あらすじ

元貞皇帝が崩御し、殉葬の風習「朝天」により多くの妃や侍女が死の運命に。才人の歩音楼(ほいんろう)もその一人となるが、生き延びようと必死に抵抗する。一方、宮廷では宦官の肖鐸(しょうたく)が強大な権力を振るい、幼い皇太子を巡る権力争いが激化。表向き無能を装う福王(ふくおう)・慕容高鞏(ぼようこうきょう)は、密かに肖鐸に歩音楼の救出を依頼する。しかし、歩音楼は継母の非情な言葉により、ついに殉葬の場所である浮屠塔へ連行されてしまう。

ネタバレ

非情な運命の幕開け…「朝天女」たちの悲劇

物語は、大鄴王朝、隆化十一年。元貞皇帝が崩御したところから始まります。この時代、皇帝が亡くなると、生前仕えていた妃や侍女たちが一緒に殉葬される「朝天」という恐ろしい風習があったんですって。ひえ~、なんというむごい…。彼女たちは「朝天女」と呼ばれ、まさに生きながらにして死へと追いやられる運命。冒頭から、この重苦しい空気が画面いっぱいに広がります。

最恐の男、肖鐸(しょうたく)登場!

皇帝が亡くなり、幼い皇太子・栄王(えいおう)を誰が操るかで宮廷内はもうドロドロ。そんな中、最も恐れられているのが、宦官でありながら絶大な権力を握る昭定司のトップ、肖鐸(しょうたく)!

彼が颯爽と(いや、威圧感たっぷりに)登場するシーン、もう鳥肌ものでした!うっかり彼に水をかけちゃった小姓なんて、どうなっちゃうの!?と思ったら、案の定、肖鐸(しょうたく)は冷たい視線を投げかけるだけ…。でも、その視線だけで部下たちは「処理」を悟るという、この男、マジでヤバい!皇帝が遺言を残さなかったことで、ますます彼の権力が増しそうな予感しかしません。

殉葬の危機!才女・歩音楼(ほいんろう)の必死の抵抗

一方、今回のヒロイン、才人の歩音楼(ほいんろう)は、この殉葬の運命から逃れようと必死!侍女の彤雲(とううん)に賄賂を託して、なんとか助かろうとするんですが…時すでに遅し!あっという間に「朝天女」として捕らえられてしまいます。

周りの女性たちが泣き叫ぶ中、歩音楼(ほいんろう)だけは涙一つ見せず、どこか諦めたような、でも芯の強さを感じさせる表情。このギャップがまた魅力的ですよね!なんとか生き延びようと、同じく殉葬の運命にある李萍如(り・へいじょ)と協力して仮病を装ったりするんですが…。

非情な現実と、一筋の光…?

歩音楼(ほいんろう)の父親は太傅という高い地位にいるんですが、なんと継母(歩夫人(ほふじん))が現れて、「家の体面のために大人しく殉葬されなさい」って…!ひどすぎる!実の娘(ではないけど)を見殺しにするなんて、この時代の家柄って本当に恐ろしい。

そんな絶望的な状況の中、意外な人物が歩音楼を助けようと動きます。それは、表向きは灯籠作りにしか興味がないように見える福王(ふくおう)・慕容高鞏(ぼようこうきょう)。彼が密かに肖鐸(しょうたく)に接触し、歩音楼の救出を依頼するんです!え、あの冷酷な肖鐸が、福王(ふくおう)の頼みを聞くの!?しかも、なぜ歩音楼を…?このあたり、今後の展開がめちゃくちゃ気になりますよね!

権力争いはさらに激化!

宮廷では、栄安(えいあん)皇后(えいあんこうごう)が権力を握ってやりたい放題。気に入らない妃を処刑したり、肖鐸に色目を使ったり…(肖鐸はめっちゃ嫌そうだったけど笑)。内閣の重臣たちも肖鐸のやりたい放題に反発していて、一触即発の場面も!肖鐸が周承德(しゅうしょうとく)っていう大臣の不正を暴いて、お茶を顔にぶっかけるシーンはスカッとしたけど、やり方がエグい!

そして、運命の浮屠塔へ…

結局、歩音楼の仮病作戦も継母のせいで失敗。全ての希望が絶たれたかのように、彼女は殉葬の場所である浮屠塔へと連れて行かれてしまいます。固く閉ざされる扉を見つめる歩音楼の姿は、本当に切なかった…。

『浮図縁』第1話感想

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第1話は、皇帝崩御に伴う殉葬という非情な制度を背景に、息をのむような展開で幕を開けました。才人・歩音楼が理不尽な運命に抗おうとする姿は痛ましくも、彼女の芯の強さを感じさせます。一方、宦官でありながら絶大な権力を握る肖鐸の冷酷さと威圧感は際立っており、彼の存在が物語に大きな緊張感をもたらしています。宮廷内の権力争いの描写も生々しく、各々の思惑が複雑に絡み合っている様が巧みに描かれていました。特に、表向きは無能を装う福王が歩音楼の救出を肖鐸に依頼する場面は、今後の展開に重要な意味を持つように感じられ、物語の深まりを予感させます。重厚な世界観と魅力的なキャラクターたちの登場で、初回から強く引き込まれる内容でした。

つづく