いきなり朝鮮時代へタイムスリップ?
物語は、2025年のフランスから始まる。主人公のヨン・ジヨンは、超絶腕利きのシェフだ。料理コンテストの決勝で、なんとコンロが故障するトラブルに見舞われる。普通ならパニックだよな。でも彼女は、藁で即席コンロを作って料理を完成させちまうんだ。その根性がすごい。
作ったのは、朝鮮時代の王イ・ホンにちなんだ鹿肉のステーキ。これが見事に優勝して、ジヨンはミシュラン三つ星レストランの料理長になることが決まる。まさに人生の絶頂期だよな。
韓国に帰る飛行機の中で、ジヨンは親父に頼まれた古い本を運んでいた。ところが、乗客がこぼしたコーヒーで本がびしょ濡れになるアクシデントが発生。彼女はトイレで本を乾かそうとする。その本は古い料理本だった。ちょうどその時、窓の外では日食が起きていた。すると本が突然光り出して、ジヨンは渦に吸い込まれてしまう。
気づいた時、彼女は森の中にいた。しかも、罠にかかって網で宙吊り状態。マジで最悪の目覚めだろ。
森で出会ったヤバい男
その森に、一人の男が現れる。王様のイ・ホンだ。彼は狩りの真っ最中だった。宙吊りのジヨンを見て、彼は彼女を女の幽霊だと勘違いする。そして、いきなり刀で斬りかかろうとするんだ。危なすぎるだろ、この男。
その瞬間、森に隠れていた反乱軍がイ・ホンめがけて矢を放つ。矢はイ・ホンに命中し、彼とジヨンは二人そろって崖から水の中へ真っ逆さま。
なんとか岸にたどり着いたジヨンは、気を失っているイ・ホンの傷を手当てしてやる。根は優しいんだよな。でも、意識を取り戻したイ・ホンは、またナイフで彼女に襲いかかる。助けてやったのに、この仕打ち。信じられないよな。
もみ合いの末、ジヨンはイ・ホンを殴って再び気絶させる。そして、彼を縛り上げて森の中を引きずって歩き始めるんだ。立場が完全に逆転したわけだ。
まさかのビビンバで王が涙?
二人は森の中で、空き家が並ぶ場所を見つける。そこは、イ・ホンが自分の狩猟場を広げるために住民を追い出した村だった。ジヨンは、そんなひどい政策をした暴君ヨニグンの話をする。目の前の男がその本人だとは、夢にも思わずに。
その空き家には、ギルグムという少女が隠れていた。彼女はこの村の元住民だったんだ。お腹を空かせた三人のために、ジヨンが料理を振る舞うことになる。彼女はポケットに忍ばせていたコチュジャンとバターを使って、即席のビビンバを作る。
イ・ホンとギルグムは、初めて食べるその味に最初は戸惑う。でも、すぐにその美味しさの虜になった。イ・ホンなんて、そのビビンバを一口食べた途端、亡き母親との思い出が蘇って涙を流すんだ。料理一つで、暴君の心を動かしちまった。
食事の後、ギルグムからここが朝鮮時代だと聞かされ、ジヨンはついに自分が置かれた状況を理解する。その時、イ・ホンを探していた彼の部下たちが現れる。川で髪を洗っていたジヨンとギルグムは、彼らに見つかってしまう。
感想:王道だけど、そこがいい!
タイムスリップものっていうと、もう散々やり尽くされたジャンルだよな。でも、このドラマはそこに料理っていうスパイスを効かせてきたのが面白い。主人公のジヨンが、ただ流されるだけの女の子じゃないのがいい。普通、朝鮮時代に飛ばされたら泣いて終わりだろ。なのに、王様をぶん殴って気絶させるとか、強心臓すぎる。サバイバル能力が高くて、見ていて頼もしいよな。
一方の王様イ・ホンも、最初はただの冷酷な暴君かと思った。でも、ビビンバ一杯で号泣しちゃうとか、意外と人間らしい一面がある。このギャップにやられるんだよ。現代のシェフが作る料理が、過去の人間の心を解きほぐしていく展開は、ベタだけどやっぱりグッとくる。これからジヨンの料理が、カチコチに固まった宮廷の人たちをどう変えていくのか。これは見続けるしかないだろ。
つづく