弱小広告会社のエース社員・董董恩(ドン・ドンエン)は、契約継続のために大手クライアントへ乗り込みます。しかし、そこに現れた新社長・楼淵(ロウ・ユエン)は一筋縄ではいかない曲者でした。互いの利益のために協力することになった二人ですが、それは波乱の幕開けで……?機転の利くヒロインと、腹黒社長の攻防戦が楽しいラブコメディの開幕です!
「ワガママ社長の仰せのままに!」あらすじネタバレ1話
迫真の演技!?エース社員の登場
賑やかな商店街のジムの前で、人だかりができていました。視線の先にいたのは、大きなお腹を抱えて泣き崩れる若い妊婦さん。彼女は悪徳オーナーに未払いをされた!と涙ながらに訴えています。
そのあまりに悲痛な姿に、周囲の人々は激怒。慌てたジムのオーナーは、彼女をなだめようとしますが、彼女はテコでも動きません。結局、オーナーは5000元を渡して、その場を収める羽目になりました。
騒動が落ち着くと、妊婦さんは路地裏へ。待っていたバンに乗り込むと、ケロリとした顔で妊婦の変装を解き始めます。そう、彼女の名前は董董恩(ドン・ドンエン)。小さな広告会社捌二(バーアル)スタジオの金牌(エース)社員です。
車内で待っていたのは、社長の柯茂旭(コー・マオシュー)と、サクラ役の同僚たち。彼らは未払いを踏み倒そうとする悪徳クライアントから、こうして強引に回収していたのです。ドンエンの演技力と度胸は、まさに会社の生命線なんですよね。
ターゲットは大手企業!しかし……
捌二スタジオは、日々の家賃にも困る自転車操業状態。そんな彼らにとって、大手食品会社牡丹(ムーダン)との契約は、まさに天から降ってきたチャンスでした。
しかし、ここで大問題が発生します。創業者の息子である楼淵(ロウ・ユエン)が海外から帰国し、新社長に就任したのです。彼は着任早々、これまでの契約を見直すと言い出しました。これでは、せっかくのビッグチャンスが水の泡になってしまいます。
一方、牡丹社内でも波紋が広がっていました。古参幹部の頼(ライ)重役は、若造のロウ・ユエンを侮り、歓迎するフリをして主導権を握ろうと画策します。ロウ・ユエンは、一見すると世間知らずのボンボン。しかし、それは彼が演じている仮面に過ぎませんでした。
御曹司の帰還と裏の顔
実はロウ・ユエン、ただの放蕩息子ではありません。彼は海外にいる間から、ライ重役が会社の資金を横領している証拠を掴んでいました。社内には大学時代の友人である曹雅(ツァオ・ヤー)たちが潜伏しており、虎視眈々と反撃の機会を狙っていたのです。
そんな事情を知る由もないドンエン。会社の存続をかけ、再び妊婦に変装して牡丹社へ乗り込みます。受付の目を盗んで社長室へ突撃しますが、そこにはロウ・ユエンだけでなく、ライ重役の姿もありました。
ここでロウ・ユエンが動きます。彼は僕は何も決定権がないから……と弱気なフリをして、ライ重役が贔屓にしている別の広告会社の名前をわざと口にしました。ドンエンはピンときます。なるほど、ライバルを蹴落とせばいいのね!
狐と狼の化かし合い
ドンエン率いる捌二スタジオのメンバーは、すぐに調査を開始。ライバルの広告会社とライ重役の密会現場を押さえ、彼らがリベート(賄賂)を受け取っている決定的瞬間を激写します。
ドンエンは意気揚々とその写真をロウ・ユエンに提出しました。彼女は自分が主導権を握っているつもりでしたが、実はすべてロウ・ユエンの手のひらの上。彼はドンエンが集めた証拠を使い、役員会議でライ重役を一気に追い詰めます。
証拠はここに揃っていますロウ・ユエンは冷徹な表情で、ライ重役の部下たちを解雇し、自分の仲間を要職に就けました。社内の空気は一変。頼りないお坊ちゃんから冷酷な独裁者へ。その変貌ぶりを見た社員たちは震え上がります。ドンエンもまた、自分が利用されたことに気づき、この男の恐ろしさを肌で感じるのでした。
第1話の感想
冒頭からヒロインのドンエンが強烈すぎて笑ってしまいました!妊婦のフリをして未払金を回収するなんて、逞しすぎますよね。演じている女優さんのコロコロ変わる表情がとても魅力的です。
そして、相手役のロウ・ユエン。能ある鷹は爪を隠すを地で行くタイプで、裏で糸を引く策士ぶりがたまりません。ドンエンは自分が賢いと思っていますが、完全に彼の方が一枚上手。小賢しい狐と腹黒い狼の化かし合い、これからどんな恋に発展するのか楽しみです!
つづく