どうも!今回レビューするのは、タイトルからして心をえぐってくるドラマ『アイショッピング』。親に「返品」される子供たちという、とんでもなくヘビーなテーマを扱った作品です。第1話から、その容赦のない世界観と、息をのむ展開に引き込まれました。さっそく、あらすじとネタバレを見ていきましょう。

物語は2011年の回想シーンから始まります。 ある男、テシクが、大金を約束されて「ある仕事」を請け負う場面。 その仕事とは、大きなバッグをセメント詰めにすること。しかし、まさにセメントを流し込もうとした瞬間、バッグが動きます。 中から現れたのは、命乞いをする幼い少女。テシクは一瞬ためらった後、銃を抜き、引き金を引きます…。

そして現在。舞台は廃業した銭湯。そこには、アヒョンをはじめとする4人の子供たちが隠れ住んでいます。 監視カメラを張り巡らせ、警察無線を傍受するその生活は、明らかに普通ではありません。 ある日、妹分のソミが「チキンが食べたい」と駄々をこねたことから、彼らの日常が動き出します。

アヒョンたちは、チキン代を稼ぐため、なんと違法な賭博場を襲撃! 大の大人たちを相手に鮮やかな連携で戦い、金庫からきっかりチキン代だけを奪って姿を消すという、とんでもない子供たちです。

彼らを裏で操り、見守っているのが、あのテシク。 帰宅した子供たちに射撃訓練を課す彼の目的は、子供たちに養父母への復讐心を植え付けること。 子供たちの回想から、彼らが養父母からひどい裏切りを受けてきたことがうかがえます。 しかし、テシクの真の目的は、子供たちを韓国から脱出させ、新しい人生を歩ませることでした。

そんな中、新たな悲劇が生まれようとしています。裕福な家庭に養子として迎えられた少年、シウ。 母親のミンジュは、シウが期待したほどの「天才」ではないと知るや、彼を「返品」することを決意します。 この「返品」とは、すなわち子供の殺害を意味していました。

この依頼を受けたテシクは、組織の命令に背き、シウを救出。 銭湯にかくまうよう手配します。 しかし、シウが母親に電話をかけてしまったことで、事態は最悪の方向へ。 自分の親が本気で自分を殺そうとしていると知り、泣き崩れるシウ。

シウの生存を知った組織は、テシクを追います。 ボスは殺され、テシクはチョンヒョン率いる追手と壮絶なカーチェイスを繰り広げることに。 必死で逃げるテシクですが、アヒョンが駆けつけたその目の前で、彼の車は崖から突き落とされ、大爆発を起こしてしまいます…。

エピローグでは、テシクが最初にアヒョンを救い、廃銭湯に連れてきた日のことが描かれます。 そこから一人、また一人と子供たちが増え、彼らが本当の家族のように食卓を囲み、写真を撮る幸せな日々が映し出され、本編の衝撃的なラストとの対比が、あまりにも切なく胸に迫るのでした。

『アイショッピング』第1話の感想

親から「商品」のように扱われ、不良品として「返品」される子供たち。この重すぎるテーマを、第1話から一切の遠慮なく叩きつけてくる作品でした。子供たちが生きるために身につけた戦闘能力の高さと、その裏にある深い心の傷が痛々しく描かれます。特に、母親に裏切られたと知ったシウの泣きじゃくる姿は、見ていて胸が張り裂けそうでした。保護者であるテシクもまた、謎多き人物ですが、子供たちと過ごす時間に見せる不器用な優しさが、彼の人間性を物語っています。アクションシーンの迫力と、心をえぐるような人間ドラマのバランスが見事です。ラストの衝撃的な展開の後、彼らがどうなってしまうのか、この物語の行く末をしっかりと見届けなければならない、そう強く感じさせる初回でした。

つづく