あらすじ
殺害された学子である沈慈(シェン・ツー)の衝撃的な出生の秘密が、禾陽の古い家画から明らかになります。 上官芷(シャングワン・ジー)の姿をした楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が、新鄭書院に渦巻く凄惨な虐めと隠蔽体質を暴くため公判の席へと進みます。 潘樾(パン・ユエ)との間に生じる切ない恋の誤解や、卓瀾江(タク・ランジャン)と白小笙(バイ・シャオシェン)の急接近など、ミステリーが最高密度で交錯する回です。
ネタバレ
新鄭書院の残酷な虐げと沈慈(シェン・ツー)の家に隠された双子の痕跡
殺害された学子である沈慈(シェン・ツー)の衝撃的な出生の秘密が、禾陽の古い家画から明らかになります。
上官芷(シャングワン・ジー)の姿をした楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が、新鄭書院に渦巻く凄惨な虐めと隠蔽体質を暴くため公判の席へと進みます。
潘樾(パン・ユエ)との間に生じる切ない恋の誤解や、卓瀾江と白小笙(バイ・シャオシェン)の急接近など、ミステリーが最高密度で交錯する回です。
宿命のパズルが完成する公判の場と暴かれた悲劇の全貌
長楽郡主の執着と潘樾(パン・ユエ)を巡る楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の切ない嫉妬
かつて長楽郡主は若き天才官僚の潘樾に想いを寄せ、自ら積極的にアプローチを行っていました。
しかし潘樾(パン・ユエ)は、自分には幼い頃からの婚約者である楊采薇がいると冷酷に拒絶します。
郡主は失踪して10年も経つ女との婚約など無意味だと考えましたが、彼の強い意志は変わりませんでした。
その後、潘樾が罠に落ちて投獄された際、郡主は彼を救う大義名分として婚約の噂を流します。
この複雑な宮廷の動向を知った楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、彼の身を案じつつも激しい胸の動揺を覚えました。
潘樾が現在の肉体の主である上官芷(シャングワン・ジー)に対して、本気で情愛を抱いているのではないかと誤解したためです。
この切ない猜疑心は彼女の心を重くし、潘樾の細やかな優しさに対して素直になれない嫉妬へと変わります。
守るべき本物の心の距離が離れていく感覚に、偽りの令嬢は一人で深く苦悩していました。
破滅した柴房の玩具が告げる盲目の弟・沈厳(シェン・イェン)の存在
事件の真相を追う潘樾と楊采薇、そして従者の阿澤(アーザー)は、不気味な噂が絶えない沈慈の生家へと向かいます。
長年放置され荒れ果てた家屋の奥で、楊采薇は子供用の古い玩具がすべて二対ずつ残されているのを発見しました。
彼女は、被害者である沈慈には世間に隠された双子の兄弟がいたのではないかと直感します。
近隣での捜査を進めると、沈慈には生まれつき盲目で奇妙な虫を操る弟の沈厳(シェン・イェン)がいたことが判明しました。
弟は薄暗い柴房に隔離されて育ちましたが、ある日彼の毒虫が原因で両親が非業の死を遂げてしまいます。
沈慈は罪の意識を背負って禾陽の地を離れ、二度とこの場所には戻らないと誓いを立てていました。
二人は、現在の沈慈の正体が兄の仇を討ちに来た弟の沈厳であると推測し、県衙の牢獄で対峙します。
沈厳は成り代わりの事実を認めますが、事件の裏にはさらなる巨大な水波紋組織の闇があると語りました。
彼は組織の全貌を明かす条件として、主犯格である陳賦(チェン・フー)の抹殺を新県令に冷酷に要求します。
白小笙(バイ・シャオシェン)の美しい女装と卓瀾江が鬼市で追う玉蟾蜍の行方
