あらすじ
ジョン・シューイーとシー・イエンの関係は、週末のデートや些細なやきもちを経て、より一層深まっていく。一方で、シューイーの元カレ・ユエ・シンジョウは仕事を失い、彼女への未練を募らせていた。出張から帰宅したシューイーの前に、酔ったユエ・シンジョウが現れ、彼女を困らせる。その危機を知ったシー・イエンは、シューイーを守るために駆けつける。普段は冷静なシー・イエンが見せる、シューイーへの強い独占欲と愛情が明らかになるエピソード。
ネタバレ
32話は、シューイーの元カレ・ユエ・シンジョウが、ハタ・レノのコネでシー・イエンの会社「銘豫雲創」の面接を受けるところから始まります。自信満々で乗り込んだものの、面接会場に現れたのは、なんとシー・イエン本人!元カノの現カレが面接官なんて、気まずすぎるにも程がありますよね。案の定、ユエ・シンジョウはガチガチに緊張してしまい、面接は散々な結果に終わります。
一方、我らがシューイーは銘豫雲創の特集記事のため、週末も会社で働くシー・イエンの元へ。仕事に没頭して自分を放置プレイするシー・イエンに、ちょっぴり退屈気味のシューイー。でも、シー・イエンはちゃんと彼女のことを見ていました。おもむろに映画のチケットを取り出し、スマートにデートへ誘うんです!
しかし、このデートが一筋縄ではいかないのがこのドラマ。映画館で偶然、シー・イエンの知り合いであるフィオナに遭遇します。親しげに話す二人を見て、シューイーの心はメラメラと嫉妬の炎に包まれます。見え見えのやきもちを焼いて、フィオナの前で「私のシー・イエンよ!」とばかりにアピールする姿が、とってもキュートでした。シー・イエンも、そんなシューイーの気持ちを察して、フィオナからの食事の誘いを「彼女が人見知りだから」と優しく断るのでした。
嫉妬していたのはシューイーだけではありません。シー・イエンも、イー・ヤンがシューイーを食事に誘っているのを見て、内心穏やかではなかった様子。シューイーが「彼とはただの友達!」と必死に弁明し、お互いのやきもちで二人の絆がまた一つ深まった瞬間でした。
その頃、自業自得で転落していくのが元カレのユエ・シンジョウ。仕事のミスでクビになり、酒に溺れては「シューイーが忘れられない…」と嘆く始末。そんな彼に愛想を尽かしたハタ・レノは、会社を辞める際にエレベーターで鉢合わせたシー・イエンに「元カレがまだシューイーに未練タラタラですよ」とチクります。するとシー・イエンは、「もし余計なことをするなら、シューイーのために新旧まとめて落とし前をつけさせる」と、静かな怒りをたたえて警告。かっこよすぎます!
そして、ついに事件が起こります。出張帰りのシューイーを迎えに行った運転手から、「酔ったユエ・シンジョウが家の前でシューイーを待ち伏せしている」と報告を受けたシー・イエン。会食の席を飛び出して、猛スピードで駆けつけます!
彼が目にしたのは、シューイーに「君を諦めたことを後悔してる」とみっともなく絡むユエ・シンジョウの姿。その瞬間、シー・イエンの理性の糸がプツンと切れました。彼は無言でシューイーの腕を掴んで家の中に引き入れると、見せつけるように深く、激しいキスをします。呆然とするユエ・シンジョウに、シー・イエンは「二度と彼女の前に現れるな。次に何をされるか保証しない」と、地を這うような低い声で言い放ち、元カレを完全撃退!
仕事に戻ったシー・イエンが再び帰宅したときには、すっかり酔いが回っていました。酔った彼は、いつものクールな社長とは別人!「ベイビーって呼んで」と甘えたり、シューイーの腕にカプッと噛みついて「証拠だ」なんて言ったり…。普段の彼からは想像もつかないデレデレモードに、シューイーも視聴者もメロメロになったこと間違いなしです!
『始まりは君の嘘』第32話の感想
今回のエピソードは、シー・イエンの愛情表現が多角的に描かれ、非常に見応えがありました。普段の冷静沈着な彼が、シューイーへの嫉妬心を隠しきれなかったり、元カレの存在に対してはっきりと敵意をむき出しにしたりする姿は、彼の人間味と愛情の深さを感じさせます。特に、シューイーを守るために見せた行動力と、元カレを牽制するためのキスシーンは、彼の独占欲が最高潮に達した名場面と言えるでしょう。その後の、酔って甘えん坊になるというギャップも巧みに描かれており、彼のキャラクターの魅力を一層引き立てていました。一方で、元カレであるユエ・シンジョウの転落ぶりは、過去の選択の過ちを浮き彫りにし、シー・イエンの格好良さを際立たせる良い対比となっていました。二人の関係が確固たるものへと進んだ、重要な回だったと感じます。
つづく