幸せの絶頂から悪夢へ

物語は2017年の結婚式から始まります。新郎のキデと新婦のユンス。二人の間には愛らしい娘、ソプも生まれ、幸せな家庭を築いているように見えました。

しかし、時は流れて2022年。事態は急変します。キデが自身のスタジオで首を刺され、血まみれで倒れていたのです。

発見したユンスは必死に止血を試み、救急車を呼びます。けれど、その願いも虚しくキデは息を引き取りました。幸せだった日々が、一瞬にして葬儀の悲しみへと変わってしまったのです。

疑惑の未亡人

数日後、ユンスはリュ刑事から事情聴取を受けます。彼女はスタジオから黒いパーカーを着た人物が出ていくのを見たと証言しました。

さらに、その日は二人目の子供について話し合うデートの予定だったこと、そしてスタジオには教え子のオ・ソウォンがいたことも明かします。

しかし、警察はユンスに違和感を抱いていました。手首にある不自然なアザ。そして、夫を亡くしたばかりとは思えないほど気丈な振る舞い。

さらに驚くべきことに、彼女は夫の遺品をすぐに売りに出していたのです。この行動は、さすがに怪しすぎますよね。

敏腕検事ペク・ドンフンの登場

ここで登場するのが、元刑事の検事ペク・ドンフンです。彼は現場の異様さに気づきます。犯人はエッチング液(腐食液)を撒いて証拠を消していましたが、なぜか凶器のナイフだけは綺麗だったのです。

ドンフンはいったんユンスを帰宅させますが、執拗に彼女をマークします。そして、ユンスの教室を捜索した際、決定的な証拠を見つけました。なんと、エッチング液の購入レシートが出てきたのです。

一方、疑われていた教え子のソウォンには、タクシーに乗って帰宅したという完璧なアリバイがありました。これで容疑者は、ユンス一人に絞られてしまいます。

暴かれる過去と検事の仮説

逮捕されたユンスに対し、ドンフン検事の厳しい尋問が始まります。彼はユンスのUSBメモリから、夫婦のプライベート動画を発見していました。そこには、冗談めかして夫を殺すと言うユンスの姿が映っていたのです。

ドンフンは独自の推理を展開します。ユンスは夫の浮気現場を目撃し、ワインボトルで殴った後に刺殺した凶器のナイフを別のものとすり替え、ソウォンに罪をなすりつけようとしたそう詰め寄るのです。

さらに彼は、ユンスが孤児院時代に友人を階段から突き落とした過去まで持ち出します。生徒たちが書いた先生は暴力的ではないという嘆願書も、彼には届きません。ユンスは必死に無実を訴えますが、状況証拠はあまりに不利でした。

判決、そして謎の女の微笑み

結局、ユンスの訴えは届かず、無期懲役の判決が下されます。世間はこの女教師による夫殺害事件に釘付け。しかし裏では、この事件を利用して別の汚職事件から目を逸らさせようとする上層部の思惑も動いていました。

ここで、真実らしき回想シーンが流れます。あの日、ユンスは本当にスタジオから出てくるフードの人物を目撃していました。中に入ると夫はすでに倒れており、驚いてワインボトルを落としてしまったのです。彼女は本当に、ただの第一発見者だったのかもしれません。

そしてラストシーン。ガラス張りの豪華な邸宅で、ニュースを見ている謎の女性モウンが映し出されます。彼女の周りには、なんと二つの死体が転がっていました。テレビ画面の中で無実を叫ぶユンスを見つめながら、モウンは不敵に微笑むのでした。

第1話の感想

冒頭の幸せな結婚式から一転、あまりに救いのない展開に息を呑みました。ユンスの行動は確かに不可解ですが、検事の決めつけ捜査もかなり強引で怖かったです。そして何より衝撃だったのはラストのモウン! 優雅な暮らしの中に死体が転がっている異常な光景と、あの笑顔の意味深さ。ユンスは冤罪なのか、それともモウンと何か関係があるのか。続きが気になりすぎて眠れません。

つづく