ストーリー
世界的な文学賞にノミネートされたベストセラー小説を原作に、現代を生きる若者たちの愛と人生を瑞々しく、そして痛々しいほどリアルに描いた珠玉のラブストーリー。その詩的なセリフと斬新な演出は、韓国国内で「今年のベストドラマ」と絶賛されました。
作家を夢見るゲイの青年、コ・ヨン(ナム・ユンス)。彼は、異性愛者である大学時代からの大親友、ミエ(イ・スギョン)とソウルの片隅で一緒に暮らしている。人生で何よりも「愛」を大切にするヨンは、いつも全力で恋に落ち、そして傷ついてきた。物語は、そんな彼の不器用で愛おしい恋愛模様を、一番近くで見守ってきた親友ミエの視点を通して描かれる。
20代の初恋だった写真家のナム・ギュ。10歳年上の研究員ヨンスと交わした情熱的な愛。本当の初恋だったと気づかされるバーテンダーのギュホ。そして30代になり、ソウルで出会ったミステリアスな日本人男性、ハビビ。
出会いと別れを繰り返す中で、ヨンは愛することの喜びと痛み、そして移ろいゆく人生の真実を学んでいく。これは、大都会の喧騒の中で、自分だけの愛し方を探し求める、一人の青年の魂の記録。
見どころ
1. 【世界が認めた文学作品が原作】珠玉の物語と詩的なセリフ
本作の原作は、世界三大文学賞の一つであるブッカー賞の国際部門にノミネートされたパク・サンヨンの同名小説です。その文学的な評価は世界的に高く、日本を含む15カ国以上で翻訳出版されています。ドラマ化にあたり、原作者本人が脚本に参加。そのため、登場人物たちの心情を的確に捉えた、まるで詩の一節のような美しいセリフが散りばめられています。単なる恋愛ドラマに留まらない、文学的な香気と深い余韻を味わえるのが最大の魅力です。
2. 【4人の監督による斬新な演出】恋の数だけ、世界が変わる
全8話で主人公ヨンの4つの恋愛を描く本作は、4人の映画監督がそれぞれ2話ずつ担当するという、非常にユニークなリレー形式で制作されました。ホ・ジノ(『八月のクリスマス』)やホン・ジヨン(『結婚前夜 ~マリッジブルー~』)といった名匠たちが、それぞれの解釈でヨンの愛の物語を紡ぎます。恋の相手が変わるたびに、映像のトーンや雰囲気ががらりと変化し、まるで4つの異なる映画を観ているかのような新鮮な驚きと感動を視聴者に与えてくれます。
3. 【誰もが自分を重ねる普遍的な愛】セクシュアリティを超えた共感の物語
主人公はゲイ男性ですが、彼が経験する恋のときめき、嫉妬、喪失感、そして自己肯定感の揺らぎは、性別や性的指向に関係なく、誰もが人生で一度は経験する普遍的な感情です。だからこそ、多くの視聴者が「まるで自分の物語のようだ」と深く共感しました。作中では、同性愛やHIVといった繊細なテーマも真摯に、そして決して感傷的になることなく描かれており、現代社会を生きる私たちの心に深く突き刺さります。
4. 【主演ナム・ユンスの魂の熱演】痛々しくも美しい、愛の記憶
主人公ヨンを演じたナム・ユンスの魂を削るような熱演は、本作を語る上で欠かせません。インタビューで「キスシーンだけで300回は撮影した」と語るほど、役に深く没入。恋に一喜一憂し、愛に傷つきながらも前を向こうとする青年の姿を、繊細かつ情熱的に体現しています。彼の瞳が映し出す喜びと哀しみが、物語に圧倒的な説得力を与えています。豆瓣(中国)で8.7、IMDbで8.8という極めて高い評価が、作品の質の高さを物語っています。
ネタバレ
キャスト、登場人物

コ・ヨン
ナム・ユンス

チェ・ミエ
イ・スギョン

キム・ナムギュ
クォン・ヒョク

ノ・ヨンス
ナ・ヒョヌ


