第2話封じられた赤い糸あらすじ
物語は5年前にさかのぼる。イ・フィ王から皇太子妃へ、一枚の紙が届く。そこには皇太子のために死ねと書かれていた。彼女は冷たい湖に身を投げる。叔母のホンナンが後を追うと、そこには不思議な木があった。皇太子妃は木の根元で意識を失っていた。
そこに月下老人という謎の男が現れる。彼は、皇太子妃の手にある赤い印を指さした。これは記憶を封じる赤い糸の印だと言う。過去を思い出させてはいけない。月下老人はそう警告して消えた。
皇太子妃が目を覚ます。ホンナンは彼女にあなたの名前はダリよと告げた。自分は叔母だと嘘をついた。一方、イ・ガンは皇太子妃の遺体と対面する。指輪だけが本人の証。でも、その顔は誰だか分からないほどだった。彼は、彼女が死んだと信じ込むしかなかった。
ネタバレ:再会と新たな謎
屋根から落ちてきた君
時間は現在に戻る。イ・ガンと従兄弟のジェウンは、ある事件を追っていた。イ・ガンの母親を殺した犯人はまだ見つからない。だから、別の事件から探ることにした。先代の王とその息子が不審な死を遂げた癸巳の年の事件だ。二人は木剣の稽古中に倒れたらしい。
イ・ガンは、木の破片から体内に入る毒を調べていた。医者たちは口をそろえて鴆の毒だと言う。それは清の国に伝わる伝説の鳥の毒だった。ジェウンがその鳥を最近売ったという老人を見つけ出す。鳥が売られた時期、キム・ハンチョルという男が旅をしていた。まさか、彼が犯人なのか。
そんなシリアスな話をしている時だった。突然、屋根から誰かが落ちてきた。イ・ガンの腕の中に、すっぽりと。その顔を見て、イ・ガンは息をのむ。死んだはずの皇太子妃、ダリだった。彼は驚きのあまり、一度彼女を地面に落としてしまう。我に返って、今度は強く彼女を抱きしめた。ダリは記憶がない。だから、いきなり抱きついてくる男を突き放した。
ホ夫人救出作戦
ダリはホ夫人を助けなきゃと思い出す。彼女は自分の荷物も忘れて走り去った。残された鞄の中には、ホ夫人へのメモがあった。イ・ガンたちは、その夫人が危険な状況だと気づく。
その頃、ダリは家から抜け出したホ夫人を箱に隠していた。でも、すぐに見つかってしまう。二人が無理やり連れ戻されそうになった時、ジェウンが現れた。彼は男たちを足止めし、二人を逃がす。
ところが、今度はイ・ガンが二人の前に立ちはだかった。彼はなんと、男たちにホ夫人を連れて行かせてしまう。ダリは当然、イ・ガンに食ってかかった。その口論の最中、彼女は昔の皇太子妃が言ったのと同じ言葉を口にする。イ・ガンは確かめたくなった。落ちる花びらを捕まえるとどうなるか知っているか。彼は昔の答えを期待して尋ねた。ダリは答えない。イ・ガンは取引を持ちかける。俺がホ夫人の問題を解決したら、その答えを教えろ。
偽りの監察官、現る
イ・ガンは一人でホ夫人の嫁ぎ先、キム家に乗り込んだ。死にたくないというホ夫人の声を聞く。彼は彼女の義父キム・ジピョンを縛り上げた。この娘に指一本でも触れてみろ。彼の目は本気だった。
その頃、ダリは村人たちを集めていた。強制的な自害に抗議するため、キム家へ向かう。でも彼女が着いた時には、もうイ・ガンがすべて片付けていた。そこへ役人がやってくる。イ・ガンはとっさに王室の監察官だと名乗った。そして、キム・ジピョンを逮捕するよう命じる。頭がキレすぎる。
彼はダリに、もう一度花びらの答えを求めた。でも、彼女は彼が望む答えを言わない。イ・ガンの顔に、深い悲しみが浮かぶ。それを見たダリは、彼を慰めるために食事をおごると提案した。
明かされる過去と迫る危機
場面は変わって王宮。キム・ハンチョルは、イ・ガンの行動に不快感を示していた。彼は娘のウヒを宮殿に呼び出す。でも、その娘ウヒは父からの手紙を銃で撃ち抜いた。かなり訳ありな親子らしい。1年前の回想では、ジェウンが彼女の絵を描いていた。二人は恋人同士だったようだ。
イ・ガンと歩いていたダリの前に、彼女の両親が現れる。ダリは慌ててイ・ガンと別れ、両親と去った。安全な場所で、ダリは両親に告げる。父が宮殿の宦官で、母が女官だったことを知っている、と。二人が宮殿から逃げ出したことも、ずっと前に気づいていた。
その夜、ダリはこっそり家を抜け出す。助け出したホ夫人のために、新しい家を用意してあげた。帰り道でジェウンに会う。彼はダリの顔の広さに感心しているようだった。一方、キム家の使用人がダリへの復讐を誓うのを、ジェウンは聞いてしまう。
翌日、イ・ガンは居酒屋でダリを待っていた。そこをダリの両親が通りかかる。イ・ガンと一緒にいた宦官セドルが、ダリの父の顔に見覚えがあるようだった。
ダリが居酒屋へ向かう途中、事件が起きる。キム家の使用人が、彼女に盗みの濡れ衣を着せた。ダリは捕らえられ、旅商人の本部に連行される。彼女の言い分は聞いてもらえない。鞭打ちの上、足を切断する刑を宣告される。絶体絶命のその時。戸を蹴破って、イ・ガンが飛び込んできた。彼はギリギリのところで、ダリを救い出した。
第2話の感想
いやー、今回も濃かった。まず、再会のシーンが強烈だったな。屋根から落ちてきて腕の中に、なんて少女漫画みたいな展開なのに、その後のイ・ガンの反応がリアルで切なかった。死んだはずの最愛の人を見つけて、驚いて落としちゃうとか、人間味があってすごくいい。彼女が記憶を失っているっていうのが、このドラマのもどかしさを加速させてる。
イ・ガンのキャラもどんどん好きになる。頭がキレて行動力もある。監察官のふりをして悪人を懲らしめるなんて、痛快だった。でも、そんな彼がダリのことになると途端に感情的になったり、傷ついたりする。そのギャップがいいんだよ。
もちろん、ダリもただ守られてるだけじゃない。ホ夫人を助けるために一人で奔走する正義感と行動力は見ていて気持ちがいい。だからこそ、最後の濡れ衣を着せられて罰せられそうになるシーンは、こっちまで悔しくなった。イ・ガンが助けに来た時は、思わずよっしゃ!って声が出たよ。サスペンスとロマンスのバランスが絶妙で、本当に目が離せない。
つづく


