あらすじとネタバレ:世子、まさかの誘拐婚!?
前回のラストでいきなりさらわれた世子イ・ゴン。一体誰が、何のために?って思ったよな。その答えが今回、いきなり明らかになる。
呪いを解くための花嫁
イ・ゴンを誘拐したのは、王室の医官チェ・サンロクの一味だった。彼の部下であるムベクが、誘拐に関わった人間を全員始末する。この男、相当腕が立つし冷酷だ。
なぜ医官が世子を?と思うだろ。実はこれ、彼の娘ミョンユンのためだったんだ。ミョンユンには夫となる男が次々死ぬっていう呪いがかかっている。それを解くために、占い師から見知らぬ男をさらい、一夜を共にさせろとお告げを受けていた。その見知らぬ男に、たまたまイ・ゴンが選ばれちまったわけだ。もちろん、この時点では誰も彼が世子だとは気づいていない。
ミョンユンは侍女のオウォルが持ってきた薬で眠らされる。目を覚ました時、彼女は婚礼衣装を着せられていた。隣には、手足を縛られ目隠しされたイ・ゴンが寝かされている。自分の身に何が起きたか分からず、ただ呆然とするしかない。そりゃそうだよな。
侍女になりすまして脱출劇
ミョンユンはすぐに状況を理解する。こんなの間違ってる。彼女は侍女のオウォルと服を交換し、イ・ゴンをここから逃がすことを決意する。本当に芯の強い子だよ。
オウォルからは鶏が鳴く前に、絶対に顔を見られてはダメと釘を刺される。ミョンユンは侍女のふりをして、イ・ゴンに接触する。お嬢様の呪いを解くために連れてこられた。目隠しを外したら死ぬぞと脅しながら、彼を助け出すんだ。
ここから二人の奇妙な逃避行が始まる。目隠しされたイ・ゴンは、助けてくれる彼女がさっき隣で寝ていた花嫁本人だとは夢にも思わない。道中、イ・ゴンが足にひどい怪我を負っていることがわかる。ミョンユンは罪悪感を覚えて、自分の服を破って手当てをしてやる。ぶっきらぼうだけど、根は優しいんだよな。
やがて夜が明ける。ミョンユンはイ・ゴンに目隠しを外す許可を出す。目隠しを取ったイ・ゴンは、目の前にいるミョンユンの顔を見て言葉を失う。そしてこう言うんだ。侍女のお前がこれほど美しいなら、お嬢様はどれほどの美人なのだろうな。いや、君の目の前にいるのがその本人だよ!って、俺も画面にツッコミを入れたよ。このすれ違いが、たまらなく切ない。
宮殿に戻った世子を待つ罠
なんとか宮殿にたどり着いたイ・ゴン。彼はミョンユンを残して宮殿の中へ入っていく。でも、彼を待っていたのは安息の場所じゃなかった。
イ・ゴンの帰還を知った大妃が、すぐに動く。王様のもとへ行き、世子を廃位させろと命令するんだ。自分の不倫現場を見られたことがよほど都合が悪いらしい。王がためらうと、お前を王にしたのは誰だと思っている。王座か、息子か、選べと脅す。この婆さん、マジで怖い。
イ・ゴンも黙ってはいない。父である王に大妃の悪事を報告し、不倫相手を探し出そうと提案する。その証拠となる鍼筒の持ち主探しを、なんとチェ・サンロクに依頼するんだ。自分の誘拐事件の黒幕に、別の事件の捜査を頼む。すごい皮肉だよな。
チェ・サンロクも協力するふりをする。これで一件落착かと思った、その夜だった。イ・ゴンの部屋に刺客が現れる。必死に抵抗するイ・ゴン。だが、彼に最後の一撃を加えたのは、ずっと信頼していた側近の宦官だった。宦官は涙を流しながらイ・ゴンの腹を刺す。信じていた人間に裏切られる。これ以上ない絶望的な形で、2話は終わる。
感想:ジェットコースター展開と切ないすれ違い
いや、すごかったな、今回。まず、誘拐の理由が呪いを解くための生贄っていうのが面白い。しかも、その花嫁本人が犯人グループを裏切って、世子を助けるっていう展開。予想を裏切ってくる脚本がうまいよ。
ミョンユンが侍女のふりをして、イ・ゴンがそれを信じ込む。二人のやり取りはコミカルなんだけど、どこか切ない。本当のことを言えないミョンユンと、何も知らずに彼女に惹かれていくイ・ゴン。このもどかしい距離感が、見ていて胸を締め付ける。特にイ・ゴンが侍女がこんなに綺麗なら…って言うシーンは、このドラマの名場面の一つになるんじゃないかな。
宮殿に戻ってからは、一気に空気が変わる。ドロドロの権力闘争だ。特に大妃の存在感が半端ない。彼女の狂気と執念が、物語全体に不穏な緊張感を与えている。
そして、あのラストだ。信頼していた部下からの裏切り。血を流して倒れるイ・ゴン。希望が見えた瞬間に叩き落とす。このジェットコースターみたいな展開が、このドラマの魅力なんだろうな。次がどうなるか、本気で気になる。
つづく