ついに宝のありかを示す最後の鍵が明らかになる。穆青(ムー・チン)は宿敵との長きにわたる因縁に、そして烏蘭珊(ウランシャン)は父・淇親王(きしんのう)との確執に、それぞれが決着をつける時が来た。一方、宮廷では権力闘争が最終局面を迎え、思わぬ裏切りが勃発する。激動の時代の中、多くの犠牲を払いながら追い求めた宝は、一体誰の手に渡るのか。そして、穆青と烏蘭珊が迎える未来とは。革命前夜、それぞれの信念がぶつかり合う、衝撃と感動の最終章。

「天行健~革命前夜、風立ちぬ~」あらすじネタバレ最終回・36話

ついに最終回を迎えた『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』。激動の時代を駆け抜けた者たちの物語は、一体どんな結末を迎えるのでしょうか。宝の謎、それぞれの因縁、そして穆青(ムー・チン)と烏蘭珊(ウランシャン)の恋の行方。涙なしには見られない、衝撃と感動の最終話の全貌をお届けします。

それぞれの決着、そして新たな時代の幕開け

深手を負った王家洛(ワン・ジアルオ)は、もはや穆青(ムー・チン)の敵ではありませんでした。しかし穆青は、彼を殺さず、浮土寺に拘束します。穆青が求めていた最後の封印、それは王家洛(ワン・ジアルオ)自身…彼の背中に刻まれた刺青こそが、宝のありかを示す最後の鍵だったのです。

穆青は王家洛を捕らえた後、烏蘭珊(ウランシャン)と共に、志半ばで散った柳琳(リウ・リン)を弔います。烏蘭珊は亡き友に、より良い国の未来を築くことを誓い、穆青と共に新たな一歩を踏み出します。

その頃、烏蘭珊は師である林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)の遺言を果たすため、北洋の駐屯地へと向かいました。彼がもしもの時にと託した香港への電報を打つためです。一方、穆青もまた、林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)の仇を討つという最後のけじめをつけるため、単身で日本軍の駐屯地へ。銃を手に、野上寒(のがみ かん)と清伊(きよい)信風を討ち取り、見事に復讐を遂げます。

宮廷では、淇親王(きしんのう)が企てた政変が、思わぬ裏切りによって失敗に終わります。彼が手塩にかけて育てたはずの娘婿、鐘海潮(ジョン・ハイチャオ)が北洋軍と共に反旗を翻したのです。鐘海潮(ジョン・ハイチャオ)は、旧態依然とした清朝を痛烈に批判し、激怒した淇親王(きしんのう)によって斬り捨てられてしまいます。父の暴挙を目の当たりにした烏蘭珊は、これまで抑圧されてきた思いをぶつけ、父との決別を宣言するのでした。

宝の行方と悲しき忠義

船の上、穆青と烏蘭珊は、意識を取り戻した王家洛に、彼の背中の刺青こそが封印の一部である真実を告げます。革命への参加を促す穆青に対し、王家洛は最後まで清朝への忠義を曲げようとはしませんでした。彼は革命に与することを拒み、自ら首をかき切り、海へとその身を投じます。あまりにも悲しい、愚直なまでの忠誠心でした。

ついに4つの封印を手に入れた穆青と烏蘭珊は、林浩瀚(リン・ハオハン)から教わった解読法を元に、宝のありかを突き止めます。そして仲間たちと共に宝を発見し、その全てを革命資金として捧げるのでした。

再会を誓った二人、そして永遠の別れ

宝を巡る長い戦いで命を落とした者たちのために無名碑を建てた後、二人はしばしの別れを選びます。烏蘭珊は宝の輸送を監督するため香港へ、穆青は革命の拠点である武昌へ。必ず再会することを固く誓い、それぞれの道へと進んでいきました。

1911年、武昌蜂起が成功。電話越しに喜びを分かち合う二人。革命の成功と、いつか結ばれる未来に希望を抱いていました。

しかし、その約束が果たされることはありませんでした。

1913年8月29日、穆青は二次革命のさなか、南京で戦死。

1926年10月10日、烏蘭珊は北伐の武昌総攻撃で流れ弾に当たり、その一年後に広州で息を引き取ります。

福建でのあの日の別れが、二人の今生の別れとなってしまったのです。

『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』最終回 第36話の感想

壮大な物語が、静かで、しかしあまりにも切ない結末を迎えました。宝を巡る冒険活劇でありながら、その根底には常に「国をどう変えるべきか」という重いテーマが流れていた本作。最終回は、登場人物たちがそれぞれの信念に従って下した決断と、その残酷なまでの結末が描かれました。特に印象的だったのは、穆青と烏蘭珊の最後の電話のシーンです。革命の成功を喜び、未来を語り合う二人の姿は希望に満ちていましたが、その後に続くナレーションで、彼らが二度と会えなかったという事実が明かされた時、胸が締め付けられる思いでした。個人の幸せが、時代の大きなうねりの中に飲み込まれていく様は、歴史の非情さを物語っています。彼らの犠牲の上に新しい時代が築かれたのだと思うと、感慨深いものがありました。

おすすめ: