う気持ちが痛いほど伝わってきて、涙なしには見られない。
結局のところ、『琅琊榜』っていうのは、復讐という大きな流れの中で描かれる「人間」の物語なんだ。
誰よりも強い信念を持つ主人公、愚直なまでに正義を貫く親友、そして強く気高いヒロイン。 それぞれのキャラクターが持つ「譲れない想い」がぶつかり合うからこそ、見る人の心をこんなにも揺さぶるんだよね。