あらすじ

第十七話では、夏侯(か・こう)将軍が燕軍の野営地への奇襲に成功し凱旋する様子が描かれています。しかし、副将の林零(りんれい)は唐王からの追及を懸念しています。一方、唐王の宮殿では、謎の文字の主を探すため、書道大会が開催されましたが、該当者を見つけることはできませんでした。李青山(り・せいさん)はこの人物が武術を修める若者ではないかと推測し、徐崇山(じょすうざん)は寧缺(ねい・けつ)が巻き込まれることを心配します。書院(しょいん)では、寧缺(ねい・けつ)は桑桑(そうそう)が自分の“本命物”であることに気づきますが、彼女を守るため、銀子を代わりに選ぶのでした。李漁(り・ぎょ)は悩みでやつれ、李沛言(りはいげん)は夏天(か・てん)的排除に協力することを約束します。李漁(り・ぎょ)は李琿圓(り・こんえん)を厳しく罰しようとするも失敗し、李琿圓(り・こんえん)は逃亡します。寧缺(ねい・けつ)は陳皮皮(ちんぴぴ)に“銀子の本命物”を見せますが、嘲笑されてしまいます。燕王(えんおう)は夏侯(か・こう)を問い詰めますが、夏侯(か・こう)は燕王(えんおう)と西陵(せいりょう)の密通を暴露します。書院(しょいん)の君陌(くんはく)は陳皮皮(ちんぴぴ)に規則を守るよう忠告し、陳皮皮(ちんぴぴ)と寧缺(ねい・けつ)は隆慶(りゅうけい)の到来について話し合います。唐王は隆慶(りゅうけい)の来訪に疑問を抱き、李沛言(りはいげん)はこれが学生たちのチャンスだと考えます。隆慶(りゅうけい)の到来は、新たな嵐の始まりを予感させます。

ネタバレ

雪が舞い散る中、夏侯(か・こう)将軍は燕の陣営を奇襲し、唐軍は大勝を収めた。しかし、副将の林零(りんれい)は唐王の追及を心配する。一方、唐王は都中の書家に「花開彼岸天」を書かせ、謎の筆跡の主を探していた。曽静(ぞうせい)と王大学士(だいがくし)は筆跡鑑定だと推測し、李青山(り・せいさん)は照合するも一緻するものはなかった。徐崇山(じょすうざん)も捜索を命じられるが成果は上がらず、李青山(り・せいさん)は筆跡の主は若い武人ではないかと推測する。徐崇山(じょすうざん)は寧缺(ねい・けつ)への影響を懸念する。

書院(しょいん)では、二層楼の試験が近いと曹知風(そうちふう)が発表し、若者たちは夫子(ふうし)の直弟子となるべく闘誌を燃やす。寧缺(ねい・けつ)は自分の本命物を探し求める中で、桑桑(そうそう)との不思議な繋がり、自分が動くと桑桑(そうそう)も仮応することに気づく。そして、桑桑(そうそう)こそが自分の本命物だと確信し、喜びを爆発させる。しかし、桑桑(そうそう)が戦闘で傷つくことを心配し、考えを改め、銀貨を本命物に選び、毎日触って霊験が現れるのを待つことにする。桑桑(そうそう)は呆れながらも寧缺(ねい・けつ)に銀貨を渡す。一方、李漁(り・ぎょ)は悩みを抱えやつれ、李沛言(りはいげん)は夏侯(か・こう)を排除すると約束し、夏侯(か・こう)が唐王を操っていることを明かす。二人は協力して夏侯(か・こう)を倒すことを誓う。

李漁(り・ぎょ)は李琿圓(り・こんえん)を罰するが、彼は逃亡する。禄吉(ろくきち)は宮中で御書房(ごしょぼう)への侵入者が追われていることを知り、寧缺(ねい・けつ)が巻き込まれることを恐れて徐崇山(じょすうざん)に助けを求める。同時に、李漁(り・ぎょ)は李琿圓(り・こんえん)の失踪に気づき、華山岳(かざんがく)に対策を相談する。寧缺(ねい・けつ)は陳皮皮(ちんぴぴ)に銀貨の本命物を自慢するが、笑われてしまう。

書院(しょいん)では、御書房(ごしょぼう)の筆跡の噂が寧缺(ねい・けつ)の耳にも届くが、彼は上手くかわす。唐王は李漁(り・ぎょ)兄妹を心配し、夏侯(か・こう)は唐王に許しを請い入宮を願う。燕王(えんおう)は唐の陣営を訪れ、夏侯(か・こう)に無謀な攻撃を咎める。夏侯(か・こう)は燕王(えんおう)と西陵(せいりょう)の密約を暴露する。燕王(えんおう)は隆慶(りゅうけい)が唐に留学することを持ち出し、復讐を誓う。夏侯(か・こう)は隆慶(りゅうけい)に復国の意誌がないと嘲笑し、燕王(えんおう)に退位を勧める。

書院(しょいん)では、君陌(くんはく)は陳皮皮(ちんぴぴ)に期待を寄せ、寧缺(ねい・けつ)と深く関わらないよう忠告する。陳皮皮(ちんぴぴ)は寧缺(ねい・けつ)の急成長を話し、君陌(くんはく)は半信半疑となる。曹知風(そうちふう)は隆慶(りゅうけい)の来訪に興奮し、授業を中止する。寧缺(ねい・けつ)は隆慶(りゅうけい)の名を聞いても気に留めないが、陳皮皮(ちんぴぴ)は葉紅魚(よう・こうぎょ)に憧れを抱き、二人は書院(しょいん)の裏山を散策する。道中、夫子(ふうし)の直弟子たちの話になり、陳皮皮(ちんぴぴ)は自分の身分を示す札を見せびらかす。寧缺(ねい・けつ)は興味を持つが、陳皮皮(ちんぴぴ)にからかわれる。

唐王は隆慶(りゅうけい)の高調な来訪を不審に思い、李沛言(りはいげん)は学生にとっては願ってもない機会だと考える。隆慶(りゅうけい)の到来により、唐と燕の間には不穏な空気が流れ、新たな嵐が巻き起ころうとしていた。

第17話の感想

第17話は、静かな緊張感と不穏な空気が漂う、嵐の前の静けさを感じさせる回でした。前半はそれぞれのキャラクターの思惑が交錯し、後半に向けて大きなうねりが生まれていく様子が丁寧に描かれています。

特に印象的なのは、寧缺(ねい・けつ)と桑桑(そうそう)のシーンです。本命物を探し求める寧缺(ねい・けつ)が、桑桑(そうそう)との不思議な繋がりを発見し、彼女こそが自分の本命物だと確信する場面は、二人の絆の深さを改めて感じさせ、心温まるものがありました。しかし、同時に桑桑(そうそう)を危険に晒したくないという寧缺(ねい・けつ)の優しさも描かれており、今後の展開への不安も掻き立てられます。

つづく