あらすじという名のネタバレ実況
病院で目覚めたら、目の前に鬼教官
緊急着陸の後、チョン・シアオが病院で目を覚ます。すると、どうだ。あのカタブツで規則の鬼、グー・ナンティンが心配そうに付き添っているじゃないか。意識が朦朧とするチョン・シアオの手を握って、汗まで拭いてやってる。いつもの彼からは想像もつかない姿だ。
飛行機の火災警報は、結局のところ誤報だったことがわかる。貨物室の荷物がぶつかって粉末が漏れたのが原因らしい。とりあえず一安心だけど、問題はそこじゃない。
チョン・シアオは、全身検査の結果、幸いにも大したことはなかった。頭にコブができたくらいで、一晩入院すれば大丈夫だそうだ。彼女がめまいでふらつくと、すかさずグー・ナンティンが支える。チョン・シアオが命がけで助けてくれてありがとうと伝えると、彼は君は俺の訓練生だからなんて言ってごまかす。全然ごまかしきれてないけどな。
エレベーターは密室です
そして、この回一番の見せ場がやってくる。病室へ向かうエレベーターが、まさかの満員状態。人混みに押されて、チョン・シアオとグー・ナンティンがぴったりくっつく羽目に。チョン・シアオはチャンスとばかりに、彼の胸にそっと寄りかかる。あのグー・ナンティンも、さすがに動揺を隠せない。彼の心にもさざ波が立った瞬間だ。
病室に着くと、今度はチョン・シアオの反撃が始まる。もし私があなたの訓練生じゃなかったら、規則を破ってまで助けに来てくれた?と、核心を突く質問をぶつける。いつも理路整然としているグー・ナンティンが、これには言葉に詰まる。その気まずい空気を破ったのは、見舞いに来た親友のシア・ジーだった。
親からの電話と、まさかの真相
そこに、チョン・シアオの母親から電話がかかってくる。事故のニュースを見て心配しているんだ。チョン・シアオは入院していることを隠すため、とっさに嘘をつく。ビデオ通話を求められ、大慌てでグー・ナンティンのシャツを借り、病室をホテルのように偽装して切り抜ける。この二人の連携プレー、なかなか息が合ってきたじゃないか。
でも、話はここで終わらない。今回のトラブルの原因が、実はトイレのドアロックにあったことがわかってくる。チョン・シアオは、ロックが壊れていたとニー・ジャンに報告する。しかし、調査の結果、ロックに異常はなかった。
追い詰められたシア・ジーが、ついに真相を告白する。最後に機内を確認した彼女が、乗客がいないか確認せずにトイレをロックしてしまったのが原因だった。チョン・シアオは会社に正直に話すよう説得する。でも、シア・ジーはクビになるのを恐れて拒否。二人の友情に、大きな亀裂が入ってしまう。
夜、眠れないチョン・シアオは、家主であるグー・ナンティンにメッセージを送る。鬼教官を好きになったと、ほぼ告白に近い内容だ。彼からの返信は俺も不思議な一日だった。二人の距離が、また一歩縮まった。
感想
いやあ、今回はすごかったな。何がすごいって、あのグー・ナンティンの変化だ。いつも規則、規則ってうるさくて、感情なんてないロボットみたいだった彼が、チョン・シアオのためだけに規則を破って、危険な飛行機に乗り込んだんだから。病院でうろたえたり、エレベーターでドキマギしたり、チョン・シアオの質問に答えられなかったり、どんどん人間味が出てきて最高だ。今まで押さえつけてきた感情が、チョン・シアオという存在によって、ダムが決壊するように溢れ出してる。その不器用さがたまらない。
一方で、チョン・シアオとシア・ジーの友情が壊れていく展開は、見ていて本当に辛い。仕事のたった一つのミスが、親友との関係をここまでこじれさせるのかと。恋愛が盛り上がってきたところで、このシリアスな現実を突きつけてくるのが、このドラマのうまいところだよな。甘いだけじゃない。だからこそ、目が離せないんだ。
つづく