第1話 あらすじとネタバレ
ヤバい会社にヤバい男が帰ってきた
物語は、サンイングループが抱える巨額の負債から始まる。その額、なんと11兆ウォン。会社は倒産寸前だ。役員たちが頭を抱える中、ある男の噂が広まる。交渉界の伝説、ユン・スノが本社に呼び戻されるという。
彼の復帰は、社内に大きな波紋を広げた。なぜなら、この男、ただ者じゃないからだ。
白蛇ユン・スノって何者?
ユン・スノの通称は白蛇。銀髪にフレームのない眼鏡をかけた姿は、一見すると普通の人だ。でも、その仕事ぶりは冷酷そのもの。彼はM&A、つまり会社の合併や買収の専門家だ。彼の仕事には必ずリストラが伴う。だから社内では人殺しみたいに思われていて、冷血漢として恐れられている。
そんな彼が、この危機的状況で何を仕掛けるのか。誰もが固唾をのんで見守っていた。
社内はすでにバチバチ
ユン・スノの復帰を最も快く思っていない男がいる。CFOのハ・テスだ。彼は次期会長の座を狙っていて、ジュノとは元上司と部下の関係だった。会長が自分を差し置いてジュノを呼び戻したことで、彼はプライドをズタズタにされる。
ハ・テスは先手を打つ。彼は、サンインファッションやサンインホテルといった赤字の子会社を切り捨てる案を役員会議で叩きつける。当然、名指しされた子会社の役員たちは猛反発だ。社内の空気は最悪になる。
最強チーム、結成!
会議に遅れてやってきたユン・スノは、具体的な案を出す前に、まず自分のチームを作る許可を会長から取り付ける。
彼が最初に声をかけたのは、クァク・ミンジョン。彼女は驚異的な計算能力を持つ財務のプロだ。心優しく争いを好まない性格だが、ハ・テスによって子会社に追いやられていた。
次にチームに加わったのは、オ・スニョン弁護士。彼はやたらと和解を勧める人情派の弁護士だ。
最後の一人は、インターンのチェ・ジンス。怖いもの知らずの若者で、自らあなたのチームに入りたいと名乗り出る。ジュノは面接を経て、彼をチームに迎え入れた。
まさかの一手
チームを結成したユン・スノは、ついに再建案を提示する。その名もMプラン。
役員たちが予想していたのは、不採算部門の売却だった。ハ・テスの案と同じだ。だが、ジュノの口から出た言葉は、全員の耳を疑わせるものだった。
サンイン建設を売却します
この一言で、会議室は凍り付く。サンイン建設は、グループ内で数少ない黒字を出す優良企業。そして、何よりハ・テスの権力の源泉だ。彼が真っ先に立ち上がり、激しく反対する。場は一触即発の空気に包まれた。
会長の鶴の一声
サンイン建設の予測売却額は7兆ウォン。目標の11兆ウォンには、まだ足りない。議論が紛糾する中、ついに沈黙を破って一人の男が口を開く。サンイングループを一代で築き上げたソン・ジェシク会長だ。
彼は静かに、しかし強い口調で言った。
サンイン建設は、私が最初に作った会社だ。売るなら、最低でも二桁(10兆ウォン)は取ってこい
この無茶とも思える要求に、ユン・スノはどう応えるのか。彼の本当の戦いが、ここから始まる。
第1話の感想、ぶっちゃけどうだった?
いやー、第1話から飛ばしてきたな。まず、主人公のユン・スノがヒーローじゃなくて、社内で蛇蝎のごとく嫌われるダークヒーローって設定が面白い。冷酷非道に見えるけど、きっと彼なりの正義や目的があるんだろうな、と勘ぐってしまう。
脇を固めるキャラクターもいい味を出してる。特に、ジュノに目の敵にされるハ・テスの小物感がたまらない。彼の焦りっぷりを見ているだけで、こっちまで楽しくなってくる。新しく結成されたチームのメンバーも個性的で、このデコボコチームがどうやって巨大な敵に立ち向かっていくのか、すごく気になる。
最後の会長の一言で、ハードルがめちゃくちゃ上がったのも最高だ。ただでさえ無理難題なのに、さらに無理を上乗せしてくるなんて。これはもう、ジュノの手腕に期待するしかない。企業買収っていう難しいテーマだけど、人間ドラマがしっかり描かれているから、ぐいぐい引き込まれたよ。
つづく