あらすじ

白玉城の城主・殷稷(イン・ジー)は、結婚式の夜にかつての恋人・謝蘊(シエ・ユン)を辱める。殷稷(イン・ジー)の妻・蕭宝宝(シャオ・バオバオ)との結婚は政略的なもので愛はない。4年前、殷稷と恋仲だった謝蘊(シエ・ユン)は、謀反の濡れ衣を着せられ家は没落、自身も流刑となる。その後、殷稷は謝蘊を3年間奴隷としてそばに置く。解放の日、謝蘊は屋敷を去ろうとするが、蕭宝宝(シャオ・バオバオ)と衝突。殷稷は謝蘊に令牌を与え、城門が閉まるまでに脱出するよう命じ、蕭宝宝と共に弓矢で謝蘊を追い詰める。謝蘊は自由を求め必死に逃亡する。

ネタバレ

物語は、白玉城の蓮香楼という華やかな場所から始まるの。舞台では何やら賑やかな演目が披露されているんだけど、そんなのお構いなしに、城主である殷稷(イン・ジー)が、かつて心から愛した女性、謝蘊(シエ・ユン)を組み伏せているシーンからスタート!しかも、今日は殷稷(イン・ジー)の結婚式当日だって言うんだから、もうメチャクチャよ!

殷稷(イン・ジー)は謝蘊(シエ・ユン)の服を乱暴に剥ぎ取りながら、自分の初夜の様子を細かく語らせようとするの。もう、謝蘊(シエ・ユン)の目には涙が浮かんでる…。そこに現れたのが、殷稷の正妻、蕭宝宝(シャオ・バオバオ)。彼女、手に髪飾りを持って、一部屋ずつ見回っているみたい。そして、殷稷と謝蘊がいる部屋に踏み込んだけど、そこには床辺に座る殷稷一人の姿しかなかったの。ふぅ、間一髪だったのかしら?

実は、殷稷と蕭宝宝(シャオ・バオバオ)の結婚はいわゆる政略結婚。だから、そこに愛なんてものは微塵もないみたいね。

一方、辱められた謝蘊は、雪が降りしきる夜道を一人さまよっていると、殷稷が手配した使いの者が現れて、彼女に上着を差し出すの。そして、なんとウサギたちと同じ車に乗って帰るように命じられるのよ!ひどい仕打ちだわ…。でも、実は明日が、謝蘊がこの屋敷から解放される日。彼女はもう、殷稷の言いなりにはなりたくないって思ってるみたい。

話は4年前に遡るわ。

かつて、殷稷と謝蘊は深く愛し合っていた恋人同士だったの。でも、ある夜を境に全てが一変。謝蘊は殷斉(イン・チー)という人物と密通し、謀反を企てたという濡れ衣を着せられてしまうの!その結果、謝家の家長は自ら命を絶って罪を償い、他の家族は辺境へと流罪に…。謝蘊も母親と一緒に流刑の身となっていたのね。そんな絶望の日々を送る彼女の前に、ある日突然、殷稷が現れたの。謝蘊は母親と兄の安否を尋ねるけど、殷稷は何も答えてくれない…。

そして、殷稷は謝蘊を自分のそばに奴隷として3年間置くことを告げ、「3年経てば解放してやる」と約束するの。家族に会いたい一心で、謝蘊はその屈辱的な条件を飲むしかなかったのね。かつての幸せな家族の光景を思い浮かべながら、こんなにも早く運命が変わってしまったことを嘆く謝蘊…。切ないわ。

さて、場面は現在に戻って。

翌日、蕭宝宝(シャオ・バオバオ)は屋敷で大癇癪!昨夜、殷稷が密会していた相手は絶対に謝蘊だと確信しているみたい。「父親が死んで罪を償ったくせに、今度は自分の立場を利用して殷稷を誘惑するなんて許せない!」と、謝蘊に目に物見せてやろうと怒り心頭よ。

その夜、謝蘊はまた悪夢にうなされるの。でも、侍女がやってきて、「とうとうこの日が来ましたね。やっとここから出られますよ」と声をかけるの。そうなの、ついに3年間の隷属が終わる日が来たのよ!謝蘊はこの日を待ちわびて、毎日寝台に印を刻んで日数を数えていたのね…。出発前、謝蘊はかつての愛の証である思い出の品を侍女に渡し、「お金に換えて使いなさい。もう私には必要ないものだから」と告げるの。もう、過去とは決別する覚悟なのね。

ところが、謝蘊が屋敷を出ようとしたその時、蕭宝宝が彼女を呼び止めたの!謝蘊は「今日から私はもうこの屋敷の下女ではありませんから、跪く必要はありません」と毅然とした態度。この3年間、蕭宝宝にも散々いじめられてきた謝蘊だけど、最後の日だと思うと、少し強気になれたみたいね。

でも、蕭宝宝はわざと謝蘊の逆鱗に触れるように、彼女の家族のことを持ち出すの!これには謝蘊も激怒!思わず蕭宝宝に平手打ちをしようとした瞬間、殷稷が現れて彼女の手を掴んだの。でも、謝蘊はその勢いのまま、結局蕭宝宝を叩いてしまうのよ!

すると殷稷は、例の思い出の品である腕輪を取り出して、「これはどういうつもりだ?」と謝蘊を詰問。謝蘊がそれを欲しがらないのを見ると、なんと地面に投げ捨ててしまうの!そして、令牌(通行証のようなものかしら?)を謝蘊の胸に掛け、「城門が閉まるまでにここから出て行け。もし間に合わなければ、二度とここから出ることは許さん!」と言い放つの。

もう、ハラハラドキドキの展開よ!蕭宝宝は弓矢で謝蘊を狙い、殷稷もそれを手伝う始末!矢は謝蘊の腕をかすめ、彼女の髪飾りを射落とすの!それでも謝蘊は、必死に城門へ向かって走る!これが、彼女が自由を掴む唯一のチャンスかもしれないから…!

つづく