あらすじ

先帝に殉ずる運命だった歩音楼(ほいんろう)は、処刑寸前のところを謎多き宦官・肖鐸(しょうたく)に救われる。しかし、肖鐸(しょうたく)が歩音楼(ほいんろう)を助けたのには、福王(ふくおう)・慕容高鞏(ぼようこうきょう)を利用するという別の目的があった。肖鐸の真意が読めず戸惑う歩音楼。一方、肖鐸は皇后の監視下にある栄王(えいおう)を救い出すため、福王に協力を強要。皇后との緊張が高まる中、肖鐸は栄王救出作戦を決行し、その計画に歩音楼も巻き込まれていくことになる。

ネタバレ

絶体絶命!からのまさかの救世主登場!?

宦官の闫荪琅(えんそんろう)の号令で、浮屠塔にはズラリと白綾が…。そう、先帝に殉ずる「朝天女」たちはここで命を絶つのが習わし。歩音楼(ほいんろう)も隠し持ってた金片で抵抗しようとするんだけど、非力な彼女にはどうすることもできず、あっけなく首に縄が…!もうダメかと思ったその瞬間、バーン!と浮屠塔の扉が開いて、あの男、肖鐸(しょうたく)が登場!「歩音楼(ほいんろう)はどいつだ!」って、いきなり大声で探し始めるの。

声が出せない歩音楼、必死に金片を床に落として自分の居場所をアピール!ナイス機転!肖鐸(しょうたく)は有無を言わさず歩音楼を連れ出しちゃうんだけど、さすがにルール違反はマズいってことで、ちゃっかり邵貴妃(しょうきひ)の亡骸を身代わりに用意してたのにはビックリ。闫荪琅は面白くない顔してたけど、肖鐸(しょうたく)に何か弱みでも握られてるのか、結局おとなしく従うしかなかったみたい。この肖鐸って男、ただもんじゃないね…。

助けられたけど…この人、何考えてるの!?

意識を取り戻した歩音楼、目の前には命の恩人・肖鐸が。お礼を言おうにも、まだ声が出ないのがもどかしい!でもそれ以上に、「なんで私を助けたの?」って疑問でいっぱい。そりゃそうだよね、見ず知らずの自分を命がけで助けるなんて、何か裏があるに決まってる!

実は肖鐸、福王(ふくおう)こと慕容高鞏(ぼようこうきょう)に恩を売って、彼を自分の駒にしようと企んでたみたい。そのために、慕容高鞏(ぼようこうきょう)が気にかけてた(っぽい)歩音楼を助けたってわけ。うーん、腹黒い!

勘違いから始まる(?)ドキドキ展開!

ある日、肖鐸が歩音楼に梨のスープを差し入れ。優しいじゃん!って思ったのも束の間、歩音楼がガツガツ飲んだせいで、口の端にクコの実がピョコン。肖鐸が自分の口を指差して「ついてるよ」って教えようとしたんだけど…これがとんでもない誤解を生むことに!

歩音楼ったら、肖鐸が自分と「対食(宦官と宮女の特別な関係のことね!)」になりたいんだと早とちり!「め、滅相もございません!」って土下座しちゃって、肖鐸はポカーン、そしてプッツーン!怒って帰っちゃうんだけど、その時になぜか歩音楼の簪(かんざし)を一本持ち去っていくの。え、何それ、意味深すぎ!

助けられたはいいけど、肖鐸の行動が謎すぎて、歩音楼は「もしかして、私を助けたのって、もっとヒドい目にあわせるためなんじゃ…」なんてネガティブモードに。もうどうにでもなーれ!って感じで、ちょっと可哀想になってきた…。

肖鐸の次なる一手は、福王(ふくおう)へのプレッシャー!

夜になって、肖鐸はあの簪を持って福王・慕容高鞏(ぼようこうきょう)のもとへ。目的は、皇后に囚われている栄王(えいおう)を救い出す手助けをさせること。福王は先帝の同輩で唯一生き残ってる王様だから、栄王を預かるにはピッタリってわけ。

でも福王ってば、これまで政治にはノータッチだったもんで、皇后を敵に回すなんて怖くてブルブル。そこはさすが肖鐸、福王の弱みをチラつかせたり、歩音楼の件を持ち出したりして、強引に協力を取り付けちゃう。この男、ほんと容赦ない!

皇后との頭脳戦!一筋縄ではいかない女狐…

早速、肖鐸は「栄王様の寿衣(死装束)を作りますんで」なーんて口実で鳳儀宮に乗り込むんだけど、栄安(えいあん)皇后(えいあんこうごう)がまた食えない女でね!肖鐸の魂胆なんてお見通しで、逆に言いくるめられて手ぶらで退散するハメに。「アンタも自分の立場わきまえなさいよ!」って釘を刺されちゃって、鳳儀宮のガードはますます厳重に。皇后も「病気なんで」とか言って、一歩も外に出なくなる始末。手強い!

起死回生の救出作戦!歩音楼も巻き込まれる!?

でも諦めないのが肖鐸!栄王の入棺の日、遺体は鳳儀宮から上穹宮に移される。この移動の時が最大のチャンス!問題は、どうやって皇后の目を欺くか…。そこで肖鐸、なんと歩音楼に「ちょっと手伝ってくんない?」って協力を要請!ええー!また歩音楼が危険な目に!?

作戦決行の合図は、福王が上げる孔明灯。それが鳳儀宮の上空に差し掛かった時、肖鐸の部下が矢で射落とす!たちまち鳳儀宮は火事になって大混乱!さあ、このドサクサに紛れて栄王を救い出せるのか!?そして歩音楼の運命は!?

『浮図縁』第2話感想

第2話は、冒頭の歩音楼の危機的状況に息を呑みました。肖鐸の登場で一命を取り留めたものの、彼の真意が読めず、歩音楼と共にハラハラさせられます。梨のスープの場面での二人のやり取りは、シリアスな中にもクスッとさせられる面白さがありました。肖鐸が福王を動かし、皇后との対立が鮮明になっていく様子は、宮廷の権力闘争の厳しさを感じさせます。皇后のしたたかさも見応えがあり、一筋縄ではいかない展開に引き込まれました。歩音楼が再び大きな陰謀に巻き込まれていくようで、彼女の運命がどうなるのか、非常に気になります。

つづく