明かされる刑事の過去
ク・デホン刑事の行動が、どうにも引っかかる。テスが家出少女たちに聴取する姿を見て、デホンは明らかに感情的になっていた。 夜遅くに一人でいる子供を家に帰すなんて、刑事としては少し甘い。相棒のイ・オジンは、そんなデホンのやり方が捜査の邪魔になるとハッキリ伝える。 デホンは俺たちは警官である前に人間だと返すけど、オジンは自分は悪い警官でいいと一歩も引かない。
オジンは、デホンの様子がおかしいことに気づいていた。先輩刑事に話を聞くと、驚くべき過去が明らかになる。昔、デホンの兄が性暴行事件の容疑者になったことがあった。デホンは兄を信じて、アリバイの嘘をついてしまった。でも、すぐに嘘はつけなくなり、本当のことを警察に話した。そのせいで担当刑事は兄を厳しく追及し、追い詰められた兄は結婚生活も破綻し、最後には自ら命を絶ってしまった。デホンは、もう誰も兄と同じ目に遭わせたくなかった。だから、彼は警官になったのかもしれない。
忍び寄る新たな協力者
ハビンの周りをうろついていたバイクの男。その正体は、娘のソン・ミナを殺されたと主張する老人だった。彼はハビンに、とんでもない情報を伝える。お前の親父が、捕まったチェ・ヨンミンをわざと逃したと。 ハビンは、その言葉に衝撃を受ける。
その頃、老人はヨンミンの喉元に詰め寄っていた。娘を殺したのは誰だと。ヨンミンは、なんとハビンだと答える。もちろん、これは嘘に決まっている。
一方、テスはといえば、相変わらず自分のやり方で捜査を進める。施設の少女を利用して、パク・ジュンテの情報を引き出そうとする。その非情なやり方に、デホンは当然のように反発する。でも、テスは俺の何がわかると、彼を突き放すだけだった。
暴走する父と娘
テスは、ヨンミンが逃げている間に、彼の家を家宅捜索させた。証拠探しというより、別の目的があるように見える。テスは、ハビンの友達だったスヒョンを殺したのは、ハビンの母親ジスだと確信していた。そして、その罪をヨンミンに着せようとしている。
回想シーンで、あの日の地獄が明らかになる。ジスは、自分たちの息子を殺したのはハビンだと信じ込んでいた。彼女は、ハビンを道連れに死ぬことを決意した。テスが家に帰ると、異様な匂いが立ち込めていた。ハビンは薬で眠らされ、意識がなく、死の淵をさまよっていた。テスは妻に言った。死にたいなら、一人でちゃんと死ねと。
現在、テスはハビンに母親の本当の気持ちを伝えられない。ただ一言、母さんが、お前の友達のスヒョンを殺したと告げる。その言葉に、ハビンは激しく怒り、家を飛び出す。彼女が向かった先は、ヨンミンのところだった。
ハビンは、ミナの父親を名乗る老人と合流する。老人は目的は同じだと言って、彼女に協力する。
その目的とは、たぶん、自分の家族を守ること。ハビンはヨンミンをナイフで脅し、母がスヒョンを殺したのかと問い詰める。 ヨンミンは答える。お前の母は、お前が殺したと思い込んで死体を埋めたんだ。 ハビンは、その言葉に打ちのめされる。 テスが現場に駆けつけると、ヨンミンはすでに絶命していた。 そのそばには、血まみれになったハビンが、ただ立ち尽くしていた。
感想
いやー、今回はマジで話が大きく動いたな。今までちょっとスローペースで、正直こっちも混乱してた部分があったんだけど、6話で一気に謎が解けてきた感じがする。デホン刑事の過去、重すぎだろ…。兄貴の事件が、今の彼の捜査スタイルに直結してるわけか。人間味があるのはいいけど、刑事としては危ういよな。
そしてテスだよ。娘を守りたい気持ちはわかる。でも、そのためにヨンミンに罪をなすりつけようとするのは完全にアウトだろ。しかも、ハビンの母親がハビンを殺そうとしてたなんて、過去が地獄すぎる。そんなこと、娘に言えるわけないか。
一番つらいのは、やっぱりハビンだよな。父親には真実を隠されるし、母親には殺されかけるし、友達を殺した犯人だと母親に思われてたなんて、もうめちゃくちゃだ。そりゃキレて、自分で真実を確かめに行きたくもなる。あのバイクのじいさんと組んで、これからどうなっちまうんだか。ラストシーンは衝撃的だった。
つづく