キャスト/登場人物一覧

慕容璟和(ぼようけいわ) 役
リウ・シュエイー(劉學義)
大炎(だいえん)國の第三皇子。
威北軍(いほくぐん)を率いて青州(せいしゅう)を奪還した際、「放火による皆殺しを命じた」とされ、十萬の民が火の海に飲み込まれ命を落とした。この事件により、皇太子の座まであと一歩に迫っていた若き將軍の皇子は、民から「人屠殺の將軍」と蔑まれる存在へと転落する。
それ以來、彼は遊び人で放蕩者(ほうとうもの)であるかのように振る舞い世間の目を欺いているが、その裡で密かに「暗廠(あんしょう)」と呼ばれる組織を設立し、青州を焼き盡くした放火事件の真犯人を追い続けている。
青州の生き殘りである眉林(びりん) は、當初、彼の計畫における「暗廠」の捨て駒に過ぎなかった。しかし、その捨て駒のはずだった彼女が、彼を絶體絶命の窮地から救い出すだけでなく、まるで一筋の光のように、長く閉ざされていた彼の心をも照らしていくことになる。

眉林(びりん) 役
ウー・ジンイエン(吳謹言)
暗殺組織「暗廠」に所屬する死士。
かつて威北將軍・慕容璟和(ぼようけいわ)が青州を奪還した際、彼の「命令」による放火で町は焼き盡くされた。その大火で両親を失った彼女は、復讐のためだけに生きることを決意。「暗廠」で過酷な訓練を耐え抜き、「人屠將軍」の異名を持つ慕容璟和(ぼようけいわ)を自らの手で討つことを固く誓う。
しかし、青州放火の真犯人が別にいると知り、眉林(びりん) は憎むべき仇敵であるはずの慕容璟和と協力して、過去の事件の真相を探ることになる。
數々の危機を共に乗り越えるうち、凍てついていた二人の心は、次第に溫められ、癒やされていくのだった。

越秦(えつしん) 役
ビー・ウェンジュン(畢雯珺)
西焉(せいえん)で最も不遇な皇子。
一見、物腰が穏やかで優雅だが、その胸の內には深い策略を秘めている。戦亂の最中、眉林(びりん) に助けられたことをきっかけに、彼女に密かな想いを寄せるようになる。
その後、西焉が敗戦すると、妹と母君を守るため、自ら志願して大炎(だいえん)の人質となる道を選ぶ。人質という立場でありながら、その卓越した才覚によって大炎の皇帝から高く評価され、國を治める君主としての道を學んでいく。
しかし、次々と降りかかる苦難は「実権を握らなければ、本當に大切な者は守れない」という厳しい現実に彼を気づかせる。その日を境に、彼は自ら権謀術數の渦中に身を投じ、あらゆる策略を巡らせるようになるが、それは同時に、本來の自分を見失い、かつて抱いた志からますますかけ離れていくことを意味していた。

落梅(らくばい) 役
チャオ・シャオタン(趙小棠)
明朗快活で凜々しい、大炎(たいえん)國隨一の女將軍。
代々忠臣を輩出してきた名家の出身。一族の女子が代々大炎皇室に嫁ぐという宿命に抗うため、周囲の反対を押し切って自ら兵を率い、辺境警備の任に就く。
長年の従軍経験は、彼女から少女時代の天真爛漫さを失わせ、自身の行く末を案じさせるようになる。やがて彼女は、愛する人である玄烈(げんれつ)と、大炎の民と國土の安寧との間で、大きな決斷を迫られることになる。