あらすじ
澄平二十七年、皇帝病危の中、驃騎大将軍・宋墨(ソン・モー)は定国公の冤罪を晴らすため慶王を擁立しクーデターを起こす。済寧侯夫人・竇昭(ドウ・ジャオ)は夫・魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)と侍女・竇明(ドウ・ミン)の不倫、そして自身の母の死の衝撃的な真相を知り、絶望の末に屋敷と縁を切る。逃亡の道中、宋墨と出会うも追手に追い詰められ、宋墨と共に崖から転落。死の間際に謎の書物『昭世録』に触れた竇昭は、なんと幼少期(澄平八年)にタイムリープ!未来の記憶を持つ竇昭は、悲劇的な運命を変えることを固く決意するのだった。
ネタバレ
時は澄平二十七年の真冬。皇帝が病に倒れて朝政がストップする中、驃騎大将軍の宋墨(ソン・モー)が動いたの!かつて無実の罪で陥れられた定国公の汚名をそそぐため、慶王を担ぎ出して夜中に都を奇襲!太子を追い詰めて、退位を迫るんだけど、太子は「あんた、仇を間違えてるよ」って謎の言葉を残して自害しちゃうのよ。え、どういうこと!?って宋墨(ソン・モー)も混乱するわよね。
一方、済寧侯の奥様である竇昭(ドウ・ジャオ)は、この謀反劇を予期してたみたい。さすがデキる女!屋敷の守りを固めて、混乱に乗じて金品盗んで逃げようとした使用人たちを厳しく罰したりして、夫の魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)も「外のことで騒ぐな!」って使用人を叱責。でも、竇昭(ドウ・ジャオ)自身は病で体が弱ってるの…。
宮中では、宋墨(ソン・モー)が慶王に会おうとするんだけど、宦官の王格(オウ・カク)に「陛下と大事な話してるから!」って邪魔されちゃう。宋墨は「俺はただ冤罪を晴らしたいだけだ!」って言って、なんと玉璽(ぎょくじ)を持って城外に駐屯。これで慶王は即位できなくなって、都は大混乱よ!
竇昭(ドウ・ジャオ)は病を押して、屋敷を守るために必死。棺桶まで用意させて、「奥様が重病だから看病しないと!」ってことにして、夫の魏廷瑜が外の騒動に巻き込まれないようにするの。健気すぎる…。でも、当の魏廷瑜は奥さんのことなんて気にもかけてないみたいで、侍女の妥娘(だじょう)はご立腹。
そんな中、竇昭は庭で薬草の匂いに気づくの。侍女の竇明(ドウ・ミン)が自分のために薬を煎じてくれてるんだって、ちょっと心が温かくなった竇昭が厨房を覗くと…そこで信じられない光景が!なんと、竇明(ドウ・ミン)と夫の魏廷瑜がイチャイチャしてるじゃないの!しかも、「竇昭が早く死ねば、竇明(ドウ・ミン)を正式に迎えられるのに」なんて会話まで聞こえてきちゃって…。もう、ひどすぎる!
ショックで打ちひしがれる竇昭。でもね、話はそれだけじゃ終わらないの。竇明の口から、さらに衝撃の事実が!竇明のお母さんと竇昭のお母さんは大の親友だったんだけど、なんと竇昭のお父さんと竇明のお母さんが不倫してて、それが原因で竇昭のお母さんは亡くなったっていうのよ!もう、何から何まで裏切られてたなんて…。
自分の人生、必死で守ってきたものは何だったの!?って絶望した竇昭は、厨房に火を放って、使用人たちの前で竇明と魏廷瑜の不貞を暴露!「もう私は済寧侯府の夫人じゃない!」って宣言して、屋敷を飛び出しちゃうの。かっこいいけど、切なすぎる…。一方、竇明は「もっと早く竇昭を毒殺しておけばよかった」なんて、反省の色なし!こわっ!
