ついに迎えた最終回!長きにわたるポン・サンピルとチャ・ムンスクの因縁に、どんな結末が待っているのか。手に汗握る法廷シーンから、それぞれのキャラクターが迎える未来まで、見どころ満載の第16話。早速、その詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!
忠実な部下クァンドンを目の前で亡くしたアン・オジュは、チャ・ムンスクへの復讐を誓い、サンピルと手を組むことを決意します。一方、法廷では、被告人となったナム・スンジャが突然胸を押さえて倒れ、裁判は一時休廷に。すべてはチャ・ムンスクの筋書き通りに進むかに見えました。
スンジャの元を訪れたチャ・ムンスクは、優しい言葉で彼女を懐柔しようとしますが、その裏では非情な切り捨てを画策。しかし、サンピルから全ての真相を聞かされたスンジャの心は、少しずつ揺れ動いていました。
そして、運命の公判が再開。サンピルとジェイは、証拠映像を巡って鋭い尋問を重ねますが、裁判長であるチャ・ムンスクは巧みにそれを阻止します。スンジャは一度、チャ判事をかばい「自分の単独犯行だ」と証言。チャ・ムンスクが安堵の表情を浮かべた、まさにその時でした。
「本当に一人でやったことか?」サンピルの力強い問いかけに、スンジャはついに真実を語り始めます。「指示した人間がいます…チャ・ムンスク判事です!」と。法廷内が騒然とする中、チャ・ムンスクは最後の抵抗を試みますが、そこに現れたのは、なんとアン・オジュその人でした。
オジュは、18年前にサンピルの母を殺害したこと、その全てがチャ・ムンスクの指示であったことを洗いざらい暴露します。それでもなお、証拠は捏造だとしらを切り続けるチャ・ムンスク。万策尽きたかと思われたその時、ジェイが最後の切り札を切ります。傍聴席にいた、死んだはずのジェイの母ノ・ヒョンジュを証言台へと導いたのです。
生きていた証人の登場に、チャ・ムンスクはついに顔面蒼白。自らの敗北を悟り、法廷は怒号に包まれます。チョン検事はその場で、チャ・ムンスクを教唆の罪で起訴すると宣言。彼女の築き上げた権力の城は、ガラガラと音を立てて崩れ落ちました。
その後、護送中に逃走したアン・オジュは、故郷の海で自ら命を絶ちます。サンピルに「お前の言う“法”でチャ・ムンスクを裁いてくれ」という言葉を残して。彼の死は、悪役ながらもどこか人間臭い、悲しい結末でした。
この事件をきっかけに、「7人会」のメンバーは次々と検挙され、キソン市に巣食っていた巨悪は一掃されます。拘置所で娘と再会したスンジャは、娘の新たな出発を涙ながらに喜び、チャ・ムンスクはかつての威厳を失い、囚人として惨めな日々を送るのでした。
事件解決後、その手腕を評価されたチョン検事は、ソウル中央地検への栄転が決定。彼はサンピルとジェイをスカウトし、二人は新たなステージへと進むことを決意します。キソンを去る前、無法法律事務所には相談者が列をなし、テ事務長が弁護士を目指すと宣言するなど、未来への希望に満ちた光景が広がっていました。
ソウルに着いたサンピルとジェイを待っていたのは、チョン検事が持ち込んだ新たな難事件。二人の“無法”な戦いは、まだ始まったばかりです。
『無法弁護士~最高のパートナー』最終回 第16話の感想
長きにわたる復讐劇が、これ以上ないほど見事な形で完結しました。絶対的な権力者として君臨したチャ・ムンスクが、サンピルとジェイ、そして彼らを信じる仲間たちの手によって法廷で裁かれる場面は、まさに圧巻の一言です。特に、アン・オジュやジェイの母親といった予想外の証人が次々と現れ、形勢が逆転していく展開は、最高のカタルシスを感じさせてくれました。悪役であったアン・オジュの最期には、彼の生きてきた人生の悲哀がにじみ出ており、単なる勧善懲悪では終わらない物語の深さを感じさせます。全ての戦いを終えたサンピルとジェイが、過去を乗り越えて真のパートナーとなり、新たな正義のために歩み始めるラストは、希望に満ちていて後味も爽やか。法と拳、そして愛の力で巨悪を討つ、痛快な法廷活劇の金字塔と言える最終回でした。