あらすじ

相変わらず口八丁で詐欺まがいのことをやってるキム・ウク。今日も大口の客をだまして、悠々自適な生活を送ってる。はずだった。ある夜、偶然にも女性が車に押し込まれる拉致現場を目撃してしまう。正義感なのか、ただの好奇心なのか。ウクはその様子をスマホで撮影する。

当然、犯人たちに気づかれて、全力で逃げる羽目に。悪いことは重なるもんで、今度はウクに金をだまし取られた連中まで現れる。犯人グループと詐欺被害者グループ。二組に追われるウクは、パニック状態で道路に飛び出した。そこに一台の車が突っ込んでくる。

車を運転していたのは刑事のシン・ジュノ。まさかの再会が交通事故って、どんな運命だよ。ウクは病院に運ばれ、一度は心臓が止まる。マジで死ぬかと思ったけど、奇跡的に息を吹き返した。

退院したウクは、今度は拉致犯に捕まってしまう。なんとか自力で脱出したものの、逃げる途中で崖から真っ逆さま。落ちた先で彼を助けたのは、あのチャン・パンソクだった。懐かしい顔との再会も束の間、ウクは自分が奇妙な村に迷い込んだことに気づく。スマホは圏外。バスも来ない。そこは、簡単には出られない場所だった。

ネタバレ

ウクが迷い込んだ村、そこは第3工業団地と呼ばれる場所だった。見た目は普通の村だ。でも、どこかおかしい。ウクはそこで、ハナという小さな女の子に出会う。ハナは母親を探して泣いていた。バス停で見た尋ね人の貼り紙。ウクは、ハナが行方不明の子供だと気づく。

お人好しなのか、ただのおせっかいなのか。ウクはハナを助けて村から脱出しようと決める。子供をスーツケースに隠して運び出すなんて、我ながらクレイジーな作戦を思いつく。案の定、村の出口を抜けたところでスーツケースを開けると、ハナの姿は消えていた。まるで最初からいなかったみたいに。

パニックになるウクの前に、村に住むチェ・ミジャという老婆が現れる。彼女はウクにささやいた。ここは死んだ者たちが暮らす村だよと。ウクは当然信じない。だけど、村の住人が目の前で淡い光になってフッと消える瞬間を目撃してしまう。

その頃、パンソクは家でテレビを見ていた。ニュースが報じていたのは、認知症を患っていたチェ・ミジャの遺体が山中で発見されたという知らせ。ウクがさっきまで話していた、あの老婆だ。

ここで全てのピースがはまる。この村は、まだ遺体が見つかっていない死者たちの魂が、一時的に留まる場所だったんだ。シーズン1でウクたちがいたドゥオン村と同じ、もう一つの彼らがいた場所。愕然とするウク。じゃあ、自分が助けようとしている可愛い少女ハナも、もしかして…。ウクはハナに問いかける。君も…死んでるのか?。ハナは何も答えない。ただ、悲しい目をしてウkウクを見つめるだけだった。

感想

いやー、待ってたぜ!ウクとパンソクおじさんのコンビが帰ってきた。ウクの相変わらずの口達者なところと、事件に首を突っ込まずにはいられないトラブルメーカーっぷりは健在で、見ていて安心するよ。1話から交通事故に遭って、拉致されて、崖から落ちるって、どんだけ波乱万丈なんだ。

今回の舞台は工業団地にある死者の村。前回のドゥオン村とはまた違った雰囲気で、新鮮な気持ちで見れるのがいい。死者の魂が見えるっていうファンタジー設定はそのままに、失踪事件っていう現実の社会問題を絡めてくる。このドラマの真骨頂だよね。ウクが詐欺師に追いかけられるシーンは笑えるのに、ふとした瞬間に描かれる死者たちの無念さには胸が締め付けられる。このユーモアとシリアスの緩急が本当にうまい。

パンソクおじさんとウクの再会シーンは、やっぱりグッとくるものがあった。これからこの二人が、新しい村でどんな事件を解決していくのか。1話から完全に心を掴まれた。

つづく