ついに迎えた最終回!『主役の初体験、私が奪っちゃいました』第12話は、息もつかせぬ展開の連続でしたね。処刑台に送られたイ・ボンはどうなるのか、黒幕との対決は?そしてソンチェクとの恋の行方は?全ての物語がここに完結します。さっそく、波乱万丈の最終回を振り返っていきましょう!
最終回 第12話 あらすじ・ネタバレ
物語は、イ・ボンが処刑される直前の緊迫したシーンから再び始まります。まさにその時、空に日食が起こり、一瞬の隙が生まれます。この天の助けを借りたイ・ボンは、形勢を逆転させ敵を制圧!しかし、彼は指揮官の命を奪うことなく、馬に乗って故郷へと向かいました。
その頃、宮殿ではチョン・スギョムと学者たちが、不正を訴えるために命がけの抗議を行っていました。すぐに兵に取り囲まれてしまいますが、そこに駆けつけたのはイ・ボンが送った兵たち。スギョムたちは無事に保護されます。
宮殿に乗り込んだイ・ボンは、全ての黒幕であったイ・ギュとついに対峙し、彼を打ち負かします。チャ・ソンチェクと彼女の家族を救出した後、イ・ボンは王とフクサ(黒蛇)一族の問題を解決するために、一人その場に残るのでした。
黒幕イ・ギュの末路
捕らえられたイ・ギュとフクサ一族。イ・ボンは王の元へ向かい、毒の香から王を救います。しかし、王はすでに衰弱しており、一族の処遇をイ・ボンに託します。王と王母は、これまでの罪を涙ながらにイ・ボンに謝罪し、国を救ってほしいと懇願しました。
裁判が始まっても、イ・ギュは証人がいるにも関わらず、頑として罪を認めません。しびれを切らした王自らが証言台に立ち、「罪を告白すれば一族の命は助ける」と約束します。すると、一族の者たちは次々とイ・ギュが全ての元凶だと白状し始めました。
この結果に逆上したイ・ギュは、かつて王が自分の家族を殺したことを罵ります。その言葉に心を抉られた王は、怒りのあまりイ・ギュを斬り殺そうとしますが、イ・ボンがそれを制止。「慈悲を示し、復讐の連鎖を断ち切ってください」と王を説得します。王座を力で奪って以来、心の安らぎがなかった王の心に、その言葉は深く響きました。
王は剣を収め、イ・ギュは追放処分に。去り際にイ・ボンは「新しい人生を始める二度目の機会だと考えてほしい」と声をかけ、ソンチェクも亡きモウムからの最後の伝言を伝えます。しかし、彼の心に悔恨の情が芽生えることはないようでした。
裏切りの代償と再生:チョ・ウネのその後
一方、逃亡を図ったチョ・ウネはト・ファソンによって捕らえられます。牢獄でソンチェクと面会したウネは、裏切りを責められても反省の色を見せず、「あなたが私の物語を盗んだ」とソンチェクを逆恨みするのでした。
結局、ウネと彼女の父親は全ての富を失います。数年後、スギョムは孤児院で子どもたちの世話をするウネと再会。彼は彼女に二度目のチャンスを与えることを決意し、同時に自身の父親をも許し、関係を再構築しようと歩み始めます。
物語の終わり、そして始まり:ソンチェクとイ・ボンの結婚
全てが解決した後、イ・ボンは王に剣を返し、正式に引退を表明。王は改めて彼に謝罪しました。ようやく自由の身となったイ・ボンは、ソンチェクとの関係を育むことに集中します。
しかし、ソンチェクは「結婚したら、私たちの物語は完結して世界が終わってしまう」という奇妙な不安に駆られていました。イ・ボンは彼女の説明を信じず、結婚を強く望みます。ソンチェクの家族に温かく迎え入れられ、二人は盛大な結婚式を挙げました。花嫁のブーケを見事にキャッチしたのはファソン!彼女とソンチェクの兄の間に、新たな恋の予感が漂います。
物語の結末は、小説のスピンオフとして、ソンチェクとイ・ボンの幸せな結婚生活が描かれるというものでした。数年後、二人は6人の子どもに恵まれ、幸せに暮らします。そして現代世界では、モウムが自由を謳歌し、新しい友人たちとの生活を楽しんでいる様子で、物語は幕を閉じました。
『主役の初体験、私が奪っちゃいました』最終回 第12話の感想
全ての伏線が見事に回収され、登場人物それぞれに納得のいく着地点が用意された、素晴らしい最終回でした。特に印象的だったのは、単なる勧善懲悪で終わらせなかった点です。イ・ボンが復讐の連鎖を断ち切ることを選んだ場面は、この物語の核となるテーマを象徴しており、深い感動を覚えました。また、裏切ったウネの結末も、罰を受けるだけでなく、孤児院で働くという形で再生の道が示唆されていたのが良かったです。ソンチェクとイ・ボンが数々の困難を乗り越え、たくさんの子供たちに囲まれて幸せに暮らすエピローグは、見ているこちらの心まで温かくなるような、最高のハッピーエンドでした。物語の世界と現実世界、両方が幸せな未来へ向かう終わり方に、心地よい余韻が残りました。