あらすじ

スイスに留学中の大学生チャオ・フェイは、翻訳官になる夢を抱いている。ある日、ささいな翻訳ミスをエリート翻訳官のチョン・ジアヤンに厳しく指摘され、最悪の出会いを果たす。帰国後、夢を諦めきれないチャオ・フェイは、翻訳官の最高機関の採用面接に挑むが、そこには面接官としてあのジアヤンの姿が。二人の因縁が、再び動き出す。

ネタバレ

天国から地獄へ!スイスでの最悪な出会い

物語のヒロインは、喬菲(チャオ・フェイ)。フランス語を学ぶ大学生で、成績優秀な彼女は念願叶ってスイスのチューリッヒ大学へ交換留学中!「美しい景色も、素敵な出来事も見逃さない!」がモットーの、明るく前向きな女の子です。彼女の夢は、プロの翻訳官になること。

そんな彼女の夢を木っ端微塵に打ち砕く男が、もう一人の主人公、程家陽(チョン・ジアヤン)。彼は、フランス語と中国語を行き来する超エリート翻訳官。仕事に対する姿勢は超ストイックで、翻訳の些細なミスも絶対に見逃さない完璧主義者。「翻訳官にそもそも向いていない人間もいる」なんて、なかなか厳しい考えの持ち主です。

運命の(というか、最悪の)出会いは、ある国際フォーラムで訪れます。

中国人の学者が外国の学者の話が分からず困っているところに、通りかかった喬菲(チャオ・フェイ)が通訳を頼まれます。しかし、専門用語の「分子生物学」を「生物学」、「人類学」を「社会学」と、ちょっとだけごまかして訳してしまったんです。まあ、学生だし、仕方ないかな…なんて思っていたら、どこからともなく現れた程家陽(チョン・ジアヤン)が、冷たく完璧な通訳を披露!

「助かりました!」と学者たちは満足げに去っていきましたが、残された二人の間には気まずい空気が…。喬菲(チャオ・フェイ)は「まだ習ってない単語だったんです」と弁解しますが、程家陽(チョン・ジアヤン)は「その単語は大学1年の教科書の第何課の何章に出てくる」と、恐ろしいほどの記憶力で一蹴!そして、とどめの一言。

「君みたいなのがフランス語を学ぶなんて、時間の無駄だ。翻訳官には向いていない」

ひ、ひどい!言われたい放題で、喬菲のプライドはズタズタです…。

そして、この一件が原因で、なんと彼女は奨学金を取り消されてしまい、スイスでの留学生活は強制終了。泣く泣く帰国することになるのでした。

まさかの再会!今度は警察沙汰!?

帰国後、喬菲は夢を諦めず、大学院に通いながら生活のために夜はワインショップでアルバイトに励みます。健気ですよね!

そんなある日、店にやってきた酔っ払いの面倒な客…って、あれ?この顔、どこかで…。そう、あのスイスでの意地悪な男、程家陽だったんです!しかし、彼は泥酔していて喬菲のことなんて全く覚えていません。あげく、酔った勢いでトラブルを起こし、二人はなんと警察署に連行されるハメに!

お互いの身元引受人として呼ばれてきたのが、喬菲の親友で自称「未来の大女優」の呉嘉怡(ウー・ジャーイー)と、程家陽の兄で医者の高家明(ガオ・ジアミン)。ここで、呉嘉怡(ウー・ジャーイー)が高家明(ガオ・ジアミン)に一目惚れ!新たな恋の予感も…?

この一件で、程家陽が複雑な家庭環境にいることや、同僚の文暁華(ウェン・シャオホワ)に片思いしていることも少しだけ明らかになります。でも、曉華が好きなのは、なんと兄の家明のようで…うーん、こっちの四角関係も気になりますね!

運命の面接官は、あの“悪魔”でした

さて、気を取り直して、我らが喬菲。彼女はついに、翻訳官の最高峰である「高級翻訳院(高級翻訳学院)」の採用面接に挑みます!

ところが、急ぐあまり面接に1分遅刻!廊下で男性とぶつかってしまいます。

「すみません!」と謝りながら面接室に入ると…さっきぶつかった男性が、面接官席の真ん中に座っているじゃないですか!

そう、その男こそ、程家陽

面接が始まり、履歴書に目を通した程家陽は、目の前の女性があのスイスで「向いていない」と言い放った学生だと気づきます。そして喬菲も、自分の留学生活を台無しにした憎き相手が、この高級翻訳院の主任・程家陽その人だったことを知るのです!

まさに、天敵との再会!絶体絶命のピンチ!

果たして喬菲は、この最悪の状況を乗り越えて、夢への切符を掴むことができるのでしょうか!?

第1話から、犬猿の仲の二人の因縁がこれでもかと描かれていて、続きが気になって仕方ありません!皆さんもぜひ、このハラハラドキドキの展開を追いかけてみてくださいね!

『私のキライな翻訳官』第1話の感想

第1話は、主人公二人の出会いが強烈でした。夢に向かって頑張るヒロインと、それを一刀両断する超エリートという対照的な構図が鮮やかです。スイスでの一件から、まさかの再会、そして最悪の面接官として立ちはだかる展開は、非常にテンポが良く引き込まれました。単なるラブコメではなく、仕事に対するプロ意識や、登場人物たちが抱える複雑な背景も描かれており、物語に深みを与えています。二人の関係性が今後どう変化していくのか、純粋に興味が湧く初回でした。

つづく