今回は、イ・ジュンギ主演の痛快リーガルアクション『無法弁護士～最高のパートナー』の記念すべき第1話をご紹介します！いやもう、初回からぶっ飛ばしてましたね！
法か？拳か？規格外の弁護士ポン・サンピル！
長いトンネルの中を、軽快な音楽に合わせてハンドルを叩きながら高級車を走らせる一人の男。彼の名はポン・サンピル(イ・ジュンギ)。そのワイルドな雰囲気からは想像もつきませんが、彼は弁護士。ただし、普通の弁護士とはワケが違います。ルール無用のやり方で、依頼人の要求を120%満たすのが彼のスタイルです。
今回も、汚職警官に賄賂を要求されたという依頼を受け、わざとスピード違反！まんまと追いかけてきた警官を、車の死角に隠したカメラの前に誘導します。そして、さも賄賂を渡すかのように見せかけて、その決定的な瞬間をバッチリ録画！あっけにとられる警官を尻目に、サンピルは颯爽と走り去るのでした。まさに「無法弁護士」の名にふさわしい、鮮やかな手口でしたね！
正義感がアダに…崖っぷち弁護士ハ・ジェイ
一方、こちらにもう一人、正義感あふれる弁護士がいました。彼女の名前はハ・ジェイ(ソ・イェジ)。彼女は、夫のDVに耐えかねて殺してしまった女性を弁護していました。誰がどう見ても正当防衛が認められるはずの裁判。しかし、下された判決はまさかの懲役20年！
納得のいかないジェイは、法廷で判事に猛抗議！「検察の求刑を超えるなんておかしい！」と食ってかかります。しかし、女性蔑視の塊のような判事は、彼女の正当な主張に耳を貸すどころか、侮辱的な言葉を投げかけます。その言葉にカチンときたジェイは、なんと判事を拳で殴りつけてしまうのです！
その一発の代償はあまりにも大きく、ジェイは弁護士資格の停止処分を受け、勤めていた大手法律事務所もクビになってしまいました。
18年ぶりの故郷、復讐の始まり
その頃、サンピルは一通の手紙を受け取り、18年ぶりに故郷のキソン市に戻ることを決意します。彼には、この街で弁護士だった母親を目の前で殺されたという、決して消えない過去があったのです。母の「二度とキソンに戻るな」という遺言に背いてまで彼が戻ってきた理由、それはもちろん復讐のためでした。
かつて母と暮らした家は、今や高利貸しの事務所に。そこにたむろするチンピラたちを、サンピルはソウルのヤクザである叔父から学んだ拳でいとも簡単に制圧し、手下にしてしまいます。そして、その場所を「無法法律事務所」として開業するのでした。
最悪の出会い、最高のパートナーへ
ところ変わって、父が営む写真館に戻っていたジェイ。その写真館が、高利貸しのチンピラたちに荒らされている現場に遭遇します。実は、ジェイの父は娘の学費のために高利貸しから借金をしていたのです。
ジェイは法律を盾にチンピラたちに詰め寄りますが、そこに現れたのが、彼らの新しいボスとなったサンピルでした。ジェイが契約書の不備をまくしたてると、サンピルは専門的な法律知識で冷静に反論。こんな場所で自分と対等に渡り合う男の出現に、ジェイは驚きを隠せません。
サンピルは、法廷で判事を殴り、職を失ったジェイの姿を見ていました。彼女の真っ直ぐすぎる正義感と、今の落ちぶれた姿に、なぜか心を揺さぶられます。そして彼は、ジェイの父親の借金を帳消しにする代わりに、自分の事務所で事務長として働くことを提案。半ば強引なやり方でしたが、ジェイは他に選択肢もなく、その条件を飲むのでした。
キソンの腐敗した権力を法で裁くため、サンピルは手始めに、街で注目を集めている市長殺害事件の弁護を乗っ取る計画を立てます。こうして、無法者の弁護士と崖っぷちの弁護士、二人の奇妙なパートナーシップが幕を開けたのでした。
『無法弁護士～最高のパートナー』第1話の感想
法を巧みに利用し、時には拳で物事を解決するサンピルの姿は、これまでの弁護士ドラマの主人公とは一線を画す魅力がありました。彼のスマートさと、その裏に隠された悲しい過去のギャップが、物語に深みを与えています。一方で、正義感が強すぎるあまり、キャリアを台無しにしてしまったジェイの人間臭さにも強く惹きつけられました。そんな対照的な二人が、最悪の形で出会い、これからどのようにして腐敗した権力に立ち向かっていくのか。復讐、法廷バトル、そして二人の関係の変化など、多くの要素が詰まった初回は、今後の展開への期待を大いに抱かせるに十分な内容でした。二人が本当の「最高のパートナー」になるまでの道のりが、今からとても楽しみです。
つづく
