あらすじ

前話の凄絶な堂審を切り抜けた楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の前に、さらなる巨大な欺瞞が浮上します。 死んだはずの歌姫である雲裳(ユンシャン)が生きて姿を現し、朝廷の闇と深く繋がっていました。 捕らえられた卓瀾江(タク・ランジャン)の命がけの抵抗と、驚愕の逆転劇が幕を開けます。

ネタバレ

賈太尉(ジア太尉)を揺るがす過去の因縁と暴かれる聖女の偽装工作

前話の凄絶な堂審を切り抜けた楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の前に、さらなる巨大な欺瞞が浮上します。

死んだはずの歌姫である雲裳(ユンシャン)が生きて姿を現し、朝廷の闇と深く繋がっていました。

捕らえられた卓瀾江(タク・ランジャン)の命がけの抵抗と、驚愕の逆転劇が幕を開けます。

漆黒の追撃を阻む少主の刃と深夜の小院に遺された祈り

賈太尉(ジア太尉)の冷酷な抹殺命令と窮地を救う卓瀾江(タク・ランジャン)の再会

堂審での楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の告発を耳にした賈太尉は、過去の凄惨な暗殺計画の漏洩を激しく恐れていました。

彼は愛する妻にすら栖霞嶺の最高機密を隠し、潘樾(パン・ユエ)らの即座の就地処決を配下に命じます。

卓瀾江が現場でボロを出さなかったことだけが、黒幕にとって唯一の救いでした。

逃亡を続ける潘樾と楊采薇の背後に、冷酷な禁軍の包囲網が音もなく迫りつつありました。

数日間の静養で体力を回復した采薇を連れ、新県令は京城の路地裏を必死に駆け抜けます。

執拗な追撃の前に二人の足が止まりかけたその時、漆黒の闇を引き裂いて白刃が閃きました。

絶体絶命の危機に陥った二人を救ったのは、闇から現れた銀雨楼の少主・卓瀾江の鋭い一撃でした。

彼は己の命を顧みず二人を逃がし、復讐を果たすまでは決して禾陽へは戻らないと冷たく言い放ちます。

少主は密かに親友の白小笙(バイ・シャオシェン)が暮らす小院を訪れ、自分の無事を涙ながらに祈る彼女の姿を静かに見つめていました。

雲間舞の肉体的矛盾と南郡蜜餞が仕掛けた甘い罠

隠れ家に戻った楊采薇は、過酷な練習の代償として足首の激しい浮腫に苦しんでいました。

その痛みをきっかけに、彼女の天才的な検屍官としての直感が鮮烈に閃きます。

第24話の天師復活案で検屍した四人の被害者の遺体には、この特異な浮腫の痕跡が一切存在しなかったのです。

彼女は九年前に死んだはずの歌姫・雲裳(ユンシャン)が生きており、別人が身代わりになったと確信します。

雲裳を深く愛する蒔蘿院の左(ズオ)苑主が、李代桃僵の計略を用いて彼女を極秘裏に隠蔽していたのです。

采薇は雲裳の大好物である希少な南郡蜜餞を入手し、左(ズオ)苑主の移動経路で売らせる罠を仕掛けました。

医館の奥に潜む生ける屍と青帝(チンテイ)を襲う裏切りの真実

蜜餞を買い求めた左(ズオ)苑主の動向を追い、従者の阿澤(アーザー)と玲児(レイアル)は夫婦を装って謎の医館へと潜入します。

庭園の奥深くにある隠し部屋で、ついに本物の雲裳の姿を突き止めることに成功しました。

采薇が自身の正体を明かしても女は平然と偽装を続けますが、姉と慕う青帝(チンテイ)の出現に涙を流します。

驚くべきことに、雲裳は被害者ではなく、左(ズオ)苑主による凄惨な口封じを黙認した共犯者でした。

第23話で描かれたように、妹の復讐のために九年間も闇の組織を追っていた青帝の執念は、身内の裏切りによって崩壊します。

采薇は十年前の楊(ヤン)父との約束を果たすよう彼女を説得し、青帝は監視のため寸歩不離で寄り添う決意を固めました。

太尉の書房で交わされる血の応酬と少主の強固な誇り

同じ頃、卓瀾江は賈太尉の書房へと潜入し、反乱組織の決定的な資金源を示す帳簿の捜索を敢行していました。

しかし、その動きは完全に読まれており、冷酷な賈太尉の手勢によって包囲されます。

多勢に無勢の状況で激しく抵抗するものの、少主は無残にもその場で拘束されてしまいました。

捕らえられた少主に対し、太尉は潘樾らの潜伏先を密告すれば命を救うと卑劣な取引を提示しました。

瀾江は激しい怒りとともに太尉の顔面へと唾を吐きかけ、その無様な正体を激しく嘲笑します。

第21話で実の父親から聞かされた通り、太尉は朝廷の地位を盗んだ姜族の番犬に過ぎなかったのです。

激怒した太尉の刃が少主の腹部を幾度も深く突き刺し、大いなる危機が暗黒の書房を包み込みました。

急所は外されたものの、流血する少主を前に太尉は冷酷な監禁を部下に命じます。

時を同じくして、軟禁されていた雲裳は青帝に遅効性の迷魂香を使い、愛する左(ズオ)苑主の元へと失踪しました。

天師復活案のコールバックと姜族の戸籍偽装が告げる破滅の予兆

今回楊采薇が足首の傷から雲裳の生存を看破した場面は、本作のサスペンスにおける最高峰の伏線回収です。

第24話において百花宮の歌姫たちが連続で惨殺された事件の構図が、ここへ来て完全に覆されました。

陸哀歌(リク・アイカ)の狂気の陰に隠されていたのは、雲裳という最重要証人を匿うための左(ズオ)苑主の隠蔽工作だったのです。

また、卓瀾江が賈太尉を姜族の犬と罵倒したセリフは、第29話の洛西戸籍偽装の伏線と完璧に直結しています。

太尉は自らの出生の秘密が漏洩することを恐れるあまり、四大家族を冷酷な捨て駒として処理してきました。

雲裳の身代わりとなった無辜の少女たちの血は、朝廷の中枢に潜む羊角組織の非情な掟を如実に物語っています。

傷だらけの英雄たちの逆襲と次回の最高中枢での弾劾戦

九年間の青帝の復讐心が、愛する雲裳の裏切りによって引き裂かれる展開には激しく胸を締め付けられました

太尉の凄惨な拷問に屈せず、誇り高く実父の仇敵を睨みつけるリー・ゴーヤンの鬼気迫る怪演が光ります。

すれ違いを乗り越えた潘樾と采薇の確固たる愛の連携が、巨悪の喉元へ確実に迫っていく爽快感も最高でした。

次回、重傷を負った卓瀾江を救うため、潘樾と楊采薇が賈太尉の牙城へと決死の突入を試みます。

失踪した雲裳の行方と、朝廷を巻き込んだ最後の大規模な弾劾工作の結末はどうなるのでしょうか。

宿命のトリオがすべての因縁に決着をつけるため、闇の中枢で繰り広げる命がけの死闘から一瞬も目が離せません。

つづく