あらすじとネタバレ
世子の夜遊びと父王の怒り
物語は、いきなり宮殿が襲撃されるシーンから始まる。反乱軍を率いるのは、前の王の護衛だった男。王の寝所にまで乗り込んだけど、暗殺は失敗。返り討ちにあって死んでしまう。
その頃、王様は世子(セジャ)のイ・ゴンを探させていた。でも、ゴンは部屋にいない。実はゴン、こっそり宮殿を抜け出していたんだ。異母弟のトソン大君と一緒に、怪しい反乱分子の噂を調べに出かけてた。
ところが、街で詐欺師たちと一悶着起こしてしまう。ついカッとなって身分を明かしたら、役人がすっ飛んできて大ごとに。喧嘩で顔に傷ができたゴン。それを隠すために、トソンはゴンを妓生(キーセン)の家に連れて行く。なんと、化粧で傷をごまかそうってわけ。
宮殿に戻ったゴンは、案の定、父である王様から大目玉を食らう。役人たちの前で、無断外泊を厳しく叱責されるんだ。一人の役人がゴンの化粧に気づきかけた。危ないところを、御医(王室の医者)が機転を利かせて救う。
王様の怒りは収まらない。私室で二人の妃も交えて、ゴンをさらに問い詰める。ゴンが正直に妓生の家に行ったと話すと、王様は激怒。態度を改めなければ、王位は弟のトソンに譲る!とまで言い出す始末。そこで大妃(王の母)が口を開く。ゴンの素行を正すために、結婚させようと提案するんだ。相手は、忠実な部下である御医の娘、チェ・ミョンユン。もちろん、ゴンの意見なんて誰も聞かない。
謎多き許嫁、チェ・ミョンユン
その頃、ゴンの許嫁候補になったチェ・ミョンユン。彼女は普通のお嬢様じゃない。貧しい人たちのために働く、腕のいい医者なんだ。弱い者を守るためには、チンピラ相手にも怯まない。
ある日、チンピラたちに絡まれたミョンユン。もう関わってこないように、なんと飲み比べ対決を申し込む。結果はミョンユンの圧勝。男たちも彼女を認めざるを得なくなる。でも、さすがに飲みすぎて泥酔。侍女が必死でミョンユンを家に連れ帰る。
一方、ミョンユンの父である御医は、ある占い師を訪ねていた。そこで告げられたのは、衝撃的な予言。娘のミョンユンは夫を死なせる運命にある。もし世子と結婚すれば、世子の死を招く未亡人になる、と。それを避ける方法はただ一つ。父親である御医が、究極の代償を払うこと。
家に帰った御医は、酔いを隠して出迎えたミョンユンに告げる。医院で働くのはやめて、世子嬪になる準備をしろ、と。ミョンユンはもちろん、その話に納得できない。
宮殿の池に浮かんだ死体
ゴンは護衛のカプソクと宮殿の池で釣りをしていた。その時、釣り針に重い手応えを感じる。引き上げてみると、かかっていたのは若い女官の死体だった。ゴンはその女官に見覚えがあった。大妃に仕えていて、以前すれ違ったことがある。彼女は故郷の母と弟のために、薬菓(ヤックァ)というお菓子を持って帰るのを楽しみにしていた。ゴンが、もっと持っていくようにと声をかけたばかりだった。
カプソクは彼女が自殺したと報告する。ゴンはそれが信じられない。事件記録を調べると、奇妙なことがわかる。大妃に仕える女官が自殺したのは、これで二人目だったんだ。ゴンは、二人の検死を担当した医官ホ・ジンスを呼び出す。ジンスは事件性はないと言い張る。ゴンは彼を怪しいと思うけど、いったんは信じたふりをして下がらせる。
そこへ御医がやってくる。再検死をしたが、やはり自殺で間違いないと報告する。ゴンは一度は調査を諦めかけた。でも、匿名の書状が届いて、考えが変わる。夜の二更(よるのにこう)、別堂に隠れよと書かれていた。
大妃の密会と世子拉致
その夜、ゴンとカプソクは書状の指示通り、別堂の屋根裏に潜む。時間が過ぎ、諦めて帰ろうとしたその時。二人は信じられない光景を目撃する。大妃が、一人の男と部屋に入ってきたんだ。男は明らかに大妃の愛人だった。二人がキスを始めた時、カプソクが物音を立ててしまう。気配を察した大妃たちは、部屋から出て行ってしまった。
ゴンはショックで、愛人の顔を確認できなかった。現場に残されていたのは、一本の針筒。医官がよく使う道具だ。ゴンは、この針筒を手がかりに捜査を始める。
その頃、ミョンユンは父の言いつけを破って医院で患者を診ていた。帰宅した御医は激怒。護衛のムベクに、彼女を医院に行かせないよう命じる。ミョンユンは父に直接訴える。自分には夫を不幸にする運命がある。だから結婚はしたくない、と。でも父は計画があると言うだけ。部屋を出たミョンユンは、ムベクが怪しい男たちを父の元へ案内するのを目撃する。父が何か悪いことを企んでいると直感したミョンユンは、その夜、侍女と逃げ出そうとする。ムベクに見つかるけど、ミョンユンは彼を説得。父の計画を教えてほしいと頼む。
一方、ゴンとカプソクは街の居酒屋にいた。するとゴンが、突然めまいに襲われて意識を失う。そこに現れたのは、御医が雇った男たち。彼らはカプソクを殴って気絶させると、ゴンを荷車に乗せてどこかへ運んでいく。行き先は、御医の屋敷だった。
第1話の感想
いや、初回からかなり飛ばしてるね。世子のゴンは、ただのやんちゃな王子かと思いきや、裏では国のことを考えて動いてる。でも、やり方が無鉄砲すぎて王様を怒らせてばかり。この危なっかしい感じが、見ていてハラハラする。
対するヒロインのミョンユンが、またいいキャラしてるんだ。おしとやかなお嬢様かと思えば、チンピラ相手に飲み比べで勝っちゃう男前。でも、自分のせいで夫が不幸になるっていう重い運命を背負ってる。このギャップがたまらない。
ラブコメっぽい雰囲気で始まったかと思えば、宮殿では女官の不審死や大妃の密会っていうサスペンスが同時進行。そして最後の最後で、ゴンがミョンユンの父親に拉致されるっていう急展開。もう目が離せないよ。コメディとシリアスな陰謀が絶妙に混ざり合ってて、すごく引き込まれる作りになってる。この二人がどうやって出会って、どうやって宮殿の闇に立ち向かっていくのか。早く続きが見たい。
つづく