いやはや、物語が大きく動き出しましたね!『天行健』第9話、それぞれのキャラクターの思惑が複雑に絡み合い、ますます目が離せない展開になってきました。今回は、穆青(ムー・チン)の知略、王家洛(ワン・ジアルオ)の猪突猛進、そして卓不凡(ジュオ・ブーファン)の警戒心が火花を散らす、見ごたえ抜群のエピソードでした。

さっそく、第9話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!

まさかの共闘!穆青(ムー・チン)と王家洛(ワン・ジアルオ)、刺客を迎え撃つ

物語は、融天嶺(ゆうてんれい)一派の行方を追うことに執念を燃やす王家洛(ワン・ジアルオ)と、彼を止めようとする穆青(ムー・チン)の口論から始まります。王家洛は、大沽(タークー)客栈の9人殺しの犯人を捕らえるという正義感に燃えています。残るは于煥傑(ユー・ホアンジエ)と秦沱(チン・トゥオ)、そして彼らを率いる掌門・卓不凡(ジュオ・ブーファン)。穆青は、王家洛が単独で彼らを追えば返り討ちに遭うと心配しますが、融通の利かない王家洛は「君子であるあなたは私を陥れたりしない」と、聞く耳を持ちません。

まさにその時!二人の間に緊張が走る中、刺客・銭七(チエン・チー)が穆青に襲いかかります。さっきまでいがみ合っていた二人ですが、ここは利害が一致。穆青と王家洛が即席タッグを組んで応戦します!この共闘シーン、熱かったですね。しかし、激しい戦いの末、銭七を追い詰めたところで謎の男・姜恨(ジャン・ヘン)が出現。手負いの銭七を連れ去ってしまいます。もはや助からないと悟った姜恨は、亡き妻子のもとへ送るように、銭七にとどめを刺すのでした…。

穆青、恐るべし!王家洛を操り卓不凡(ジュオ・ブーファン)を追う

刺客との戦いで傷口が開いてしまった王家洛。手当てを受ける彼の部屋の隣では、穆青たちが今後の作戦を練っていました。もちろん、これは穆青の策略。わざと王家洛に「卓不凡一行は江蘇(こうそ)方面へ向かった」という情報を盗み聞きさせるのです。

穆青の狙いは、王家洛の驚異的な追跡能力を利用して、自分たちより先に卓不凡を見つけさせること。敵対する相手さえも自分の駒として使う、穆青の怜悧な頭脳が光ります。案の定、情報を信じ込んだ王家洛は、部下の林安靜(リン・アンジン)を連れて江蘇へと向かうのでした。

一方、追われる卓不凡一行も、ただ者ではありません。道中で日本からの追跡者に気づくと、すぐさま返り討ちに。そして、追手を欺くために、あえて宿に留まるという策に出ます。三者三様の知恵比べがたまりませんね!

カニと鏡が導く真実!宝のありかは「山西・平遥」

場面は変わり、穆青サイド。彼はカニを食べて指を怪我したことから、ふと以前殺された譚先(タン・シエン)の指の傷がやけに綺麗だったことを思い出します。あの傷は何かを隠すためのものではないか?そう考えた穆青は、譚先が泊まっていたホテルを再調査。

すると、なんと鏡の裏から「平遥乱墳、菩提伝人(へいようらんふん、ぼだいでんじん)」という血文字を発見!ついに宝のありかを示す重大な手がかりが!穆青は、宝が山西(さんせい)省平遥にある「菩提の伝人」の墓に隠されていると確信します。卓不凡たちが西へ向かったのも、山西を目指しているからに違いない、と。

同じ頃、ホテルで穆青とすれ違った林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)は、駅で偶然にも山西行きの切符を探していた柳琳(リウ・リン)と出会います。二人の出会いは偶然なのか、それとも…。穆青は林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)のことも密かに疑っており、彼が動くことで新たな情報が得られるよう手を打っていました。

物語のラスト、王家洛は持ち前の追跡能力で、卓不凡一行が馬車を使い、女性も同行していることまで突き止めます。こうして、穆青、王家洛、卓不凡、そして謎の人物たち…それぞれの思惑を乗せた物語は、山西・平遥という一つの場所へと収束していくのでした。

『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第9話の感想

今回のエピソードは、まさに三者三様の「追跡劇」といった趣でした。穆青の知略、王家洛の執念、そして卓不凡の用心深さ。それぞれのキャラクターの個性が際立ち、物語に深みを与えています。特に、敵対しながらも刺客を前に共闘し、その直後には相手を利用しようと策略を巡らせる穆青と王家洛の関係性は非常にスリリングで面白いです。また、カニの怪我という日常の些細な出来事から、事件の核心に迫る重大なヒントを見つけ出す穆青の推理パートは、ミステリーとしても見応えがありました。宝のありかが「山西・平遥」と具体的に示されたことで、これまでバラバラに動いていた登場人物たちが一つの目的地に向かっていく構図が明確になり、今後の展開への期待が大きく膨らむ回でした。

つづく