第1話:赤い糸の始まり

物語は、運命の赤い糸を結ぶっていう不思議な老人月下老人(縁結びの神様)の話から始まる。まあ、ファンタジーな導入だね。でも、ここから始まる話が、全然ファンタジーじゃないんだ。ドロドロで、ヒリヒリするやつ。

暴君のフリをする皇太子、イ・ガン

まず登場するのが、皇太子のイ・ガン。こいつが、まあひどい。自分の服の色が気に入らないってだけで、めちゃくちゃにキレ散らかす。部下からしたら、たまったもんじゃないよね。

宮殿の大臣たちとの会議でも態度は最悪だ。みんなが早く再婚してくださいよって言うと、イ・ガンはあっさり言うんだ。わかった。じゃあ左議政キム・ハンチョルの娘と結婚するって。え、待って。そのキム・ハンチョルって、お前の最大の敵じゃないの?なんで一番厄介な奴の娘と結婚するんだよ。誰もがそう思ったはずだ。

すべてを操る男、キム・ハンチョル

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そのキム・ハンチョルっていうのが、今の宮殿を牛耳ってる黒幕だ。

王様であるイ・ガンの父親ですら、ハンチョルの言いなり。完全に孤立させられてる。

ハンチョルは、自分の娘をイ・ガンに嫁がせた後、イ・ガンを殺すつもりなんじゃないかって王様も疑ってるくらい。

この男、マジでヤバい。

イ・ガンが亡くなった妃の墓の前で毒を飲んで死のうとした時、ハンチョル本人が現れるんだ。

そこで衝撃の告白。王妃を殺して、お前の嫁に罪を着せたのは俺だって。

堂々と自白するんだよ。自分には誰も逆らえないって自信があるから。

胸糞悪いけど、ここまで堂々としてると、逆にすごい。

記憶を失くした女、パク・ダリ

場面は変わって、ウルチンっていう田舎町。

ここでパク・ダリっていう女の子が塩を売って暮らしてる。

彼女は、溺れかけてたところを助けられたんだけど、それより前の記憶が一切ない。

ある日、お得意様から頼み事をされる。

ハニャン(都)にいる娘が心配だから、様子を見てきてくれって。

ダリは行商人に変装して、都に行くことを決める。

でも、叔母のホンナンが必死に止めるんだ。行っちゃだめだ。お前は元奴隷で、ハニャンではまだ追われている身なんだって。

まあ、行くよね。主人公だもの。

運命の出会い、そして最悪の出会い?

ハニャンに着いたダリは、早速トラブルに巻き込まれる。

市場を歩いていたら、イ・ガンに見つかるんだ。

イ・ガンはダリを見て、死んだ妃と見間違える。

一方のダリは、イ・ガンを叔母さんが言ってた奴隷狩りだと勘違い。全力で逃げる。このすれ違い、ドラマの王道だね。

ダリは近くの小屋に逃げ込んで着替えようとする。

そしたら、中に男がいた。びっくりした男が持ってた時計を落として、それがダリの頭に直撃。ダリは気絶。

展開が早すぎる!

その男はジェウン。なんとイ・ガンのいとこだった。

ジェウンは時計を壊したんだから弁償しろって言って、ダリを自分の屋敷に閉じ込めてしまう。

皇太子の本当の顔

そこにイ・ガンがやってくる。

ジェウンに俺の時計を盗んだな!とか言って、わざと喧嘩を始めるんだ。

周りの人間は慌てて逃げていく。

そう。これ、全部演技だった。

イ・ガンはただの暴君じゃなかった。

政治に興味がないふりをしながら、裏ではハンチョルへの復讐計画を練っていたんだ。

うわー、そういうことか!ここで一気に面白くなった。

あの横暴な態度は、敵を油断させるためのカモフラージュだったわけだ。

まさかの再会

その頃、ダリは屋敷から逃げ出そうとしていた。

追っ手に追い詰められて、屋根から飛び降りる。

その落下地点にいたのが、イ・ガン。

ダリは、すっぽりイ・ガンの腕の中に。はい、運命の再会。これぞ韓国ドラマって感じのシーンだったね。

ラストは、ダリの故郷。叔母のホンナンが呟くんだ。

あの子の正体がハニャンでバレたら、殺されるって。

一体ダリの正体って何なんだ?気になる終わり方だった。

感想

第1話から情報量がすごかったけど、とにかく面白かった。伏線だらけで、一瞬も目が離せない。暴君だと思ってた皇太子イ・ガンが、実は復讐のために爪を隠す策略家だったっていうのが最高に痺れる。彼の孤独と怒りが伝わってきて、応援したくなる。

一方で、記憶喪失のヒロイン、ダリ。彼女が亡くなった皇太子妃とそっくりっていう設定が、今後の鍵になるのは間違いない。彼女は本当にただのそっくりさんなのか。それとも…。この謎が物語の中心になりそうだね。

悪役のキム・ハンチョルも、ここまで清々しいほどの悪人だと逆に魅力的。彼をどうやって追い詰めていくのか、イ・ガンの手腕に期待したい。他にも謎めいたいとこのジェウンとか、宮殿の権力争いとか、いろんな要素が絡み合ってて、すごく見ごたえがある。テンポもいいし、これは間違いなく当たりドラマ。

つづく