長きにわたる壮絶な愛憎劇『かくれんぼ』も、ついに最終回を迎えました。身代わりとして生きることを強いられたチェリンの運命、そして彼女を取り巻く人々の欲望と秘密が渦巻いた物語は、一体どんな結末を迎えたのでしょうか?
この記事では、涙なしには見られない最終回(第48話)のあらすじとネタバレを、ドラマの感動をそのままに、そしてブロガーならではの視点で熱く語っていきます!
最終回 第48話:それぞれの旅立ちと、終わらない愛
チャ・ウニョクが忽然と姿を消してから、1年の月日が流れていました。
本当の自分を取り戻したミン・スアは、本格的にメイクアップを学ぶため、海外へ旅立つことを決意します。出国前、彼女はミン・チェリンのオフィスを訪れました。二人の間には、かつての憎しみや嫉妬はもうありません。「人が1年も行方不明なら死んだと思うのが普通だけど、信じて待っていれば、いつか必ず帰ってくる。私がその証拠よ」と、スアは自身の経験を重ねてチェリンを励まします。二人は固い握手を交わし、互いの未来を祝福するのでした。
空港のロビーで、スアは思いがけない人物と再会します。それは、彼女の初恋の相手、ペク・ドフンでした。「君を一人で行かせるわけにはいかない。男は初恋の人を忘れられないものだよ」と微笑む彼。スアの新たな人生は、温かい光に包まれて始まろうとしていました。
一方、パシフィックコスメの社長となったチェリンは、テレビの生放送インタビューに出演。中国市場への進出を成功させ、カリスマ経営者として脚光を浴びていました。しかし、司会者から恋人の存在を問われると、彼女の心によぎるのはウニョクの姿。「ええ、います。とても会いたい…早く帰ってきて」と、涙をこらえながらカメラの向こうの彼にメッセージを送ります。その時、街角のショーウィンドウの前で、ウニョクによく似た後ろ姿の男性が、じっとその放送を見つめていたのでした…。
その頃、テサングループには激震が走ります。株価が突如暴落し、「テサンは殺人グループだ」という告発記事がネット上を駆け巡ったのです。激昂したムン・ジェサンはチェリンの仕業だと決めつけ、彼女のオフィスに怒鳴り込みます。しかし、チェリンは全く身に覚えがありません。「じゃあ何?死んだはずのウニョクが亡霊にでもなって検察に告げ口したとでも言うの?」と自暴自棄に叫ぶジェサン。その言葉に、チェリンは彼の動揺を見逃しませんでした。
間もなく、検察がムン・テサン会長を殺人教唆の容疑で逮捕。父を救うため、ジェサンは有力者である高会長に助けを求めますが、そこで信じられない光景を目の当たりにします。高会長の秘書長として現れたのは、死んだはずのチャ・ウニョクだったのです。
1年前、ウニョクはキム室長によって命を救われていました。彼女は、交通事故で瀕死のウニョクを見捨てることができなかったのです。それは、かつて同じように事故に遭いながら誰にも助けられなかった自分自身の過去と重なったからでした。「ナ・ヘグムのような人間にはならない」。そう決意したキム室長は、事故の証拠となるドライブレコーダーをウニョクに託し、自らの罪を償うために警察へ自首したのでした。
チェリンは、刑務所で実の母であるキム室長ことト・ヒョンスクと面会します。なぜ自分をスアの身代わりにしたのか、一度でも自分を哀れに思ったことはあるのか、と問い詰めるチェリン。キム室長は「ない」と冷たく突き放しますが、その背中は震えていました。実は、幼いチェリンが猩紅熱で生死を彷徨った時、人知れず薬を与えて救ったのは彼女だったのです。「獣だった私を母親にしてくれたのは、あなただった…」。壁の向こうで、母は静かに涙を流していました。
全ての因縁が清算されていく中、一人広大な屋敷に残されたナ・ヘグム。訪ねてきたチェリンに、彼女は初めて弱さを見せます。「ミン社長、私を娘(パク・ヘラン)のところへ送っておくれ」。最後まで強情だった祖母の心の変化に、チェリンは静かに頷きました。
会社に戻ったチェリンは、ウニョクが遺したスマートフォンの録音データを再生します。そこに吹き込まれていた彼の歌声に、涙が止まりません。その瞬間、彼女のスマートフォンに一件のメッセージが。―――送り主は、チャ・ウニョク。
秋風が舞う中、1年ぶりに再会した二人。長い時間を乗り越え、互いの愛を確かめ合ったチェリンとウニョクは、固く抱き合い、永遠を誓うキスを交わすのでした。
『かくれんぼ』最終回 第48話の感想
長きにわたる復讐と愛憎の連鎖が、静かに、そして確かな希望と共に幕を閉じた最終回でした。それぞれのキャラクターが「身代わり」や「復讐」という重い鎖から解き放たれ、自らの足で新たな人生を歩み始めた姿は、深い感慨を抱かせます。特に印象的だったのは、チェリンと実母であるキム室長の和解の場面です。最後まで冷たい仮面を被りながらも、その裏で娘を救い、母としての愛情を貫いていた彼女の告白は、この物語の核心に触れる感動的な瞬間でした。悪事を重ねたテサン親子が法によって裁かれ、因果応報が示されたことにも、物語としての強いカタルシスを感じます。何よりも、あらゆる困難を乗り越えたチェリンとウニョクが、ついに穏やかな時間の中で結ばれた結末は、視聴者が心から待ち望んでいたものでしょう。複雑に絡み合った運命の糸が解きほぐされ、それぞれの愛が本来あるべき場所へと還っていく、見事なフィナーレだったと思います。