テレビ局で記者として働くウェン・イーファン。彼女の毎日は、仕事のトラブルや危険なシェアハウスでの生活など、問題だらけだ。心休まらない日々を送る中、友人に誘われて訪れたバーで、忘れたくても忘れられない過去の重要人物、桑延(サン・イエン)と気まずい再会を果たしてしまう。彼はそのバーのオーナーになっていた。大晦日の夜にも偶然彼とすれ違うが、二人の間の空気は冷たいまま。過去に何かを抱えた二人の物語が、ここから静かに動き出す。

「あの日の君と」あらすじネタバレ1話

雨の中の別れと、まさかの再会

物語は、主人公ウェン・イーファンが、雨の中で桑延(サン・イエン)に別れを告げるシーンから始まる。イーファンは背を向けたけど、やっぱり気になって振り返ってしまう。そこには雨に濡れる桑延(サン・イエン)の後ろ姿があって、彼女の目には涙が浮かんでた。

そして現在。イーファンはテレビ局の記者として働いている。同僚の付壮(フー・ジュアン)と車で移動中、取材データを積んだ車に追い抜かれ、素材を奪われてしまうんだ。ところが、その赤い車が事故を起こす。イーファンはためらうことなく、救助に向かう。仕事に対するプロ意識は高いみたいだね。

その夜、友人の鐘思喬(ジョン・スチャオ)に誘われて、新しくできた残業っていう名前のバーに行くことになる。1週間も働きづめだったから、いい息抜きになるはずだった。スーチャオ曰く、ここのオーナーがものすごいイケメンらしい。

店に入って、イーファンは固まる。バーカウンターにいたのは、あの桑延(サン・イエン)だった。桑延がこっちを向く瞬間に、イーファンは慌ててスーチャオを引っ張って背を向けた。そのせいで店員の飲み物をこぼされて、服がびしょ濡れに。最悪だよね。

トイレの前で服を拭いていると、そこに桑延が現れる。彼は自分の服をイーファンに差し出して、自分がここのオーナーだと告げた。お会計はタダにしてくれるらしい。気まずい再会だけど、彼の優しさは昔のままなのかもしれない。

最低な住環境と、ヒーロー登場?

イーファンの住んでいる場所は、正直言ってかなり悪い。スーチャオが探してくれたシェアハウスだけど、同居人たちがちょっとクセありだ。デブの男と、若い夫婦。イーファンは自分の部屋で、誰かに覗かれているような気配を感じて不安になる。

ある夜、その不安は現実になる。夫婦の夫の方が、妻と子供がいない隙を狙ってイーファンを部屋に引きずり込もうとしたんだ。絶体絶命のピンチ。その時、イーファンを助けたのは、なんとあの怪しいと思っていたデブの同居人だった。人は見かけによらないってことだね。

この一件でイーファンは警察に行くけど、部屋にカメラはなかったと言われる。それでも怖くてたまらないイーファンは、スーチャオの家に泊めてもらうことに。そこで彼女は、昔母親に捨てられた辛い記憶を思い出す。温かい家族がいるスーチャオの家が、すごく羨ましく見えた。

仕事の面では、少し良いことがあった。イーファンが助けた事故の夫婦が自首したんだ。彼女の勇気ある行動が評価されて、テレビ局に正式に残れることになった。

大晦日のニアミス

大晦日の夜、イーファンは年越しの生中継の仕事で広場にいた。人混みの中、彼女は偶然、通りを歩く桑延の姿を見つける。思わず友達からマスクを借りて顔を隠した。

その後、トイレの長い列に並んでいると、またしても桑延に遭遇する。彼の前には妹の桑稚(サン・ジー)もいた。気まずい空気が流れる。スーチャオが桑延から新年の挨拶メッセージを受け取ったと聞いて、イーファンも勇気を出して新年おめでとうと一斉送信メッセージを送ってみた。すると、桑延から?という一文字だけの返信が。イーファンはおめでたくなくてもいいと返した。なんだか、すごく切ないやり取りだ。

そして、新年を迎えるカウントダウンの瞬間。イーファンは振り返った拍子に、電話をしていた桑延にぶつかってしまう。彼女は怯えたように新年おめでとうと声をかけた。桑延は彼女をじっと見て、何の感情も見せずに新年おめでとうとだけ言って、そのまま去っていった。

第1話の感想

いやー、初っ端から重い! 主人公のイーファンが置かれてる状況が過酷すぎて、見てるこっちが苦しくなるレベルだよ。仕事は大変だし、住んでる家はセキュリティがガバガバで、同居人に襲われかけるし。おまけに、過去の辛い記憶までフラッシュバックする。彼女の心が休まる場所がどこにもない感じが伝わってきて、本当に気の毒になる。

そんな中で、元カレの桑延との再会。しかも、彼はイケメンでバーのオーナーとして成功してるっていう、少女漫画みたいな設定。でも、現実は全然キラキラしてない。とにかく気まずい。桑延はクールな態度を崩さないけど、服を貸してあげたり、会計をタダにしたり、絶対イーファンのことを気にしてるよね。でも、その優しさがストレートじゃないから、余計に二人の距離を感じさせる。大晦日の?っていう返信とか、最後の冷たい新年おめでとうとか、じれったすぎる! この二人がどうやって心の壁を壊していくのか、じっくり見守りたくなったよ。

つづく