ストーリー
1970年代の韓国を舞台に、海底に眠るお宝を巡って繰り広げられる、欲望と裏切りが渦巻くクライム・アクションドラマです。
1970年代、韓国・新安(シナン)沖の海で、代々語り継がれてきた伝説の宝物を積んだ沈没船が、ある漁師によって偶然発見される。彼が持ち帰ったほんの一部の財宝をきっかけに、「深淵に潜れば、一攫千金の富が手に入る」という噂が瞬く間に広まっていった。
希望のないうっ屈した毎日から抜け出すことを渇望していた青年オ・ヒドン(ヤン・セジョン)は、抜け目がなく金のためなら手段を選ばない叔父のオ・グァンソク(リュ・スンリョン)と手を組み、誰よりも先に宝物を手に入れようと危険な計画に乗り出す。
しかし、金の匂いを嗅ぎつけたのは彼らだけではなかった。プロの盗掘師や地元の有力者など、それぞれの思惑を胸に秘めた「ならず者たち」が次々と集結する。疑心暗鬼の中、互いを騙し、出し抜こうとする壮絶な宝探しが今、幕を開ける。果たして、海の底に眠る莫大な富を手にするのは誰なのか。
見どころ
実話がベースの重厚なストーリー
この物語は、1975年に韓国・新安沖で実際に発見された沈没船事件がモチーフになっています。この船は14世紀、中国から日本へ向かう貿易船だったとされ、発見された陶磁器や銅銭などは韓国考古学史上最大級の発見として世間を騒がせました。この歴史的な事件を背景に、人間の欲望を生々しく描いた重厚な物語が展開されます。
豪華キャストによる演技の競演
主人公の叔父オ・グァンソク役には、映画『エクストリーム・ジョブ』やドラマ『ムービング』で圧倒的な存在感を放つ国民的俳優リュ・スンリョン。そして、彼とタッグを組む甥のオ・ヒドン役には、ドラマ『愛の温度』『イ・ドゥナ!』で人気を博し、除隊後の復帰作として注目される若手実力派ヤン・セジョンが抜擢されました。その他にも、イム・スジョン、イ・ドンフィなど、韓国を代表する豪華な俳優陣が脇を固め、それぞれのキャラクターが繰り広げる騙し合いから目が離せません。
ヒットメーカーが手掛ける圧倒的な映像世界
メガホンを取るのは、大ヒット映画『犯罪都市』やドラマ『カジノ』で知られるカン・ユンソン監督。原作は、社会現象を巻き起こしたドラマ『ミセン-未生-』の原作者でもあるユン・テホ作家の同名ウェブ漫画です。韓国最高のクリエイターたちがタッグを組み、1970年代のリアルな世界観と、一瞬も気の抜けないスリリングな展開を緊張感あふれる映像で描き出します。
「善人なき」ピカレスク・ロマンの魅力
原作ウェブトゥーンの特徴は、いわゆる「善人」が一人も登場しないことです。それぞれが己の欲望のために行動し、裏切り、出し抜き合う「ならず者」たちの物語は、ピカレスク・ロマン(悪漢小説)ならではの魅力に満ちています。誰が味方で誰が敵なのか、最後まで予測不能な展開が視聴者を引き込みます。
ネタバレ
「パイン ならず者たち」1話あらすじネタバレ:伝説の宝探しは一癖も二癖もある奴らと共に!
1960年代の韓国。詐欺と盗みで生計を立てる叔父グァンソクと甥のヒドンは、刑務所から出所後、旧知の骨董商から危険な儲け話を持ちかけられる。それは、何世紀も前に新安の沖に沈んだとされる貿易船から、莫大な価値を持つ陶磁器を引き揚げるというものだった。一攫千金を夢見て、二人はこの計画に乗ることを決意する。しかし、この宝を狙うのは彼らだけではなかった。一癖も二癖もあるならず者たちが集まり、騙し合いと駆け引きに満ちた壮大な宝探しが今、幕を開ける。
「パイン ならず者たち」2話あらすじネタバレ:プロたちの腹の探り合いと、新たな火種
海底に眠るお宝を求め、港町・木浦に集結したグァンソク率いるプロの一団。彼らは早速、計画に不可欠な船長やダイバーを探し始めるが、高額な報酬要求や地元勢力との衝突など、前途は多難を極める。さらに、チーム内ではメンバー同士の不信感が募り、一触即発の状態が続く。一方、ソウルでは計画の発案者たちが別の思惑で動いており、物語は単純な宝探しでは終わらない様相を呈していく。
『パイン ならず者たち』第3話あらすじネタバレ感想!色仕掛けと裏切りの影
海底の宝物を巡る計画は、資金調達の要である大口の買い手の心変わりによって、早くも暗礁に乗り上げてしまう。リーダーのグァンソクは、この危機を脱するため、チームの一員に危険で非情な任務を命じる。一方、ライバルのキム教授も、刑務所にいる危険な男を仲間に引き入れるなど、着々と計画を進め、グァンソクたちの背後に忍び寄っていた。味方であるはずのチーム内にも不満や疑念が渦巻き始め、それぞれの思惑が交錯する中、物語は予測不能な駆け引きの連続へと突入していく。