ついに迎えた最終回!『アイショッピング』第8話は、息をのむ展開の連続でしたね。潜入作戦の行方、そして子供たちと親たちの運命は…。衝撃の結末まで、詳しく振り返っていきましょう!
物語は、キム・セヒが大統領夫人に電話をかけ、すべて順調ですと報告する不穏なシーンから始まります。何も知らない大統領は妻に尋ねますが、彼女は心配ないとだけ答えるのでした。
その裏で、アヒョンたちの決死の潜入作戦が実行されていました。アヒョンはなんと子供の一人ウンジョになりすまし、施設内部への侵入に成功。テシクたちも配達員を装って続きます。しかし、彼らの動きはすべてセヒとチョンヒョンにお見通しでした。チームはあっけなく捕らえられてしまいますが、ジュアンだけがなんとかその場を逃れ、反撃の機会をうかがいます。
一方、別室に集められた親たちは、セヒから恐ろしい提案を受けていました。それは、自分の子供を返品する理由を語るビデオを撮影すること。信じられないことに、親たちは施設から約束された返金欲しさに、次々と浅はかな理由を口にします。ウンジョの両親だけがためらいますが、セヒは感傷的になっていると娘を殺すと脅迫。
さらにセヒの狂気は加速します。ビデオ撮影後、彼女は親たちに銃を渡し、自分の手で子供たちを殺すよう命じるのです。全員が共犯者になれば、誰も裏切らないという、あまりにも冷酷な論理でした。
そして、悲劇が起こります。ほとんどの親が、キャンプに行けると信じて疑わない我が子に、ためらいなく引き金を引いてしまうのです。アスリートとして失敗した自分でも、親は無条件に愛してくれると信じていたドヒョンのような子供たちの前で…。その地獄絵図を目の当たりにしたアヒョンは、正気を失いかけます。
追い詰められ、絶体絶命のアヒョン。しかし、ここで事態が大きく動きます。もう一人のアヒョン(キム・アヒョン)が、大統領夫人に直接会う約束を取り付け、セヒの恐るべき秘密を暴露したのです。セヒが自身の卵子と精子ドナーを使って子供たちを製造していたこと、つまり、彼女こそが子供たちの実の母親である可能性が高いという衝撃の事実を。
これを知った大統領夫人は激怒し、即座に警察を施設へ派遣。警察が到着したのは、まさにセヒがアヒョンに銃口を向けたその瞬間でした。すでにセヒは、娘を守ろうとしたウンジョの母親を撃った後でした。
警察に包囲され、セヒはチョンヒョンの後ろに隠れます。チョンヒョンは最後までセヒを守るため、自ら盾となることを選びます。駆け付けたアヒョンが説得しますが、彼の決意は固く、もう僕を捨てる時だとセヒに告げると、警察に発砲。チョンヒョンは、その場で射殺されました。
一人逃走するセヒは、警察庁長官や大統領夫人に助けを求めますが、全員に見捨てられます。研究室に戻った彼女は、わずかな卵子だけでも救おうとしますが、そこにアヒョンが現れます。アヒョンは、自分の子供たちを見捨てたセヒを糾弾し、研究室を破壊。そして皮肉にも愛してるという言葉と銃をセヒに残し、その場を去ります。残されたセヒは、その銃で自らの命を絶ちました。
事件後、子供を殺そうとした親たちは、テシクによって人質に取られますが、彼は警察に静かに投降。テシクは刑務所で罪を償い、ジュアンが彼に面会に訪れます。ソミの母親はシウを養子に迎え、ソミ自身も歌手になる夢を追い続けます。
そしてアヒョンは、生き残った子供たちを自宅に招き、新たな生活の第一歩を踏み出します。物語の最後、子供たちは亡くなったソクスの墓を訪れます。彼らが生き延びたことを、ソクスの魂も喜んでいるかのように、穏やかな光が彼らを照らしていました。
『アイショッピング』最終回 第8話の感想
最終回は、人間の欲望と親子の愛というテーマを、あまりにも強烈な形で突きつけてきました。特に、返金のために我が子を手にかけようとする親たちの姿は、物語上の演出とはいえ、人間の脆さや醜さを浮き彫りにしており、深く考えさせられるものがありました。
一方で、この物語は単なる胸糞の悪い話では終わりません。極限状況の中で、アヒョンや子供たちが示した強い絆、そして自らの過ちを認め罪を償おうとするテシクの姿には救いがありました。悪の化身のように見えたセヒも、彼女自身の孤独な過去が明かされることで、同情の余地はないものの、なぜ彼女がモンスターにならざるを得なかったのか、その背景に思いを馳せてしまいます。
それぞれのキャラクターがそれぞれの結末を迎え、新たな一歩を踏み出すラストは、重いテーマを扱ってきたこのドラマに、確かな希望の光を与えてくれたように感じます。後味は決して良くありませんが、視聴後に多くのことを考えさせられる、骨太な作品でした。