屋敷を出た竇昭は、街で雪が舞う中、お腹を空かせた流民たちに食べ物を分け与えるの。優しい…。そして、侍女の妥娘に、お母さんが亡くなった時のことを尋ねるのよ。お父さんが科挙に合格して、ちょうど竇明の誕生日にお母さんが亡くなって、その後すぐに王映雪(ワン・インシュエ)っていう女の人が後妻に入ったって。なんだか怪しいわよね…。
その時、馬車が事故を起こしそうになるんだけど、そこに現れたのが、なんと宋墨!白髪で長い槍を持った姿は噂通りだけど、竇昭は彼が噂ほど恐ろしい人じゃないって感じるの。宋墨は泣いてる子供をあやすのも上手で、ちょっと意外な一面。
そこへ、紀詠(キ・エイ)っていうお坊さんが現れて、「子供を泣き止ませられるなら、殺生も控えたらどうです?」なんて宋墨にチクリ。竇昭は紀詠(キ・エイ)に診てもらうんだけど、「そんな体で旅に出るなんて、急いで冥土へ行きたいのかい?」って、これまた辛辣!でも、宋墨の計らいで、竇昭たちはとりあえず宿を確保。宋墨は、こんな大変な時期に竇昭が都を離れる理由を尋問するんだけど、竇昭が事情を話すと、さすがの宋墨も同情したみたい。「不幸中の幸いだったな」って。
竇昭は宋墨の白髪の理由が気になるんだけど、宋墨は咳き込んで血を吐いちゃうの!彼も先が長くないみたいで、お互い「死期が近い者同士ね…」って、なんだか切ない絆が芽生えそう…?紀詠(キ・エイ)は「今日の星回りは奇妙だ。凶の中に吉あり、二人は互いの因果となる」なんて意味深なことを言うんだけど、竇昭はピンとこないみたい。
ところが!そこに王格と、あの裏切り夫・魏廷瑜が兵を率いて現れて、竇昭と宋墨が共謀してるって濡れ衣を着せてくるのよ!「玉璽を渡して自害しろ!」だって。宋墨は慶王の薄情さに呆れつつ、「慶王はもうこの世にいないはずだ」って不敵な笑み。その隙に、紀詠が竇昭と妥娘を逃がすの!
でも、王格の部下・陳嘉(チン・カ)が執拗に追いかけてきて、山中で追いつかれちゃう!妥娘と紀詠は斬り殺されて、竇昭も絶体絶命!ってその時、またしても宋墨が助けに来てくれたの!でも、宋墨も深手を負っちゃって…。紀詠は死ぬ間際に、『昭世録』っていう本を二人に託して、「運命を変えてくれ…」って言い残して息絶えるの。
宋墨は竇昭を連れて逃げようとするんだけど、追手の矢が!宋墨は竇昭をかばうけど、二人とも崖から真っ逆さま!落ちていく中、あの『昭世録』が竇昭に向かってふわ~って飛んできて…え、何これ!?時間が巻き戻ってる!?
そして竇昭が目を覚ますと…そこはなんと子供の頃!額には怪我の跡。そばには見知らぬ少年がいて、「本を読みすぎて頭打ったんだよ」って。え、夢でも見てたの!?お母さんの趙谷秋(チョウ・コクキュウ)と妥娘もいて、みんな無事なことに竇昭は号泣!今は澄平八年だって。さっきまでの人生は、あの『昭世録』の中の出来事を夢で見てたってこと…?そばにいた少年は円通(えんつう)っていう名前らしくて、竇昭はびっくり。
同じ頃、少年時代の宋墨も長い悪夢から目覚めるの。お母さんの蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)が心配そうにしてるわ。夢の内容は覚えてないみたいだけど、なんだか忘れちゃいけない気がしてる…。
お寺で、宋墨と竇昭はすれ違うの。お互い、どこかで会ったような…?その時、使いの者がやってきて、「旦那様が科挙に合格しました!」って。竇昭は「知ってた!」って感じで、お母さんはびっくり。竇昭は思い出すの。『昭世録』に書かれていた未来を。お母さんは、お父さんが科挙に合格した後に病気になって亡くなって、その後、王映雪(ワン・インシュエ)が後妻に来るって…。
「今度こそ、運命は私の手の中にある!悲劇は繰り返させない!」
つづく