年越し番組の仕事の後、一人で帰宅したウェン・イーファン。彼女は、かつての同級生であるサン・イエンと気まずい再会を果たす。 友人の計らいで同席することになった食事の席にはサン・イエンもおり、二人の間の空気は凍りつくほど冷たい。

バーで偶然二人きりになった時も、お互いに皮肉を言い合う始末。しかし、イーファンが仕事の都合で先に帰ろうとすると、サン・イエンは憎まれ口を叩きながらも、結局彼女を車で送っていく。その帰り道、イーファンは過去の出来事を一つ思い出す。

そして、彼女が一人暮らしの家に帰宅した時、予期せぬ危険が待ち受けていた。絶体絶命のピンチに、あの男が駆けつける。

「あの日の君と」あらすじネタバレ2話

高校時代の出会い

話はまず、8年前にさかのぼる。

高校の入学式の日、ウェン・イーファンは父親に送ってもらってウキウキで校門をくぐった。でも、いきなり教室が分からなくて迷子になる。

そこで偶然通りかかったサン・イエンに道を尋ねたんだ。

教室に着くと、先生が彼女をサン・イエンだと勘違い。その直後、本物のサン・イエンも到着した。

結局、クラスで遅刻したのはこの二人だけ。先生は罰として二人を教室の一番後ろの席に座らせた。こうして、二人は気まずい同級生になったってわけ。

気まずすぎる再会

時間は現在に戻る。年越し番組の生放送が終わった後、ウェン・イーファンは同僚の誘いを断って一人で家に帰る。彼女は何か思うところがあったのか、SNSに投稿を一つ。すると友人からボイスメッセージが届く。内容は、サン・イエンがバーの人気者だというものだった。 イーファンはサン・イエンとのチャット履歴を開く。そこには、彼女が送った?一個だけ。返信はない。彼女は静かにベッドを動かしてドアを塞ぐと、一人で涙を流した。

翌日、イーファンは新しい部屋を決める。同僚のワン・リンリンが紹介してくれた物件だ。テレビ局から近くて環境もいい。家賃は高いけど、安全には代えられない。

そのリンリンに誘われて、彼女の元カレだというスー・ハオアンと食事に行くことになった。

車に乗ると、ハオアンがイーファンの顔を見て大騒ぎ。彼女がサン・イエンの忘れられない人だと気づいたんだ。その声で、後ろで寝ていたサン・イエンが目を覚ます。

最悪の再会だよな。高校の同級生だったのに、イーファンとサン・イエンは一言も口をきかない。車の中は氷みたいに冷たい空気だった。

誕生日の皮肉合戦

着いた先は、サン・イエンたちが共同経営するバーだった。

そこで口の軽いハオアンが、今日がサン・イエンの誕生日だと暴露する。

気まずい雰囲気の中、イーファンはトイレの前でまたサン・イエンと鉢合わせ。

彼女が久しぶりと声をかけると、サン・イエンは年越しに会ったばかりだろ。たった二日会えないだけでそんなに寂しいのかと皮肉を言う。

ここで黙ってないのがイーファンだ。あの時あなたを見てたのは、ズボンのチャックが開いてたからと反撃。

サン・イエンは何も言えなくなった。その隙にイーファンはエレベーターに乗り込んでしまう。

ヒーローは遅れてやってくる

イーファンは仕事のフリをして先に帰ることにした。サン・イエンは口では何も言わない。でも、黙って彼女の後を追いかけてきた。そして、駐車場でハオアンの車を探すのを手伝うフリをする。車が見つかると、方向が違うからと一度は強がってみせる。でも、イーファンが配車アプリで車を待っていると、結局サン・イエンが車で戻ってきた。

車の中は静かすぎる。イーファンが音楽をかけることを提案し、気まずい会話が始まる。彼女が誕生日のことを聞くと、サン・イエンは忘れたのか?と返す。その言葉で、イーファンは思い出した。昔、サン・イエンが彼女に誕生日プレゼントをくれた時のこと。俺は1月2日生まれだと、彼はぶっきらぼうに言っていた。

イーファンがシェアハウスに帰ると、悪夢が待っていた。以前彼女を襲おうとした男が、仲間を連れて報復に来たんだ。彼女は必死に逃げるけど、袋小路に追い詰められる。その時、サン・イエンが駆けつけた。彼はイーファンを自分の車に押し込むと、男たちに一人で立ち向かう。イーファンに危険が及ばないように、わざと男たちを遠くに誘い出して撒いた後、彼は車に戻って彼女を連れてその場を去った。

警察署で、サン・イエンはイーファンを軽く責める。俺がこっちだって叫んだのに、なんで反対側に逃げたんだと。

彼女が彼の傷の手当てをしようと薬を塗ってあげると、サン・イエンは憎まれ口を叩きながらも、まんざらでもない様子だった。

結局、彼は心配でイーファンの荷造りを手伝い、新しいアパートまで送り届けた。

車に戻ったサン・イエンは、彼女がシェアハウスの鍵を忘れたことに気づく。

彼は一人で危険な家に戻り、男たちが盗撮の話をしているのを聞いてしまう。

事実を確かめるため、彼は再び男たちと対峙した。

第2話の感想 - 口は悪いけど、行動が全てを語る男

今回のサン・イエン、マジで最高だったな。

口を開けば皮肉ばっかり。イーファンに対しても二日会えないだけで寂しいのか?なんて、普通は言わないだろ。ズボンのチャックの件で反撃された時の、あの何とも言えない顔は笑えた。

でも、彼の本質はそこじゃない。

イーファンが危険な目に遭った時、ためらわずに助けに来た。口では方向が違うとか強がっておきながら、結局は心配で後を追いかけて、一番危ない場面で体を張る。これだよ。男の価値は言葉じゃなくて行動で決まる。

彼女の引越しを手伝って、危険な元のアパートに一人で戻るなんて、普通じゃない。そこまでやるのは、彼の中に消せない気持ちがあるからだ。

イーファンも、ただ守られるだけのか弱い子じゃないのがいい。冷静に言い返すし、自分の足で立とうとしている。でも、過去のトラウマが彼女を臆病にさせているのも伝わってくる。

この二人の、素直になれないけど放っておけない関係が、たまらなく面白いんだよな。

つづく