唯一の保護者だったテシクを失い、悲しみに暮れる子供たち。しかし、彼らに感傷に浸る時間はありませんでした。第2話では、テシクが遺した手がかりを元に、子供たちが自らの運命に立ち向かう、怒涛の反撃劇が幕を開けます!
今回は、ドラマ『アイショッピング』第2話の詳しいあらすじとネタバレ、そして物語の核心に迫る感想をお届けします。
テシクの死と残された謎
テシクの突然の死に、子供たちは大きなショックを受けます。特にソミはシウを激しく責め立てますが、リーダー格のアヒョンが彼女を諭し、なんとか落ち着かせます。悲しむ間もなく、シウを探す黒服の男たちが隠れ家に現れ、彼らは監視カメラ越しにその様子をうかがうしかありませんでした。
男たちが去った後、アヒョンはテシクの遺品を整理する中で、金庫を発見します。中には銃やレコーダー、そしてテシクが集めていた証拠が。レコーダーを再生すると、そこには親たちが「品質に不満がある」という身勝手な理由で子供たちを返品した際の、衝撃的な音声が録音されていました。さらに、テシクが罪悪感を抱えながらも、子供たちを救い自分を贖うために行動していたことを綴った手紙も見つかります。
逃亡、裏切り、そして反撃へ
アヒョンはテシクの遺志を継ぎ、子供たちと共に新たな場所へ移ることを決意します。しかし、彼らが荷造りをしている最中、チョンヒョン率いる解体業者が現れ、隠れ家を破壊し始めます。混乱の中、シウが負傷するも、子供たちはテシクから教わったサバイバル術を駆使し、間一髪で逃げ延びることに成功します。
テシクが「助けてくれる」と約束していた男を頼って、何時間も歩き続ける子供たち。男は彼らを温かく迎え入れますが、それは罠でした。男は子供たちを裏切り、港で待ち構えていたチョンヒョン一味に引き渡そうとします。
再び絶体絶命のピンチに陥る子供たちでしたが、彼らはもう無力な存在ではありませんでした。ソミとジュアンが花火で陽動し、ソクスがシウを守る中、アヒョンは単身でチョンヒョンに立ち向かいます。驚くべきことに、アヒョンはチョンヒョンを圧倒し、彼の銃を奪い取るのです。彼女がとどめを刺さなかったことにチョンヒョンが驚く隙に、他の子供たちが盗んだ車でアヒョンを救出し、その場から走り去りました。
最初のターゲットと衝撃の真実
モーテルに身を隠した子供たちは、テシクが遺した証拠を改めて確認します。その中にあった一枚のブラックカードに見覚えがあったソミ。彼女の記憶を頼りに、子供たちの復讐計画が動き出します。
最初のターゲットは、ソミの養父であり、現在は学校の校長を務めるチョルス。アヒョンが運転代行を装って彼に接触し、彼が未成年に異常な興味を示す変質者であることを突き止めます。そして、女装したジュアンをおとりにしてチョルスの家に潜入し、彼を拘束することに成功します。
子供たちに問い詰められたチョルスは、衝撃の事実を白状します。ソミが返品された日、彼女は学校をさぼってオーディションに行ったことで母親と口論になり、父親のチョルスに助けを求めました。しかし、チョルスはそんな彼女を催眠術にかけ、性的虐待に及んでいたのです。
さらに、ソミの母親は、チョルスがソミを返品した事実を知らされず、行方不明になった娘を探し続けた結果、精神を病んで病院に入院していることも明らかになります。
これまで母親に捨てられたと信じ、母を憎んでいたソミ。すべての真実を知った彼女は、激しい怒りと絶望に駆られ、チョルスに銃口を向けます。「あいつを殺してやる!」というソミの絶叫と共に銃声が鳴り響き、物語は衝撃的な形で幕を閉じました。
『アイショッピング』第2話の感想
第2話は、単なる逃亡劇から、子供たちが主体的に動き出す復讐劇へと物語が大きく舵を切った回でした。テシクが遺した証拠と遺志が、彼らを突き動かす原動力となっています。「品質不満」という、あまりに無慈悲な理由で捨てられた子供たちの怒りと悲しみが、ひしひしと伝わってきました。
特に印象的だったのは、リーダーとして覚醒したアヒョンの強さと、ソミの心の傷の深さの対比です。アヒョンが冷静に状況を判断し、屈強なチョンヒョンさえも圧倒する戦闘能力を見せたのに対し、ソミは父親からの性的虐待と、母親に関する衝撃の真実を知り、感情の制御を失ってしまいます。守られるだけの存在だった子供たちが、自ら考え、戦い、そして傷ついていく姿は、観ていて非常に心が痛みました。しかし、その痛みこそが、この物語の核心であり、彼らがこれからどうなってしまうのか、その選択から目が離せなくなります。大人たちの身勝手さが、子供たちを怪物へと変えてしまうのか、それとも…。物語の深みが増した、非常に見応えのあるエピソードでした。
つづく