東瑜(とうゆ)国の公主・月令(ユエリン)は、活発で武芸好きな少女。彼女の姉が、国の平和のため北朔(ほくさく)国へ政略結婚で嫁ぐことになった。しかし姉には想い人がおり、その結婚は彼女を深く悲しませるものだった。姉の辛い姿を見ていられない月令は、とんでもない計画を立てる。それは、姉を密かに逃がし、自分が身代わりとなって北朔へ向かうという大胆なものだった。計画の途中、月令は北朔からの使者である周時予(ジョウ・シーユー)と出会う。だが、二人は謎の刺客に襲われ、死と再生を繰り返す不思議な運命に巻き込まれていく。
「朝暁(あさあけ)の恋」あらすじネタバレ1話
いやー、始まったね『朝暁(あさあけ)の恋』。ラブ史劇かと思って油断してたら、初回からとんでもない展開だったよ。早速、第1話がどうだったか話していくね。
姉のための無茶な計画
物語は東瑜(とうゆ)国から始まる。ここのお姫様、阿史那月令(ユエリン)が今回の主人公だ。お姫様といっても、全然おしとやかじゃない。料理が好きで、いつも槍とか振り回してる活発な子なんだ。
そんな月令には、大好きな姉の長公主がいる。このお姉さん、国の平和のために北朔(ほくさく)国へ嫁ぐことになった。いわゆる政略結婚だね。でも姉には、幼なじみの想い人がいる。出発前の宴で、姉が悲しそうな顔で酒を飲んでるのを見て、月令はもう我慢できない。私が姉上の代わりに嫁ぐ!なんて言い出すんだ。もちろん姉は反対する。結局、月令は姉とヤケ酒をあおるしかなかった。
次の日、月令が二日酔いで目を覚ますと、もう姉はいない。北朔の使節団に連れて行かれた後だった。月令は弟の星熠(シンイー)を引っ張って、すぐに後を追いかける。途中で姉の想い人、杜尔(ドゥ・アル)とも合流。ここで新しい計画を立てるんだ。
その夜、月令は侍女のフリをして姉の元へ行く。そして、なんと姉を気絶させてしまった。弟の星熠が姉を運び出し、杜尔たちが待つ場所へ連れて行く。姉を逃がす計画は、とりあえず成功した。
死んでも死ねない、謎のループ
姉を逃がしただけじゃ、月令の暴走は止まらない。今度は、和親の盟約書を盗み出そうと企む。盟約書がなくなれば、北朔側の落ち度になるからね。月令は使節団を率いる北朔の北王、周時予(ジョウ・シーユー)の部屋に忍び込む。
でも、あっさり見つかる。そりゃそうだ。周時予(ジョウ・シーユー)と月令がにらみ合っている、まさにその時。柔風門と名乗る暗殺組織が襲撃してきた。部屋に毒矢が何本も撃ち込まれる。月令と周時予(ジョウ・シーユー)は、二人とも矢を受けて死んでしまった。
え、1話で主人公死亡?って思うじゃん。次の瞬間、二人は何事もなかったかのように生き返るんだ。傷もない。ただ、さっき殺された記憶だけは、二人ともしっかり持っている。何だこの展開!
周時予は、月令が姉を逃がしたことにも気づいてるみたいだ。でも彼は自分の身分を隠す。宇文という偽名を名乗るんだ。弟の星熠が襲撃で毒を受けていた。周時予は月令に取引を持ちかける。お前が公主のフリをするなら、弟の解毒薬を探してやると。月令は薬を手に入れたら逃げればいいと考え、この取引を受け入れた。
崖落ちからのサバイバル生活?
こうして、月令は偽の公主として北朔へ向かうことになった。でも、あの暗殺組織柔風門がしつこい。道中の森でまた襲われて、使節団は全滅。月令と周時予も殺される。そして、また生き返る。このループが、なんと3回も繰り返された。
さすがにラチがあかない。周時予は陽動作戦を考えた。おとりの部隊を先に行かせ、自分は月令を連れて別の道から逃げる。でも、やっぱり追手はやってきた。二人は崖っぷちに追い詰められる。もう逃げ場はない。周時予は月令の手を引いて、崖から川へ飛び込んだ。
なんとか岸に泳ぎ着いた二人。周時予は近くの浅瀬で魚を捕まえて、火をおこして焼き始めた。意外とサバイバル能力が高い。月令は、おずおずと彼の許可を得て、その焼き魚を食べる。ここで第1話は終わり。いや、情報量が多すぎるよ。
感想
初回からぶっ飛んでたね。普通の政略結婚から始まるラブ史劇かと思ったら、いきなりタイムループもののファンタジー要素が来た。主人公たちが何度も死んで生き返るって設定は、かなり意表を突かれたよ。おかげで一気に引き込まれた。
月令のおてんばで猪突猛進なキャラクターがすごくいい。姉を思う気持ちはわかるけど、行動が大胆すぎる。でも、その真っ直ぐさが彼女の魅力なんだろうね。一方の周時予は、冷静沈着で頭が切れる。正体を隠して月令の出方を探ったり、サバイバル能力が高かったり、かなり頼りになりそうな男だ。
なぜ二人が死んでも生き返るのか、謎の暗殺組織柔風門の目的は何なのか。伏線だらけで、これからどうなるのか全く読めない。崖から落ちて二人きりになったことで、ここから二人の関係がどう変わっていくのかが楽しみだ。ただの恋愛だけじゃない、サスペンス要素も強そうで、これは見続けるしかないね。
つづく