第2話:あらすじとネタバレ
地獄の始まり
まず、ヒスの視点から話が始まる。1話でウンスとの約束をすっぽかした日、彼女はアメリカに高飛びしようとしてたんだ。でも、夫のジンピョがそれを許さない。ヒスの病気のお母さんを人質にして、彼女を力ずくで止める。それだけじゃない。罰として、ヒスが飼ってた猫を殺すんだ。信じられる?
家に帰ったヒスを待っていたのは、さらなる地獄。ジンピョは大音量で音楽をかけて、彼女を殴る。暴力を振るったかと思えば、今度は山のようなプレゼントを渡してきて、一緒に寝る。典型的なDVのサイクルだよね。
このジンピョ、強迫性障害(OCD)の気もあるみたい。彼が作った異常なルールに、ヒスは従わなきゃいけない。怪我ひとつすることさえ許されないんだ。ヒスは薬を隠れて飲んで、日中は物置部屋でなんとか正気を保ってる。そこには彼女の絵の道具がある。昔、彼女は絵本作家だったんだ。
歪んだ家族
ヒスの生活はどんどん悪くなる。ジンピョが家に監視カメラを設置したからだ。もうプライバシーなんてない。頼りのウンスは仕事で忙しくて、電話にも出られない。
ジンピョはヒスのスマホもチェックする。ウンスと友達でいることが気に入らないんだ。過去にジンピョの暴力が原因で、ヒスが流産したこともここで分かる。なのにジンピョは、その責任をヒスに押し付けてる。マジで救いようがない。
ある日、ジンピョはヒスを着飾らせて、あるイベントに連れて行く。彼の母親、コ・ジョンスクの講演会だ。驚くことに、この母親もDVサバイバーだった。彼女が語る亡き夫の姿は、今のジンピョと瓜二つ。血は争えないってことか。
過去の回想シーンも挟まる。ヒスは一度、警察に駆け込もうとした。でも、ジンピョの姉、ジニョンがそれを阻止する。彼女、なんと警察官なんだ。ジニョンはヒスに言う。DV事件なんて解決しない。夫を陥れるのは簡単よ。つまり、弟を守るって脅してきたわけ。四方八方、敵だらけだ。
唯一の光、そして絶望
現代に戻って、家族で食事会。母親のジョンスクはヒスのあざに気づく。でも、事故だと思い込んでる。姉のジニョンは馴れ馴れしくヒスに話しかけてくる。トイレではDVの通報を取り下げてくれてありがとうなんて言う始末。もうめちゃくちゃだよ。
もちろん、この会話をジンピョが見逃すはずがない。なぜジニョンがヒスと親しげに話していたのか問い詰める。ヒスが嘘をついてその場を離れようとすると、また暴力を振るわれる。
その日、ウンスがヒスの様子を見に家までやってくる。ヒスは監視カメラを意識してパニックになる。ジンピョに見られたら、また何をされるか分からない。彼女はウンスを突き放して追い返してしまう。でもウンスは諦めない。あなたのそばにいるとメッセージを送るんだ。ヒスは涙を流しながら、そのメッセージを削除する。辛すぎるよ。
壊れていく心
ゴミを捨てに行った時、階下の隣人がヒスのあざに気づく。いつでもうちに来ていいのよと声をかけてくれる。でもヒスは、同情されるのが嫌で逃げ出してしまう。行き場のない怒りと絶望の中で、彼女は久しぶりに絵を描く。それは、暴力的で暗い絵だった。
後日、ジンピョは重要なクライアントのキムさんとの契約のため、ヒスをアートギャラリーに連れて行く。一人にされたヒスは、やけになって酒を飲み始める。ジンピョは契約を台無しにするなと警告する。ヒスはそれがおかしくてたまらない。
結婚してすぐの頃の回想が入る。ヒスは本の出版記念会を成功させて、イタリアのブックフェアに招待される。でもジンピョは、彼女がそれを受け入れたことに激怒して暴力を振るう。ヒスは招待を断るしかなかった。
現在、酔っぱらったヒスはキムさんの絵を見て笑い出す。自分の惨めな状況も重なって、もうどうでもよくなってるんだ。ジンピョが止めようとするけど、ヒスはキムさんをからかうのをやめない。ついにキムさんがキレて、ヒスを平手打ち。ジンピョはヒスを引きずっていく。ここでヒスは我に返る。自分がとんでもないことをしたと気づいて許しを請うけど、パニックで食べ物のテーブルに突っ込んでしまう。
死ぬのは、あいつ
激怒したジンピョは、ヒスを拷問する。もう限界だった。ヒスは、いつかこの男に殺されるんだと悟って、自分の運命を受け入れる。
その時だ。ウンスがやってきて、飛び降りようとするヒスを止める。ヒスは叫ぶ。誰かが死ななきゃ、これは終わらない。
それを聞いたウンスは、静かに、でもはっきりと決意する。死ぬのは、ジンピョの方よ
場面は切り替わる。ビルから落ちて血を流すジンピョ。その腹には、一本の包丁が突き刺さっていた。ここで2話は終わり。いや、とんでもない引きだよ!
第2話の感想
見てるこっちの胸が苦しくなる回だった。ヒスが逃げようとしても、夫のジンピョだけじゃなく、彼の母親や警察官の姉までが壁となって立ちはだかる。この絶望的な状況は、本当にリアルで怖い。ジンピョの異常な支配欲と暴力は、彼の母親が語った父親像とそっくりで、負の連鎖を感じさせる。特に姉のジニョンが最悪だ。正義の味方であるはずの警官が、身内可愛さに被害者を追い詰めるなんて、ありえない。
そんな地獄の中で、ウンスの存在が唯一の希望だったけど、ヒスは彼女さえも突き放してしまう。もうダメかと思った最後の最後で、ウンスが下した決断。死ぬのはジンピョの方。この一言で、ただのDVサスペンスから、二人の女性による復讐劇へと物語が一気に動き出した感じがする。息苦しいけど、目が離せない。
つづく

