あらすじ
第25話は、衛明と藍翼科技の契約日に起こった劇的な展開と、林双が小苹果の親権獲得に奔走する苦境を中心に描かれています。
顧許によって藍翼の盗作が暴露され、契約の場で衛明は世論の批判に晒されます。同時に、衛明と林双の対立は激化し、衛明は小苹果の親権を林双に渡すことを拒否、離婚協議書への署名を迫ります。
林双は法律に訴えるなど、あらゆる手段を使って小苹果を取り戻そうとしますが、困難の連続です。江喜は衛明の不倫の証拠を集め、林双を助けようとします。
一方、黄嘉儀は衛明に1ヶ月以内の離婚を迫り、応じなければアメリカへ行くと告げ、事態はさらに緊迫します。
小苹果自身も現状に不満を抱き、母親の林双を恋しがる姿が、物語をより切なくしています。
ネタバレ
方舟社と藍翼社の契約調印式当日、衛明と彭社長がサインを終えた途端、顧許が弁護士と共に現れ、藍翼社のアルゴリズム盗用の証拠を突きつけた。会場は騒然となり、記者たちが顧許に詰め寄る。
株主からの非難と凌社長の怒りを前に、衛明は事情を説明せざるを得なくなった。一方、林双は保育園に小苹果を迎えに行ったが、既に姑に連れ去られていた。姑は親戚の病気見舞いを理由に数日間の休暇を申し出ていた。小苹果は林双を恋しがり、江母の慰めも効果がない。
小苹果が連れ去られたことを知らない衛明に、林双は娘の返還を求めるが、衛明は離婚協議書へのサインを迫り、親権を放棄しないと脅迫する。自宅で両親に相談する衛明に、父親はまず離婚を済ませるよう助言する。途方に暮れた林双は公園で一人涙を流し、駆けつけた江喜と顧許に慰められる。
司懿は法的手段で親権を取り戻すことを提案するが、一年かかるため、林双には長すぎる。司懿は江喜に、衛明の不倫の証拠があれば状況が変わる可能性があると伝える。江喜は黄嘉儀に衛明と別れるよう説得を試みるが、彼女は関係を否定する。
小苹果と離れてから、林双は食欲もなく落ち込んでいる。衛明は江喜が自分を誘惑したと嘘をつき、彼女の異動を画策する。忠誠心を示すため、衛明は林双に離婚届へのサインを急かす。一方、江母と買い物に出かけた小苹果は、アイスホッケー仲間の陽陽に会い、江母がトイレに行っている隙に、ある頼み事をする。
林双を心配する江喜は何度も電話をかけるが繋がらず、家を訪ねると、林双はヤケ酒で眠っていた。二人は互いの気持ちを理解し、支え合うことを誓う。陽陽の母親から林双に電話があり、小苹果からのメッセージと千羽鶴が伝えられ、林双は心を打たれる。父親との和解に失敗した黄嘉儀は、衛明に一ヶ月以内に離婚しなければアメリカへ行くと言い放つ。
この話を聞いた江喜はすぐに林双に知らせ、もう譲歩しないと決意する。衛明は新車の高級車で黄嘉儀を送り迎えするが、人目を避けて遠くで停車するため、黄嘉儀は不満を抱く。薇さんは林双を励ますために絵画展に誘う。
小苹果は衛明の家で暮らしたくないと訴え、林双の元へ帰りたいと願う。衛明はやむを得ず林双と離婚し、黄嘉儀と再婚する予定だと明かし、小苹果は黄嘉儀を家庭を壊した第三者だと非難する。怒った黄嘉儀は出て行き、林双は小苹果が泣きながら母親を探す夢を見て、目を覚ますと胸が締め付けられる。
第25話の感想
第25話は、まさに嵐の前の静けさ、といった印象です。衛明の悪事が顧許によって暴かれ、会社での立場が危うくなる一方、私生活でも林双との離婚、小苹果の親権問題、黄嘉儀との関係など、様々な問題が一気に噴出しています。
特に印象的なのは、小苹果の存在です。幼いながらも両親の異変を敏感に察知し、林双を恋しがる姿は胸を締め付けられます。陽陽に助けを求めるシーンからは、子供ながらに母親を取り戻そうとする健気さと、状況を理解しようとする賢さが感じられます。千羽鶴を通して林双にメッセージを伝えるシーンは、親子愛の深さを改めて感じさせ、涙を誘います。
林双は、衛明の冷酷な仕打ちに深く傷つきながらも、小苹果のために懸命に立ち向かおうとしています。江喜や顧許、司懿など、周りの人々に支えられ、少しずつ力を取り戻していく様子が描かれています。
つづく