キャスト/登場人物一覧

蔵海<ザンハイ>伝-蔵海(蔵海)

蔵海(蔵海) 役

シャオ・ジャン(肖戦)

幼い頃に一族を皆殺しにされるという悲劇に見舞われ、師に師事して堪輿術(かんよじゅつ)と捭闔術(へいこうじゅつ)を學ぶ。成人してからは、人並み外れた謀略の才を発揮し、ひたすらに事件の真相を追い求める。

家族の仇を討つこと。それが彼の當初の、そして唯一の目的であった。

表向きは冷靜沈著で、縦橫術に長け、人心を巧みに操り、仇敵とは決して相容れない非情な一面を見せる。しかし、その心の奧底では正義と真実への追求を諦めておらず、生來の善良な本性を失ってはいない。>>シャオ・ジャン(肖戦)出演ドラマ一覧。

蔵海<ザンハイ>伝-香暗荼

香暗荼 役

チャン・ジンイー(張婧儀)

冬夏(とうか)の公主。幼い頃、人質として大雍(だいよう)で育った。

聡明で知恵深く、卓越した技能を持つ一方で、年齢に似合わぬ大人びた一面も併せ持つ。蔵海(ザンハイ)と同じく、彼女もまたその身に重い過去を背負っている。

蔵海と出會い、當初は互いを利用し合う関係であったが、次第に互いを理解し、やがて二人の間には特別な感情が芽生えていく。

蔵海<ザンハイ>伝-荘之行(ジュアン・ジーシン)

荘之行(ジュアン・ジーシン) 役

ジョウ・チー(周奇)

平津(へいしん)侯と沈宛(シン・エン)の息子。

本來は父である平津侯から深く寵愛されていたが、妻である蔣襄(しょうじょう)の実家が持つ権勢を理由に、父から意図的に遠ざけられてしまう。妻によってすっかり骨抜きにされ、無気力な日々を送っていたが、蔵海(ザンハイ)の計略によって奮起。見事、父からの信頼と寵愛を取り戻していく。

蔵海<ザンハイ>伝-莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)

莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)

大雍(だいよう)のために輝かしい戦功を立てた平津侯(へいしんこう)。

少年時代、父の敗戦により家は沒落するも、一族の栄光を取り戻すべく冬夏(とうか)との一戦に身を投じ、勝利を収める。これにより朝廷での地位を確立し、名聲と富を手に入れた。

しかしその裡では、ただ一つの目的である「癸璽(きじ)家一門を滅ぼしており、長年にわたりその行方を追い続けている。

蔵海<ザンハイ>伝-明玉肃提(ミンユー・スーティ)

明玉肃提(ミンユー・スーティ) 役

ユー・ナン(余男)

冬夏(とうか)の女王。

かつて王宮の政変によって追われる身となったが、蒯铎(クァイ・ドゥオ)に命を救われる。その才覚と人柄を高く評価した彼女は、彼とその家族を自身の國である冬夏へと招き入れた。

後に蒯铎(クァイ・ドゥオ)」を発見すると、それが血で血を洗う爭いを引き起こすという秘密を明かし、朝廷に獻上せぬよう説得する。

それから十年。再び「癸璽」が世に現れたことを知り、時を同じくして大雍(たいよう)國で人質となっている娘を救い出すため、自ら大雍へと赴く。そこで蔵海(ザンハイ)と出會った彼女は、「癸璽」を取り戻すこと、そして蔵海が追う3人目の仇敵を誘き出すことを目的に、彼と協力関係を結ぶのだった。

蔵海<ザンハイ>伝-趙上弦(ちょう・じょうげん)

趙上弦(ちょう・じょうげん) 役

ミシェル・チェン(陳妍希)

蒯铎(クァイ・ドゥオ)の母。

心根の優しい女性で、実の子と養子を分け隔てなく、平等に愛情を注いで育てた。しかし、莊蘆隠(しょう・ろいん)による虐殺を目の當たりにし、子供たちを守れなかった絶望感に苛まれる。そして最後は、夫の足手まといになることを避け、自ら死を選ぶという悲劇的な最期を遂げる。

蔵海<ザンハイ>伝-皇帝

皇帝 役

チャン・グオチャン(張國強)

