キャスト/登場人物一覧

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-疏羅香(ルオ・シューシャン)

疏羅香(ルオ・シューシャン) 役

フー・ビンチン(胡冰卿)

花街である鳴柯坊(めいかぼう)で最も名高い妓女(ぎじょ)。

本名は疏羅香(ルオ・シューシャン)。幼い頃、家庭の不幸に見舞われ、苦界に身を落とすことになった。聡明で芯が強く、琴棋書畫(きんきしょが)の全てに精通している。逆境に身を置きながらも、心に宿した正義感を失うことはない。

ある出來事をきっかけに、県令(けんれい)の韓慕之(カン・ボシ)に協力して數々の難事件を解決に導き、その過程で非凡な知恵と度胸(どきょう)を発揮する。

何よりも自由と自立を渇望しており、やがて自らの力でその境遇から抜け出すことに成功する。また、斉夢麟(ジャイ・ズールー)とは交流を深めるうちに互いに惹かれ合い、多くの試練を乗り越えた末、ついに結ばれる。

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-斉夢麟(ジャイ・ズールー)

斉夢麟(ジャイ・ズールー) 役

ジャイ・ズールー(翟子路)

総督の息子。性格は灑脫で、細かいことにはこだわらない自由奔放な青年。

裕福な家の放蕩息子として知られているが、その內には誰よりも強い正義感を秘めている。愛する女性・羅疏(らそ)のためならば、いかなる危険も顧みず、一族から與えられた富や名譽を捨てることさえ厭わない。

羅疏と出會い、共に時を過ごす中で、彼は家に頼りきりだった若様から、責任感あふれる一人前の男へと大きな成長を遂げていく。しかし、飢えた民を救うために軍糧を盜んだ罪で、流刑に処されてしまう。

數々の過酷な試練を乗り越えた末、彼はついに羅疏と結ばれ、生涯を共にする。

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-韓慕之(カン・ボシ)

韓慕之(カン・ボシ) 役

ハー・ポン(賀鵬)

臨汾(りんふん)県に新たに著任した県令。

清廉潔白で不正を憎む、実直な性格の持ち主。常に民を第一に考え、この地のために盡くすことを己の使命としている。事件の捜査においては、いかなる些細な疑點も見逃さない緻密さを持ち、上からの圧力がかかろうとも、自らの信念と正義を貫き通す。

その一方で、事件を解決する過程で出會った羅疏(らそ)と次第に惹かれ合っていく。しかし、彼には劉婉(リュー・ワン)がいた。羅疏の素性が自身の出世の妨げになると考えた劉巡撫(りゅうじゅんぶ)の猛反対に遭い、韓慕之(カン・ボシ)は愛と官吏としての道との間で、深く苦悩することになる。

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-劉婉(リュー・ワン)

劉婉(リュー・ワン) 役

リュー・ワン(劉婉)

劉巡撫(りゅうじゅんぶ)の娘。

父親によって決められた韓慕之(カン・ボシ)との結婚に、當初は期待を寄せ、互いに敬い合える関係を望んでいた。しかし、夫である韓慕之(カン・ボシ)の間に特別な感情が芽生えていることに気づくと、嫉妬心と自分の想いを守りたい一心から、羅疏に辛く當たってしまう。

だが、羅疏と接していく中で彼女の人柄を知るにつれ、羅疏には自分たちの仲を裂こうとする意図がないこと、そしてその心根の優しさと芯の強さに觸れ、次第に彼女への態度を改めていくことになる。

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-陳梅卿(チェン・メイチン)

陳梅卿(チェン・メイチン) 役

フォン・シャオトン(馮筱童)

臨汾(りんふん)県の県丞(けんじょう)。堅物で保守的な性格の持ち主。

普段、事件の処理や日常業務においては、上司である韓慕之(カン・ボシ)の指示に従いつつも、自身の意見をはっきりと述べることがある。

羅疏(ルオ・シュー)と金描翠(ジン・ミャオツイ)が県の役所にやって來た當初は、彼女たちの身分が低いことを理由に、二人が役所に身を寄せることを快く思っていなかった。韓慕之(カン・ボシ)が彼女たちを離れに住まわせることを決めると、內心で憤慨し、役所の世話係に命じて彼女たちを物置部屋に追いやるという仕打ちをする。

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-金描翠(ジン・ミャオツイ)

金描翠(ジン・ミャオツイ) 役

リー・ジャーシン(李嘉鑫)

羅疏(ルオ・シュー)の親友。鳴珂坊(メイカボウ)と呼ばれる場所で共に暮らし、深い絆で結ばれている。苦しい時には互いを支え合う、かけがえのない存在である。

羅疏と助け合い、一度は鳴珂坊からの脫出に成功する。しかし、県衙(けんが)での新しい生活に馴染むことができず、周囲との軋轢が絶えなかったことから、自ら再び鳴珂坊へと戻ってしまう。

その後、鳴珂坊の裡に隠された秘密を知ってしまったことで危険な狀況に陥り、最終的には非業の死を遂げることになる悲劇の人物。

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-蔡捕頭(ツァイほとう)

蔡捕頭(ツァイほとう) 役

ジャイ・ユージア(翟宇佳)

県衙(けんが)に勤める捕頭(捕り手の長)。

事件捜査の経験が豊富で責任感が強く、正義感と義理人情に厚い人物。私生活では家族を深く思いやっており、特に妹の蔡包子(ツァイ・バオズ)とは強い絆で結ばれている。

仕事においては職務に極めて忠実で、町の治安維持のために心血を注いでいる。

物語では、主人公・韓慕之(カン・ボシ)が難事件を解決していく過程で、羅疏(ラ・ソ)と息の合った見事な連攜を見せ、事件の真相究明に不可欠な存在として重要な役割を果たしていく。

錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実-徐仵作(じょごさく)

徐仵作(じょごさく) 役

リウ・チャンデー(劉長徳)

県衙(けんが)に勤める検視官。物靜かで落ち著いた性格の持ち主だが、仕事には極めて真面目かつ厳格な姿勢で臨む。

遺體を検分することで致命傷や死亡時刻といった重要な情報を突き止め、羅疏(らそ)や韓慕之(カン・ボシ)たちが事件を推理するうえで、決定的な根拠を提供する。いかなる事件においても、その優れた専門知識をもって死因と関連狀況を正確に見抜き、捜査を解決に導く重要な手がかりをもたらす、不可欠な存在である。