偽の公主として北朔(ほくさく)へ向かう月令(ユエリン)。護衛の周時予(ジョウ・シーユー)との旅は、小さなケンカをしながらも少しずつ距離が縮まっていく。道中、二人が持つ玉佩に隠された秘密が明らかになる。一方、月令を追う謎の組織や、捕らえられた侍女の星熠(シンイー)も必死に生き残ろうともがいていた。ようやく都にたどり着いた月令を待っていたのは、豪華な歓迎の宴。しかし、その裏では早速、宮廷の危険な罠が仕掛けられていた。彼女はこの最初の試練をどう乗り越えるのか。
「朝暁(あさあけ)の恋」あらすじネタバレ2話
第2話:まさかの珍道中と都の洗礼
逃避行はまだまだ続く。でも、ただ逃げてるだけじゃないのがこのドラマの面白いところ。二人の関係性にちょっとした変化が見えてくる。
玉佩の秘密と足水事件
二人で魚を焼いて食べてる時、周時予(ジョウ・シーユー)が月令(ユエリン)の腰にある玉佩に気づく。自分とそっくりなやつだ。月令(ユエリン)のは母親の形見らしい。周時予(ジョウ・シーユー)のは旅の道士からもらったもの。その道士が言ってたんだと。二つの玉佩が揃えば、二つの国が平和になるって。いきなり壮大な話が出てきたな。
そんな話をした後、湖で休憩。月令が蓮の葉で水を汲んで周時予に渡す。優しいじゃないか。周時予が一口飲んだところで、衝撃の事実が発覚。月令、その湖で足湯みたいに足を浸してた。そりゃ周時予もキレるよ。飲んじまったじゃないか!って葉っぱを投げ捨てる。この二人のやり取り、コントみたいで笑える。
おんぶで急接近? いざ都へ
翌日も都を目指して歩く。月令はもうヘトヘトで歩みが遅い。このままだと上京(都)への到着が間に合わない。周時予はため息をつきながらも、結局月令をおんぶしてやるんだ。口では色々言うけど、根は優しいやつだよな。
その頃、捕まった侍女の星熠(シンイー)は大変なことになってた。月令の行方を追う柔風門に捕まったんだ。解毒してもらう代わりに道案内をすると約束する。でも、もちろん嘘。適当な方向を指さして時間を稼ぐ。結局バレて馬から突き落とされてた。彼女もタフだよな。
歓迎の宴は毒入りディナー
なんとか周時予の部隊と合流して、一行はついに上京に到着。月令は初めて見る都の賑わいに目を輝かせる。これからここで暮らすんだもんな。
月令は立派な屋敷に案内される。まだ正式な妃じゃないから、皇帝には会えないらしい。代わりに宦官が山のような贈り物を届けてくる。さらに、宮中の各勢力から公主様の歓迎にって豪華な料理が次々と運ばれてきた。
月令はご馳走を前に大喜び。ちょうど様子を見に来た周時予を誘って、一緒に食べ始める。周時予がお菓子を一口食べた、その時だ。二人とも急に苦しみ出して、その場に倒れ込む。まさかの毒殺か!
黒幕はまさかのおバカ様
部屋の外で様子をうかがっていた侍女の阿桃(アタオ)が、ニヤニヤしながら入ってくる。作戦成功って顔だ。その瞬間、死んだはずの月令と周時予がむくりと起き上がる。全部、芝居だったんだ。
二人は侍女を問い詰める。月令が白状しないなら顔をめちゃくちゃにしてやるって脅す。侍女はビビって北王の命令ですと嘘をつく。でも周時予はすぐに見抜いた。こんな単純な手口、南王の周智玄(ジョウ・ジーシュエン)しかいないって。案の定、ちょっとカマをかけたら南王府の人間だと白状した。
この南王、とんでもないおバカ様だった。侍女が屋敷に送り返されると、部下たちになんで毒なんて盛ったんだとか言い出す。いや、命令したのアンタだから!って部下たちが小声でツッコんでる。自分の命令すら覚えてないらしい。周時予から少しは頭を使えみたいな手紙が届いて、完全に笑いものになってた。
第2話の感想:頭脳戦とコメディのバランスが最高
いやー、面白かった。月令と周時予のコンビがもう最高だ。毒を盛られて死んだふりをするシーン、息が合いすぎだろ。敵の罠を逆手に取って、あっという間に犯人をあぶり出す。二人の賢さと信頼関係がよく分かる場面だった。
あと、敵役である南王のキャラが強烈。シリアスな宮廷闘争かと思いきや、こんなポンコツな悪役が出てくるとは。自分の命令も忘れちゃうなんて、逆に大物かもしれない。こういうキャラがいると、話が重くなりすぎなくて良い。
皇帝も食えない男だ。身代わりだって報告を受けても問題ないの一言。自分の権力争いの駒としてしか見てない感じがする。北朔(ほくさく)の宮廷、一筋縄ではいかない連中ばかりだ。これから月令がどう立ち回っていくのか、本当に楽しみになる回だった。
つづく