木工を趣味とし、皇子時代に學友として仕えた蒯铎(クァイ・ドゥオ)とは、同じ趣味を通じて親友となる。

皇太子となった後、何者かに毒を盛られるが、蒯铎(クァイ・ドゥオ)に命を救われ、共に皇位を盤石にするための鍵となる「癸璽(きじ)」を探し出す。しかし、癸璽を手に入れたものの、その封印を解く方法を見つけられずにいたところ、彼の前に蔵海(ザンハイ)が現れる。

蔵海<ザンハイ>伝-永容親王(えいようしんのう)

永容親王(えいようしんのう) 役

チャオ・ジェンユー(喬振宇)

皇帝の実の弟。曹靜賢(そうせいけん)のことを快く思っていない。毎日のように朝廷へは出仕するものの、政治には関與せず気ままに暮らしている王族である。頻繁に枕樓(ちんろう)を訪れては宴を催し、王公や大臣たちを招いて遊びに興じる日々を送る。のちに、皇帝の身に不測の事態が起きたことで、謹慎を命じられてしまう。

蔵海<ザンハイ>伝-趙秉文(ちょう へいぶん)

趙秉文(ちょう へいぶん) 役

ティエン・シャオジエ(田小潔)

內閣の次席大臣である內閣次輔(ないかくじほ)。石一平(セキイッペイ)の死後、內閣のトップである內閣首輔(ないかくしゅほ)の地位に上り詰める野心家。かつて大雍學宮(たいようがくきゅう)で共に學んだ荘蘆隠(そう ろいん)や曹靜賢(そう せいけん)とは盟友関係にある。

過去に、人の心を失わせる恐るべき兵器「瘖兵(いんぺい)」の威力を目の當たりにして以來、その力を操るための鍵となる「癸璽(きじ)」を密かに狙っている。その野望を果たすため、蒯(かい)家を一家皆殺しにする事件を裡で主導した張本人でもある。その際、唯一の生き殘りであった稚奴(ジーヌー)を保護し、癸璽を探させるための駒として育て上げた。

蔵海<ザンハイ>伝-褚懐明(ちょかいめい)

褚懐明(ちょかいめい) 役

シャー・バオリャン(沙寶亮)

元は欽天監(きんてんかん)の官吏。上司である蒯铎(クァイ・ドゥオ)の死をきっかけに、欽天監の長官である「監正(かんせい)」の地位に就き、莊蘆隠(そうろいん)の右腕となる人物。

學術の腕は未熟ながら、白を黒と言いくるめる弁舌の巧みさで官界を渡り歩いてきた。しかし、蔵海(ザンハイ)が莊蘆隠の前で風水と建築における神業を披露したことで、自身の地位が脅かされると強い危機感を抱く。その結果、蔵海を陥れるための殉葬計畫に加擔するが、最終的には肝心な吉凶の佔いを誤ったことで、流罪に処されてしまう。

蔵海<ザンハイ>伝-星斗大師(セイトタイシ)

星斗大師(セイトタイシ)

堪輿(かんよ)の術に精通する、偏屈で気難しい人物。

殘された命が盡きるまで、自身の持つ知識のすべてを稚奴(ジーヌー)に伝授する。そして最後は、蔵海(ザンハイ)の出自を確固たるものにするという目的のため、自ら家に火を放ち、その生涯の幕を閉じる。

蔵海<ザンハイ>伝-六初(リウ・チュー)

六初(リウ・チュー) 役

バイ・ビン(白冰)

蔵海(ザンハイ)に仕える三人の師父の一人。

復讐の完遂という大義のため、個人的な情愛に流されて計畫が頓挫することのないよう、心を閉ざし感情を封じ込める「封心鎖愛(ほうしinさあい)」の術を蔵海に授けた人物。

蔵海が永容王(えいようおう)から謀反の疑いをかけられた際には、身を挺して彼を庇い、その窮地を救います。その後は、蔵海が地下の密室に幽閉している冬夏(とうか)國の人質、香暗荼(シアン・アン・トゥー)の世話を彼に代わって行うなど、常に陰ながら蔵海を支え続ける重要な存在です。

蔵海<ザンハイ>伝-蒋襄(ショウ・ジョウ)

蒋襄(ショウ・ジョウ) 役

チャオ・ズーチー(趙子琪)

平津侯(へいしんこう)夫人で、荘之甫(ジュアン・ジーフー)の母。

荘蘆隠(そうろいん)とは政略結婚であったが、彼が辺境の守備に派遣されると、離縁して荘之甫(ジュアン・ジーフー)を連れて実家に戻る。

しかし、荘蘆隠が軍功を立てたと知るや、自ら復縁を迫る。さらには、正妻としての地位を盤石なものにするため、沈宛(シン・エン)を毒殺するよう畫策し、荘之行(ジュアン・ジーシン)を廃人同様に育て上げるなど、冷酷な一面を持つ。