その頃、銀雨楼の少主である卓瀾江(タク・ランジャン)は、四大家族の利権を握る孫震(スン・ジェン)の部屋を捜索していました。
彼はそこで肉体を急速に再生させる怪しい生肌散を発見し、事件の根深さを確信します。
少主は密かに伝言を送り、情報屋の白小笙を静かな河畔へと呼び出しました。
呼び出しを受けた白小笙(バイ・シャオシェン)は歓喜し、普段の男装を捨てて美しい温婉な女装に身を包みます。
卓瀾江はその華やかな姿を見て静かに微笑み、危険な鬼市で至宝「玉蟾蜍」の動向を監視してほしいと頼みました。
会話の途中で不意に指先が触れ合い、暗黒街を生きる二人の間に甘酸っぱい空気が流れます。
一方、役所では楊采薇が古籍から「幻暝虫」の解毒法を見つけ、陳賦(チェン・フー)の治療へと向かっていました。
しかし、潘樾の冷淡に見える態度を誤解した彼女は、すれ違いを抱えたまま一人で部屋を飛び出します。
潘樾は第3話の大婚の夜の惨劇以来、彼女が自分を殺人犯だと疑い嫌っていると思い込み、深く落胆していました。
新新鄭書院の学子たちの告発と公判の席で暴かれた陳賦の罪状
解毒の直前、楊采薇は背後から何者かに襲われ、新新鄭書院の貧しい書生たちの隠れ家へと監禁されます。
彼らは陳賦たちから日常的に凄惨な虐めを受けており、陳(チェン)院長が自らの保身のためにその罪を隠蔽していました。
書生たちは陳賦が目覚めれば再び地獄の苦しみが始まると怯え、治療の中止を涙ながらに訴えます。
楊采薇は激しい葛藤の末、医者としての義務を優先して陳賦に精密な針治療を施し、意識を取り戻させました。
覚醒した陳賦は開口一番に沈慈を犯人と指し示し、その極悪非道な本性に采薇は強い憤りを感じます。
いよいよ始まった公判の堂審で、陳賦は堂々と沈厳を告発しますが、沈厳は一切の弁明を拒絶しました。
そこへ楊采薇が突入し、陳賦の部屋から押収した悪行の全記録(自筆の冊子)を証拠として突きつけます。
そこには試胆大会という名の凄惨な拉致の記録と、沈慈を鬼林へ連行して藤蔓で窒息死させた真相が刻まれていました。
陳(チェン)院長親子は否認しますが、恐怖を乗り越えた書生たちが次々と命がけの証言のために出廷してきます。
幻暝虫の毒素と水波紋組織が繋ぐ地方利権の闇を徹底解説
今回登場した「幻暝虫」を操る沈厳の技術は、禾陽の深部に潜む水波紋組織の生体兵器の系譜を引いています。
第12話の地牢の怪異において潘樾が目撃した凄惨な拷問の痕跡は、この虫による精神破壊の実験場でした。
陳(チェン)院長が新新鄭書院という神聖な学問の場を組織の資金洗浄と隠蔽の温床にしていた構図が暴かれます。
また、卓瀾江が孫震(スン・ジェン)の部屋で発見した肉体再生の秘薬は、第5話での襲撃事件の凶手たちの肉体的な特徴と直結しています。
四大家族は地方の役人を抱き込み、死霊や毒虫の怪異を偽装して自らの密輸ルートを強固に防衛してきました。
沈厳が提示した陳賦の暗殺という条件は、この巨大な利権構造の末端を切り崩すための復讐の火種となります。
すれ違う宿命の愛と復讐の炎が禾陽の夜を切り裂く
潘樾が楊采薇のために豪華な食事を用意しながらも、お互いの誤解からすれ違っていく描写が切ない回でした。
ジュー・ジンイーが見せる嫉妬の微細な表情の変化と、リウ・シュエイーの苦悩に満ちた眼差しが秀逸です。
女装した白小笙に対するリー・ゴーヤンの不意の笑顔も、暗い復讐劇の中の最高の清涼剤となっていました。
次回、新新鄭書院の学子たちの命がけの告発により、陳(チェン)院長一派への本格的な裁きが執行されます。
しかし、水波紋組織の幹部たちが口封じのために県衙に対して仕掛ける、新たなる夜襲の罠が迫り来ます。
すべての謎を解き明かすため、宿命のコンビが挑む次なる禁断の捜査から一瞬も目が離せません。
つづく


