なあ、ちょっと聞いて。ヤバいドラマが始まった。タイトルからして不穏だけど、中身は想像の100倍重かった。今回は第1話の話をしようか。
あらすじ:何かがおかしい日常
物語は、主人公のチョ・ウンスが車を運転しているシーンから始まる。助手席には親友のヒス。その顔には痛々しいアザがある。このオープニングだけで、もう嫌な予感しかしない。
時間は少し巻き戻る。ウンスはデパートの宝飾店で働いている。すごく仕事ができる女って感じだ。その日は親友のヒスとランチの約束をしていた。でも、ヒスはモールに着いているはずなのに、直前でドタキャンしてくる。何か変だ。
謎の男ソベクとの出会い
ウンスの職場はトラブル続きだ。VIP客の連れであるチン・ソベクという男が、ダイヤモンドの腕時計を盗んだ。ウンスは彼が働くチャイナマーケットまで追いかける。一日中張り付いて、彼を問い詰めた。
ソベクは事業のために借りただけだと言い張る。結局、その事業は失敗して、彼は夜に時計を返しに来た。ウンスはストラップに傷がついているのを見逃さない。ストラップ代を買うように彼を説得した。
このやり取りの間、ウンスはすごく冷静だ。彼がどんな態度をとっても動じない。二人は結局一緒に酒を飲んで、麻雀までやる仲になる。ソベクはウンスがすっかり気に入ったみたいで、自分のところに引き抜こうとする。ウンスは断ったけどね。
親友の夫とVIP客の異変
職場で、ウンスはヒスの夫にばったり会う。彼は頻繁にジュエリーを買いに来るらしい。妻を驚かせるためだと言う。ウンスは混乱する。だってヒスは、サプライズが大嫌いなはずだ。
別の日には、VIP客のカン夫人が助けを求めてきた。夫に殴られたと泣きついてくる。ウンスがショックを受けていると、すぐに夫のクォン氏が現れて彼女を連れ去ってしまう。クォン氏は口止め料のつもりか、ウンスの名前でギフトを500個も購入した。ウンスは気分が悪くてたまらない。その日の夜、彼女は柔術のクラスで鬱憤を晴らしていた。
ネタバレ:暴かれる暴力とウンスの過去
ここからが本番。ウンスが抱える闇と、彼女の周りで起きる暴力の正体が明らかになっていく。
父親の暴力と無力な警察
ウンスの過去がフラッシュバックで描かれる。子供の頃、彼女と弟のウニョクはクローゼットに隠れていた。父親が母親を殴っている間、息を潜めていたんだ。きしむドアが開く音は、彼女のトラウマになっている。
母親の誕生日。忙しい中でもウンスとウニョクは実家に顔を出す。そこには相変わらず暴力をふるう父親の姿があった。些細なことで父親は爆発し、母親を殴りつける。ウニョクは逃げ出し、ウンスは父親に立ち向かった。母親はやめてと懇願するだけ。父親はもっと激怒する。
昔、母親は窓から飛び降りようとしたことがある。ウンスがギリギリのところで助けた。その経験から、彼女は開いた窓の近くにいる人を見るだけでパニックになる。
ウンスは父親を警察に通報しようとした。でも無駄だった。父親が言った通りだ。警察は家庭内のことなんか気にしないと。
親友ヒスを襲う悲劇
ウンスは親友のヒスが心配でたまらない。連絡を取ろうとしても、ヒスは彼女を避ける。ウンスはヒスの家に忍び込んだ。そこで見たのは、DVでめちゃくちゃに腫れ上がった親友の顔だった。
ウンスはすぐに警察に通報する。でも、父親の時と同じだった。警察は全く真剣に取り合ってくれない。絶望したウンスは、柔術のクラスで自分を追い詰める。気を失いそうになってもタップアウトしない。結果、ジムから一時的に出入り禁止にされてしまった。
ウンスとヒスの絆は深い。昔、ウンスが母親の自殺未遂で自暴自棄になった時、彼女を救ったのはヒスだった。その時、ヒスの腕には一生消えない傷が残った。ヒスは結婚式でも、その傷を隠そうとしなかった。
殺そうその一言がすべてを変えた
ある夜、ウンスは酔いつぶれて、ソベクに介抱される。後日、借りを返しに行ったウンスに、ソベクは言う。前に進めないなら、狂気を解き放てと。
その瞬間、テレビのニュースが流れた。あのVIP客だったカン夫人が、夫の車の前に飛び込んで死んだと報じている。ウンスは凍り付く。彼女が助けを求めてきた、まさにあの日の服装だった。
ウンスはパニックになって母親とヒスに電話する。母親は無事だった。でもヒスは電話に出ない。ウンスが取り乱していると、 옆にいたソベクが何気なく言った。自殺なんかしなきゃいいのに。夫を殺して復讐すればいいんだ。
ウンスはその言葉にハッとする。彼女はヒスの元へ全力で走った。ヒスはまさに命を絶とうとしていた。ウンスはそれを止める。
ヒスは泣きながら言った。夫に殺されるくらいなら、自分で死にたい。
それを聞いたウンスは、怒りで震えていた。彼女は静かに、でもはっきりと宣言する。あいつを殺そう。あんたの夫、ジンピョを。
このエピソードの感想
いや、マジでキツい。第1話からDVのオンパレードで、見てるこっちの胸が苦しくなった。特に、ウンスが父親やヒスの夫を通報しても、警察が家庭の問題で片付けるシーン。あの無力感は本当にリアルで、腹が立ったよ。主人公のウンスは、一見すると冷静で強い女性だ。でも、その内側には父親の暴力で刻まれた深いトラウマがある。柔術で自分を痛めつける姿は、彼女の心の叫びそのものに見えた。
そんな中で、謎の男ソベクの存在がいいスパイスになってる。彼の狂気を解き放てっていうセリフが、ウンスの最後のタガを外すきっかけになった。ラストシーンでウンスが殺そうと決意する瞬間は、鳥肌が立った。これは単なる復讐劇じゃない。暴力の連鎖を断ち切るために、被害者たちが加害者になる物語だ。重い。すごく重いけど、来週も見ずにはいられない。
つづく

