なあ、今回のグー・ナンティン、マジでヤバくないか? 普段のカタブツっぷりが嘘みたいだ。愛する女のためなら、あいつ、世界中どこへだって飛んでいくんだな。
フライト・トゥ・ユー 第33話あらすじとネタバレ
停職処分とグー・ナンティンの決意
チョン・シアオ、停職くらって完全にダウンしてる。そりゃそうだよな。パイロットが飛べないなんて、翼をもがれた鳥みたいなもんだ。バーでヤケ酒をあおるシアオの前に、グー・ナンティンが現れる。普段は酒を飲まない彼が俺も付き合うなんて言い出すんだから、本気度が伝わってくる。
結局、シアオは酔いつぶれて、ナンティンが家まで背負って送る羽目に。部屋でシアオをベッドに寝かせたとき、ナンティンの目に留まったのが一枚の写真。それは、以前乗客だった子供と、シアオと自分のスリーショットだった。その写真を見て、ナンティンの心は決まった。シアオの潔白を証明するために、俺が動く、と。
たった一人で世界を駆ける
ナンティンはすぐに行動を開始する。弁護士に連絡を取り、事故当時の証人となる外国人パイロット二人を探し出すと宣言。まずはフランクフルトへ飛ぶ。彼は膨大な交信記録を何度も聞き返し、パイロットの訛りから国籍を特定するという離れ業までやってのけた。マジで執念がすごい。
でも、事はそう簡単には進まない。フランクフルトに着いたら、お目当てのパイロットは日本に帰国していた。ナンティンはすぐさま東京へ飛ぶ。ようやく会えたと思ったら、公式な要請がないと証言できないと一蹴される。諦めずに、今度はもう一人の女性パイロットがいるパリへ。ところが、彼女はパナマへフライト中。ナンティンは迷わずパナマ行きの飛行機に飛び乗る。この行動力、惚れるしかないだろ。
揺れる心と最後のフライト
一方、地上に残されたシアオの心は揺れていた。親友のニー・ジャンが心配してやって来る。彼は、自分が副社長の座を諦めるから、会社と和解しろと説得するんだ。正義を貫きたい気持ちと、現実的な問題の間で、シアオは苦しむ。
そんな時、彼女の元に一通のメッセージが届く。尊敬するシエ・ゾーティエン教官からだった。彼は腰痛が原因で引退を決め、最後のフライトに乗客として同乗してほしいとシアオを誘ったんだ。
ラストフライト当日、シアオは乗客としてその便に搭乗する。操縦桿を握るシエ教官の姿、そして乗客への最後の挨拶。パイロットとしての誇りと寂しさが入り混じる、感動的なフライトだ。着陸後、シエ教官はシアオの手を握り、諦めるなと力強く励ます。パナマにいるナンティンも、電話でシエ教官にシアオを励ますよう頼んでいた。みんなが、それぞれの場所でシアオを支えている。この繋がりが、見ていて胸を熱くさせるんだよな。
第33話の感想
今回のエピソードは、グー・ナンティンの底力を見せつけられた回だった。普段は規則の鬼で、融通が利かないカタブツ。そんな彼が、チョン・シアオのためだけに、私情を挟みまくって世界中を飛び回る姿は最高にクールだ。フランクフルト、東京、パリ、そしてパナマへ。彼の行動範囲の広さは、そのままシアオへの想いの大きさを物語っている。
一方で、ニー・ジャンの現実的な優しさも心に残る。彼は自分のキャリアを犠牲にしてでもシアオを守ろうとする。やり方は違えど、彼もまたシアオを深く想っているのが伝わってくる。
そして、シエ教官のラストフライト。ベテランパイロットの引退は、一つの時代の終わりを感じさせて寂しい。でも、彼の最後の言葉が、きっとシアオの背中を押してくれるはずだ。不器用な男たちの愛と、師弟の絆が交錯する、見ごたえのある回だった。
つづく