蔵海<ザンハイ>伝-沈宛(シン・エン)

沈宛(シン・エン)

平津侯(へいしんこう)の父に仕えた武將の娘で、蔵海(ザンハイ)とは幼なじみの間柄。

荘蘆隠が、一族の利益と自らの栄達のために禮部尚書(れいぶしょうしょ)の娘・蔣襄(しょうきょう)を正妻として娶った後も、彼を一途に想い続け、長年獨り身を貫く。

やがて、皇帝の命により荘蘆隠が辺境の守備に赴くと、沈宛(シン・エン)も彼に付き従い、その地で息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)をもうける。しかし、荘蘆隠の正妻である蔣襄にその存在を疎まれ、ついには毒を盛られて非業の死を遂げてしまう悲劇の女性。

蔵海<ザンハイ>伝-姫群(キグン)

姫群(キグン) 役

ホアン・ジュンポン(黃俊鵬)

元・五官分朔郎(ごかんぶんさくろう)という官吏。蒯铎(クァイ・ドゥオ)とは友人関係にあり、かつては幼い稚奴(ジーヌー)」(※天文や地理を読み解く術)を授けた師でもあった。

蒯铎(クァイ・ドゥオ)の死後、朝廷の不正に手を染めることを拒んだため官職を追われ、皇陵を修復する一介の職人へと身を落とす。過去に皇陵の浸水問題を指摘したものの、その訴えが聞き入れられることはなかった。

その後、蔵海(ザンハイ)と共に皇陵の修復事業に加わり、彼の持つ卓越した技術に感服する。やがて自らも皇陵と共に殉葬される覚悟を決めていたが、蔵海の言葉を信じて皇陵から脫出するための仕掛けを探す。しかし、その道半ばで崩れ落ちてきた門の下敷きとなり、命を落としてしまう。

死の間際、蔵海から彼こそがかつて教えを授けた稚奴であると明かされ、その生存を心から喜ぶ。そして、彼に「しっかり生き抜け」と最後の言葉を遺し、安らかに息を引き取った。

蔵海<ザンハイ>伝-荘善(ジュアン・シャン)

荘善(ジュアン・シャン) 役

タン・ヤン(譚洋)

平津侯府(へいしんこうふ)の執事。

長年にわたり、莊蘆隠(しょうろいん)に仕えている。蔵海(ザンハイ)が香爐に細工を施したことを見抜き、仮面の人物・趙秉文(ちょう へいぶん)の大計を揺るがすことのないよう、即座にそれを取り除いた。

蔵海<ザンハイ>伝-高明(ガオ・ミン)

高明(ガオ・ミン) 役

リャン・チャオ(梁超)

蔵海(ザンハイ)に仕える三人の師父の一人。

幼少期より蔵海に縦橫術を授け、常にその傍らで彼の復讐を助力する。情報収集から身の回りの世話まで、公私にわたって蔵海を支える忠実な存在。

やがて、もう一人の師である趙秉文(ちょう へいぶん)が蔵海に殺意を抱いたことを知ると、蔵海を救うべく密かに彼の偽裝死を計畫する。しかし、その趙秉文(ちょう へいぶん)に毒茶を盛られ、非業の死を遂げてしまう。

蔵海<ザンハイ>伝-曹静賢(ツァオ・ジンシエン)

曹静賢(ツァオ・ジンシエン) 役

シン・ミンシャン(邢岷山)

本名は陸憫(りくびん)。少年時代、大雍(たいよう)學宮で學んでいたが、そこで荘蘆隠(そうろいん)や趙秉文(ちょう へいぶん)と共にいじめを受けたことをきっかけに、三人は固い絆で結ばれる。しかし、ある時、名門士族の子弟が溺死した事件のスケープゴートにされ、去勢されるという重い代償を払わされた。

その後、皇宮に入り、皇帝の印章を司る宦官の長である掌印太監(しょういんたいかん)の地位にまで上り詰める。宮中では荘・趙の二人と協力し、失われた「癸璽(きじ)」を探し求めている。蔵海(ザンハイ)が都に現れた當初は、その存在を危険視し排除しようと畫策するが、やがて彼の類まれな才能を認め、自らの陣営に引き込もうと畫策するようになる。

