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いやー、『惜花芷~星が照らす道~』の最終回、見終わった? ネットを見てると「終わり方がひどい」「キャラが崩壊してる」なんて声もあって、ちょっとザワザワしてるみたいだね。
正直に言うと、僕も「え、ここでそう動く!?」ってビックリしたシーンはあったよ。 でもね、この記事を読んでくれたら、「なるほど、そういうことか!」って、きっと最終回がもう一回見たくなるはず。
そもそも、最終回のどこが「ひどい」って言われてるの?
まず、みんながモヤモヤしてるポイントを整理してみようか。 だいたい、このあたりに意見が集中してるみたい。
- 主人公の花芷(かし)が、急に空気が読めない行動を取り始めた(キャラ崩壊?)
- 展開が早すぎて、感情が追いつかない
- いくつかのエピソードの繋がりが強引すぎる
確かに、クライマックスに向けて怒涛の展開だったからね。 特に、花芷が皇帝に啖呵を切るシーン。 「ここでそれを言ったら、全部台無しになるじゃん!」ってハラハラした人も多いんじゃないかな。
でも、ちょっと待って!あの行動、実はめちゃくちゃ「花芷らしい」んじゃない?
ここからが本題。 僕が「この最終回、駄作じゃない!」って思う一番の理由がここにあるんだ。 一見すると「キャラ崩壊」に見える花芷の行動、実は彼女の性格を考えたら、すごく自然な流れなんだよね。
花芷って、そもそも「空気を読む」タイプだっけ?
思い出してみてほしいんだけど、花芷が最初に登場したシーン。 嵐の中で、危険を顧みずにマストに登って、絡まった帆を断ち切ったじゃん? あの時から彼女は、やるべきだと思ったらリスクを恐れずに行動する人だったんだよ。
それに、花家のじいじ(花屹正)だって、権力に屈しない頑固さがあったから流罪になったわけだし。 花芷は、その血を一番濃く受け継いでる。 だから、不正や理不尽を前にして黙っている方が、よっぽど「キャラ崩壊」だと思わない?
皇帝への直言は、覚悟の表れだった
皓月(こうげつ)のせいで義理の姉・花蓉(かよう)が亡くなったのも、花芷にとっては許せないことだった。 そんな相手を皇帝が重用してるんだから、我慢できるわけないよね。
それに、皇帝にあの場で直言したのは、「もう顧晏惜(こあんせき)と別れる気はありません」っていう、命がけの意思表示でもあったんだ。 愛する人を守るためなら、皇帝にだって立ち向かう。 それって、これまで数々の困難を乗り越えてきた花芷の、まさに集大成みたいな行動だったんじゃないかな。
「え、そっち!?」って裏切りが最高!『惜花芷』の面白さ
『惜花芷』って、ありがちな展開かな?と思わせておいて、いい意味で裏切ってくれるのが魅力だったよね。 最終回も、その連続だったと思うんだ。
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花琴(かきん)の逆転劇 お金目当てで嫁いだ花琴。夫と8人の側室にいじめられるかと思いきや、全員を手玉に取って、最終的に全財産をゲット。あのしたたかさ、ちょっと痛快だったよね。「悲しんでる場合じゃないわ」って笑うシーン、最高じゃん?
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花蓉(かよう)の悲しい結末 愛だけを信じた花蓉が、一番最初に命を落とすなんて…。結婚は二人だけの問題じゃないっていう、すごく現実的なメッセージを感じたな。皮肉だけど、彼女の純粋さを守るための、唯一の道だったのかもしれない。
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顧晏惜が届けたかったもの 顧晏惜がボロボロになって宮中に乗り込んだのって、ただ算盤を届けるためだったんだよね。皇帝を倒すためじゃない。どんな状況でも、花芷の元へ必ず行くっていう、彼の態度そのものに意味があった。あれは泣ける。
物語の最後、花芷と顧晏惜は全部捨てて、海に出た。 あれこそ、花芷がずっと夢見てた「広い世界を見たい」っていう初心を、最後まで貫いた証拠なんだよ。
確かに、もう少し丁寧な描写が欲しかったなって部分もある。 でも、キャラクターたちの行動原理を一つ一つ見ていくと、全部繋がってるんだよね。