あらすじ(ネタバレあり)

再会は最悪?

主人公のソヌ・ヘは、今は静かに花屋を営んでいる。でも昔は、かなり有名な子役だった。

もう一人の主人公は、ソン・ジェヨン。彼女は女優モ・テリンのマネージャーだ。担当女優のテリンを売り出すために、毎日走り回っている。

ある日、制作会社がとんでもない企画を思いつく。テリンとヘを共演させようって話だ。二人は子役時代にも一緒に仕事をした仲だった。

この仕事はテリンにとって、またとない大チャンス。ジェヨンはヘを探し出して、なんとか口説き落とす役目を引き受けた。

ジェヨンはヘの今の姿をほとんど知らない。それでもなんとか彼の花屋を突き止めた。翌日、彼女は店にいきなり姿を現す。ヘは心底びっくりした顔だ。

彼はとっさに他人のフリをする。どうやら高校時代、二人の間には何かがあったらしい。かなり気まずい別れ方をしたようだ。

ジェヨンが番組出演のオファーをしに来たと告げると、ヘは即答で断る。ジェヨンは店を後にする。ちゃっかりサボテンを一つ、タダで持って帰った。

仕事のための嘘

次の日、ジェヨンは打ち合わせである監督に会う。その監督が褒めていた本があった。彼女はその本の著者に、どこか見覚えを感じる。

自分のカバンをひっくり返して探してみる。やっぱりそうだ。その本はヘが書いたものだった。彼が高校生の時に執筆した一冊だ。

その頃、マネージャーであるジェヨンが担当する女優のテリンは、ラジオの仕事に来ていた。そこで高校時代の片思いの相手、ソクジュとばったり会う。テリンは感情がこみ上げて、その場で泣き崩れてしまった。ソクジュの方は、彼女のことを覚えていないみたいだけど。

ちょうど同じタイミングで、ヘが事務所に花を届けに来る。ジェヨンに頼まれた花だ。そこへソクジュもやって来る。どうやらこの場にいる主要人物は、みんな高校の同級生か知り合いらしい。

ジェヨンが花を受け取って去った後も、ヘは彼女を追いかけた。サボテンの手入れの仕方を教える、なんて口実を使って。

ジェヨンは仕事中、テリンを売り込みたい大物プロデューサーを見つける。会話の流れで、彼女はとっさにある嘘をついた。プロデューサーが興味を持っている本の著者、つまりヘと友達なんだ、と。プロデューサーはまんまとその話に食いついた。ジェヨンはヘを会わせる約束を取り付けてしまう。

彼女はヘに会うために、彼が働く花農園へ向かった。高校時代に書いた本の話題を切り出す。あなたの本のファンに会わせてあげたいと。ヘは彼女の言葉を信じて、会うことを承諾した。

最後のつもりが…

待ち合わせ当日、ヘは花束を持って現れた。昔、ジェヨンが好きだと言っていた花だ。でも、待ち合わせ場所にいたのはプロデューサーの高校生の娘だった。

ヘは騙されたと気づいて傷つく。ジェヨンが自分との再会を喜んでいなかったことにも、深くがっかりした。彼はもう帰ろうとする。

その瞬間、プロデューサーと娘がやって来た。娘は作家志望で、ヘにアドバイスを求めたかったようだ。二人の話が終わった後、プロデューサーはジェヨンに告げる。テリンとの打ち合わせを組んでくれ。仕事はうまくいった。ジェヨンとヘは一緒にその場を後にする。

その夜、ヘはまだ高校時代にジェヨンからもらったブレスレットを身につけていた。彼は衝動に駆られて、彼女の職場まで走る。また植物の手入れを口実にして、彼女に会うために。

ヘはこれが最後だと感じていた。別れのつもりで彼女を抱きしめる。すると、つけていたブレスレットが腕から滑り落ちた。まるで二人の終わりを象徴するかのように。

ヘが本当に去ろうとした、その時だ。ジェヨンが彼を呼び止めた。お酒、おごってよ。物語はここで幕を閉じる。

感想

いやー、第1話からかなり切ない展開を見せてくるよな。元子役で今は花屋のヘと、仕事を成功させるためなら嘘もつくマネージャーのジェヨン。この二人のすれ違いがたまらない。ヘからしたら、高校時代に何かあった相手に利用された形だ。そりゃ傷つくよ。彼がまだジェヨンからもらったブレスレットを付けてるあたり、未練がダラダラなのが見えて、こっちまで胸が痛くなる。

ジェヨンも必死なのはわかる。担当女優のためだから、手段を選んでいられないんだろう。でも、やり方がちょっとえぐい。昔好きだった花束を持ってウキウキで来たヘの気持ちを考えると、さすがに同情する。最後のシーンは演出がうまい。ブレスレットが落ちてああ、終わったと思わせた直後、ジェヨンからのお酒おごってよ。これは反則だろ。完全にこっちの心を弄んできてる。この一言で、二人の関係がまた動き出すのが確定した。これは次も見逃せない。

つづく