キャスト/登場人物一覧

葉平安(よう・へいあん) 役
リウ・シーシー(劉詩詩)
本名は顧清(こ・せい)。人の心を癒す術を持つ“心醫(しんい)”である。
醫術の名門の家系に生まれた彼女は、幼い頃から“心醫の術”に並々ならぬ興味を抱いていた。しかし若き日、鄭元(てい・げん)や杜梁(と・りょう)らの陰謀により、通泉県で起きた娘たちの連続誘拐事件に巻き込まれてしまう。多くの女性が非道な仕打ちを受ける様を目の當たりにした彼女は、心に深い傷を負い、復讐の炎を宿すことになる。
その後、彼女は葉平安(よう・へいあん)と名を変え、都である聖都(せいと)へ。持ち前の聡明さと、人の夢に入り込む“窺夢の術”(きむのじゅつ)を武器に、元少城(げん しょうじょう)と協力して事件の真相を見事に暴き、被害者たちの無念を晴らすことに成功する。そして、すべてを成し遂げた後、彼女は表舞臺から靜かに姿を消すのだった。

元少城(げん しょうじょう) 役
ドウ・シャオ(竇驍)
大理寺丞(だいりじじょう)。低い身分の出身ながら、自らの努力で官吏の地位に上り詰めた実力者。
杜梁(とりょう)をはじめとする役人たちの悪行に憤り、その罪を暴こうとするも、逆に彼らからの弾圧を受け、罠にはめられてしまう。
葉平安(よう・へいあん)と出會った當初は彼女を疑っていたが、深く関わるうちにその人柄と能力を認め、やがて二人は協力して事件の真相に立ち向かうようになる。數々の事件を解決に導く中で人としても成長を遂げ、ついには皇帝からの信頼を勝ち取るに至る。

伍安康(ごあんこう) 役
チェン・イエチョン(鄭業成)
左威衛(さいえい)大將軍。
長年にわたり辺境の守備に就き、軍において絶大な人望を誇る。かつて金原(きんげん)の戦いで、塩と食糧の不足により軍が壊滅の危機に瀕したことから、兵站(へいたん)の重要性を痛感している。
都に戻った彼は、塩の輸送路にまつわる調査を開始し、その背後に渦巻く數々の不正と黒い陰謀を突き止めていく。
戦爭の殘酷さを誰よりも知るがゆえに、実の父である伍由敬(ごゆうけい)が謀反を企てていると知った際は、國が內亂に陥るのを防ぐため、斷固としてそれに反対し、自ら兵権の証である兵符(へいふ)を差し出す決斷を下す。

陸丹心(りくたんしん) 役
シュエン・ルー(宣璐)
主人公・葉平安(よう・へいあん)の親友にして、最も信頼する右腕。
意志が強く勇敢な性格の持ち主。葉平安(よう・へいあん)の復讐計畫を遂行するため、彼女はまず鄭元(テイ・ゲン)の側近として潛入し、葉平安を彼の治療役として推薦することで、皇帝に謁見する機會を創出する。
その後、海宜平(ハイ・イーピン)が御史(ぎょし)の事件に関與していることを突き止めると、今度は葉平安と袂を分かったように裝い、海宜平の懐へ深く潛り込んでいく。そして、葉平安と連攜して禮宗旭(レイ・ソウキョク)と海宜平の罪を次々と暴き出す。
物語の終盤、採蓮(さいれん)たちの仇を討つべく、自ら毒を飲むことも厭わず、禮宗旭と相打ちになるという壯絶な最期を遂げる。

伍顯兒(ごけんじ) 役
シュー・チャオ(徐嬌)
中書舎人(ちゅうしょしゃじん)であり、康平郡王・伍由敬(ごゆうけい)の娘。
長年にわたり皇帝(せいじょう)のお側近くに仕え、その厚い信頼を得ている。しかしその裡では、権力への強い渇望を秘めた野心家で、憐悧な策略家としての一面を持つ。
伍家の権勢を守るため、主人公の葉平安(よう・へいあん)とは幾度となく対立し、彼の命を奪おうと執拗に狙う。さらには、より高い地位へ上り詰めるべく父の謀反計畫にも深く加擔する。しかし、その計畫は葉平安(よう・へいあん)によって見破られ、失敗に終わると、彼女は炎の中でその生涯に幕を下ろすこととなる。

霓裳(げいしょう) 役
チャン・ユーシー(張予曦)
「萬國香(ばんこくこう)」の売れっ子歌姫にして、御史事件の被害者。竹を割ったような真っ直ぐな性格で、情に厚く義理堅い。
もともとは貧しい家の生まれだったが、鄭元(ていげん)に見初められて屋敷に引き取られ、「萬國香」の歌姫となった。葉平安(よう・へいあん)が御史事件の真相を追う中で、自ら彼に協力を申し出る。歌姫という立場と地の利を活かして情報を集め、葉平安(よう・へいあん)たちの復讐計畫に大きく貢獻していく。

皇帝 役
チェン・ジン(陳瑾)
大豊(たいほう)の皇帝。
冷靜沈著かつ思慮深く、優れた才知と遠大な計略の持ち主。あらゆる勢力を巧みに操り、國家の安定と発展を守っている。
即位して以來、有力貴族である「世族」の勢力を抑制する政策を推進。葉平安(よう・へいあん)や元少城(げん しょうじょう)らの協力を得て、杜梁(と りょう)や禮宗旭(れい そうきょく)といった権力者たちの罪を掌握し、次なる一手に備えている。
さらには御史案(ぎょしあん)を機に、賢明で有能な人材を登用する「賢良選挙の策」を打ち出し、官僚の腐敗問題を根源から解決しようと試みる。

伍由敬(ごゆうけい) 役
ワン・ジーフェイ(王志飛)
康平郡王(こうへいぐんおう)。伍安康(ごあんこう)の父。
強い野心を抱く野心家。私利私慾のために塩の価格を不正に操り、民を塗炭の苦しみに陥れている。さらには、監察官である御史(ぎょし)にまつわる案件を裡で操り、無実の役人・餘乾(よけん)を冤罪に陥れて死に追いやった冷酷な人物。
皇帝から皇太子の教育係である太子少保(たいししょうほ)に任じられることを知ると、それを自らの権力を制限するものだと曲解し、ついに謀反(むほん)を決意する。
息子・伍安康(ごあんこう)が握る兵権を利用し、羨広平(せんこうへい)が率いる左羽林軍(さうりんぐん)と內応してクーデターを企てるが、その計畫は失敗に終わり、自ら首を刎ねて命を絶つ。

海宜平(かいぎへい) 役
ホアン・ハイビン(黃海冰)
吏部尚書(りぶしょうしょ)。
公務を通じて杜梁(とりょう)と知り合うが、彼の帳簿に不正を見つけた後、杜梁からの賄賂を受け取って口を閉ざす。自らの秘密を守るため、親友であった餘乾(よけん)を裡切り、彼を悲慘な斬首刑へと追いやってしまう。
その後、葉平安(よう・へいあん)の事件を調査する過程で、幾度となく捜査を妨害し、真相が暴かれるのを阻止しようと畫策する。
最終的に、葉平安(よう・へいあん)と陸丹心(りくたんしん)の連攜によりその罪が暴かれ、大理寺(だいりじ)に投獄されるも、獄中で自ら首を吊り命を絶った。