蔵海<ザンハイ>伝-楊真(ヤン・ジェン)

楊真(ヤン・ジェン) 役

シャオ・ウェン(邵汶)

莊蘆隠(しょうろいん)の腹心であり、筆頭幕僚。

主君である莊蘆隠のため、蒯家(かいけ)一家慘殺事件をはじめとする、數々の非道な裡仕事に手を染めてきた。やがて蔵海(ザンハイ)の存在を自らの脅威と見なすようになり、褚懐明(チョカイメイ)に見せかけて蔵海を殺害しようと企む。

しかし、その策略は蔵海にすべて見抜かれており、逆に彼の計略にはまってしまう。結果、自らが殉死者として葬られるという皮肉な運命を辿ることになる。

蔵海<ザンハイ>伝-瞿蛟(チュー・ジアオ)

瞿蛟(チュー・ジアオ) 役

ヤン・ファン(杨帆)

莊蘆隠(しょうろいん)の腹心の護衛。

武芸の達人であり、主君である莊蘆隠に絶対の忠誠を誓っている。主君のためであれば、蒯(かい)家の人々を殺害し、民間から無実の者を無差別に捕らえて風水師に仕立て上げるなど、いかなる非情な任務も厭わない。太后が皇陵に埋葬される儀式の最中には、蒯家の真相を楊真(ヤン・ジェン)が暴露するのを阻止するため、その場で彼を殺害した。

しかし、その行き過ぎた忠誠心と獨斷による行動が、蔵海(ザンハイ)の策略によって仇となる。主君の莊蘆隠から危険視されるようになり、最後は莊蘆隠自身の手によって処刑されてしまう悲劇の人物。

蔵海<ザンハイ>伝-荘之甫(ジュアン・ジーフー)

荘之甫(ジュアン・ジーフー) 役

リュウ・チャオ(劉潮)

莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の長男で、工部侍郎(こうぶじろう)の職にある。

頭の回転は鈍く愚鈍な人物だが、帳簿の數字を合わせる「平帳(へいちょう)」という作業にかけては、天賦の才を発揮する。

しかし、その強欲さからあまりにも汚職に手を染めすぎたことが仇となり、主人公・蔵海(ザンハイ)<ザンハイ>にその悪事を利用され、結果として名家である莊家(しょうけ)に深刻な打撃を與えることとなる。

その後、曹靜賢(そう せいけん)によって両膝の皿を抉り取られ、再起不能の身にされてしまう。

蔵海<ザンハイ>伝-明顔銀術(ミンイェン・インシュウ)

明顔銀術(ミンイェン・インシュウ) 役

ワン・ユンジー(王韻之)

香暗荼(シアン・アン・トゥー)の実姉。先代の冬夏(とうか)女王の死後、その跡を継いで新たな女王となる。趙秉文(ちょう へいぶん)の示唆を受け、冬夏に逃れてきた妹の香暗荼を捕らえ、海東部との和親(政略結婚)を取り決める。しかし最終的には妹を信じ、趙秉文(ちょう へいぶん)との協力を破棄する。

蔵海<ザンハイ>伝-観風(グアンフォン)

観風(グアンフォン) 役

ソン・ユアンフ(宋元甫)

蒯家(かいけ)の弟子の一人。師兄である蒯铎(クァイ・ドゥオ)を深く敬っている。

かつて蒯家が滅門の憂き目に遭った後、路頭に迷うが、ある真人(しんじん)に拾われ育てられる。やがて一族の復讐を果たすべく、平津侯(へいしんこう)の屋敷に潛り込む。

そこで頭角を現し始めた蔵海(ザンハイ)を暗殺しようと企てるが、その蔵海こそが、かつて共に過ごした稚奴(ジーヌー)であったことを知る。こうして運命的な再會を果たした彼は、蔵海の壯大な復讐計畫に協力していくことになる。

蔵海<ザンハイ>伝-蒯铎(クァイ・ドゥオ)

蒯铎(クァイ・ドゥオ) 役

ウォレス・チョン(鐘漢良)

欽天監(きんてんかん)の長官である「監正(かんせい)」で、主人公・蔵海(ザンハイ)の父親。

少年時代は皇子の學友であったが、その皇子が皇太子になった後、毒を盛られた皇太子を救った過去を持つ。皇太子の地位を盤石なものにすべく、伝説の「癸璽(きじ)」を探すことを引き受ける。しかし、その癸璽が原因で一家は崩壊し、自身も悲劇的な最期を遂げることになる。